【IB教育の現場】探究し続ける学び<聖ヨゼフ学園小学校>

次世代の育成として、国際バカロレア(IB)教育を導入する学校が増えてきました。
IB教育とはいったいどんなものなのでしょうか?
実際に導入している聖ヨゼフ学園小学校を取材しました。

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探究し続けるIB教育

問いをもち、調査し表現することを繰り返しながら身のまわりの世界を変える行動へ。

『unit6:この地球を共有すること』という課題に対して、学年ごとに掲げらえれたセントラルアイデアを理解・活用しながら探究します。学年ごとの取り組みを紹介します。

2年生

誠実に向き合うことは争いを解決に導く

横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園小学校。探究の時間の様子。

3年生に進級したら、どのように友達と接していくのか、自分が考えた誠実を記した宣言書と共に写真を撮り、掲示します

争いの解決方法を考えるために、争いの要因になるものを探ります。世界で起きている紛争や過去の戦争の要因や、その解決方法、対策の違いについても学びました。道徳教材での学びを元に、自分なりに「誠実」とは何か、概念的に深めていきました。

3年生

MOTTAINAIは地球を救う第一歩である

横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園小学校。探究の時間の様子。
横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園小学校。発表する子どもたち

家庭学習の課題で撮影した「家の周りのMOTTAINAI」の画像を用いてポスターを作成しました

「まだ使えるのに」「食べられるのに」捨てられたゴミがどこに行きどのように処理されているかを4年生の社会科の学習を踏まえて考えました。

4年生

編集によって情報の価値が変わる

横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園小学校。IB教育の授業の様子

今年度に起こったニュースの中から自分が興味のある話題について新聞を作ります。「一番伝えたいことは?」先生とのやり取りの中でさらに考えを深めます

明度・彩度・補色・フォント・色。これまでに学んだ5つの技法を駆使して本の紹介POPを作りました

編集によって人の印象はどのように変わるのか?写真や文字・広告を見て、それぞれの受ける印象や具体的な違いを考え、メリット・デメリットについて探究しました。

6年間の学びの集大成となる「エキシビション」

横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園小学校。IB教育の取り組みについて

聖ヨゼフ学園小学校 L・Nさん(6年)

今回は1チーム1つの教室が割り当てられ、学校全体が会場となってとっても賑やかでした。先生がメンターとしてついてくださるのですが、テーマ決めから制作物作りまで、すべて自分たちで行うのでとても大変でした。私のグループのテーマは「癒し」で、お客様にリラックス感を味わってもらうためにはどんな空間にしたらいいのか、何度も何度も話し合いました。

そして、教室を「呼吸法、マッサージ、香り」の3つの部屋に仕切り、それぞれ体験してもらえるようにしました。 「リラックスできた」「香りでこんなにリラックスできるのを初めて知った」など、たくさん喜んでいただけて嬉しかったです。メンバーそれぞれのイメージが違ったり、気持ちがすれ違ったりすることもありましたが、そのたびに「私たち6人がリラックスしていないとお客様もリラックスできないね」って話し合ってやり抜くことができました。

横浜市鶴見区にある聖ヨゼフ学園小学校。IB教育の取り組みの様子

6年間の学びの集大成となる「エキシビション」。チームごとに6年生の4月から探究してきたことを翌2月に発表し、これまでの成長を周囲の人たちと共に祝います

聖ヨゼフ学園小学校ルの基本情報・取材記事はこちら

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