小児科領域のことなら何でも相談できる心強い存在

みらいこどもクリニック港北綱島 ビタミンママ

「保護者と共有できる医療」を理念として2022年5月、東急東横線「綱島駅」から徒歩3分の地に開院した「みらいこどもクリニック港北綱島」。
病気へのケアだけでなく、小児科医がいることで付加価値が生まれるようなクリニックにしたいという院長の中山詩礼先生にお話を伺いました。

子ども療養支援士さんがいらっしゃると伺いました。

子ども療養支援士(Child Care Staff、以下CCS)とは、お子さんが病院に来たとき、「これから何をされるかわからない」という不安や恐怖を和らげてくれる存在です。例えば注射や検査をする前に、使用する医療器具を見せたり、写真や人形を使ったりしながら、「これから何をするのか」をお子さんにもわかるように説明をします。いわばシミュレーションで、これによりお子さんの不安や恐怖を軽減します。

平成23年に「子ども療養支援協会」が設立され、現在は全国に39名のCCSがいます。普段はこども病院や大学病院などの大きな病院で活動しており、街のクリニックにCCSがいるのは全国でも当院だけです。

CCSがいると先生は診察に専念できますね。

みらいこどもクリニック港北綱島 ビタミンママ

みらいこどもクリニック港北綱島:横浜市港北区

私だけではなく、看護師もすごく助かっています。やっぱり「病院は怖いところ」と感じているお子さんも多く、泣いたり、パパやママから離れなかったり。しかしCCSがいることでお子さんの気持ちを前向きにしてくれますから、私も看護師も医療に集中することができます。

また、当院は看護師も自ら積極的にテキパキ動いてくれるので、診察時に親御さんから気になっていることの相談を受けたり、病状をしっかり説明したりする時間をとることができるので好評をいただいています。

院内がとても明るい雰囲気です。

みらいこどもクリニック港北綱島 ビタミンママ

みらいこどもクリニック港北綱島:横浜市港北区

病院は怖いところ、というイメージを払拭したいという思いでこのような作りにしました。待合は温かみが感じられるように、安心感や安定を表す緑を基調とした落ち着く色合いにしています。木をふんだんに取り入れ、自然の中にいるような雰囲気で、リラックスしてもらえるとうれしいですね。

待合、診察室、処置室を色分けし、パソコンやいすの色を統一したのはちょっとしたこだわりです。また、前職のときにベビーカーのまま診察室まで入りたいという要望をうけたことがあり、入り口から診察室までダブルベビーカーも入れる広さを確保しました。

乳幼児健診と予防接種に力を入れています。

当院には特別待合室があります。予防接種や乳幼児健診、非感染症で来院した方に待機していただいています。この待合は入り口から診察室までが別ルートになっており、動線を分けることでほかの方を気にすることなく来院いただけます。

これにより予防接種や健診は専用の時間帯を設けるのではなく、平日、土曜日問わず午前と午後にいくつかの枠を設定し個別で「ゆったり対応」することを可能にしました。月齢別の乳幼児健診は「子どもの成長を楽しむもの」と考えています。健診の内容とその意味、そして何より、お子さんの成長を保護者と共有し、不安に思っていることはその場で聞いていただけることを目指しています。

6-7カ月健診と1歳健診では目の検査も行っています。かぜやけがなどは治りますが目は一生もの。早期発見・早期治療に越したことはありません。そこで乳幼児健診の際にスクリーニング検査を無料で実施し、結果を印刷してお渡ししています。これも、「不安や心配はできるだけ早く解決を」という私のモットーのひとつです。

今後の展望を教えてください

今後は、当院の隣の大きな敷地を利用して、「病児保育」と「一時預かり保育」を併設したいと考えています。小児人口の減少、核家族化、共働きの増加などこども達と保護者を取り巻く環境は日々変化しています。クリニック、病児保育、一時預かり保育がワンフロアにあることで、多くの需要にお応えすることができると思います。

今後も些細なことでも気軽に相談できるクリニックとして、そして地域の子育てを担う存在として、頼っていただけるとうれしいですね。

お話を伺ったのは

院長 中山詩礼先生

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