信仰と学びを大切にするカトリック系の聖セシリア小学校。保護者の方々からお話を聞きました。
メンバー
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Mさん(保護者)
小6に長女
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Yさん(保護者)
小6に長女、小4に次女、三女が新入学生
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Fさん(保護者)
小5に長女、小2に次女
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Aさん(保護者)
小5に長女、小1に次女
この学校を選んだ理由
先生や児童の姿から伝わる
愛の深さと人間力の高さ
Mさん
私自身、カトリック信徒で、カトリック教育を受けさせたいとの思いもあり、娘は聖セシリア喜多見幼稚園(世田谷区)にプレスクールから通っていました。
幼稚園の運動会はこちらのグラウンドで開催されるので学校の雰囲気もよくわかっていましたし、娘が3歳のときから説明会や学校見学には毎年参加してきました。
今どきの学校は理科で解剖の実験をしないそうなんですが、聖セシリア小学校では体験型の授業を重視していて、先生が用意してくださる魚を解剖することもあるというお話を説明会で聞き、本物に触れる学びをさせてくださるんだと思ったことが心に残っています。
校舎はいつ来てもきれいで、掃除が行き届いていることも印象的でした。
Yさん
見学や説明会で学校に来たとき、先生も在校生もとにかく温かくて、思いやりが満ち溢れているところだな、と感じました。
心の土台を作る最も大事な小学校の6年間をこの環境で過ごせるのはとても魅力的でした。わが子の可能性を最大限に伸ばしてくれる、そんな印象を受けました。
説明会で校長先生が、「あなたはあなたのままでいいんだよ」と話してくださったのも印象的で、勉強はもちろんですが、心の成長も促してくれると感じました。
私も主人もそういう部分がすごく大事だと常日頃から話していましたので、迷うことなく聖セシリアに決めました。
Aさん
娘は聖セシリア幼稚園からお世話になっていて、そのまま内部進学を選びました。
幼稚園もそうなんですが、先生方がとてもやさしいんです。建学の精神に「信じ 希望し 愛深く」というのがありますが、本当に先生方の愛が深くて、子どもたちもその教育を受けているので何かあると必ず「ありがとう」って言ってくれるんです。
学校見学や説明会で在校生が見ず知らずの私にもあいさつをしてくれて、心の温かい子に育っていることを実感しました。
この環境で、ぜひわが家の娘たちもこう育ってほしいなと思ったのが選んだ理由です。
幼稚園を選んだのは、ネイティブの先生による英語のプログラムがあったことです。
ネイティブの先生は常にいらっしゃるので、英語を聞く耳が育ちましたし、正しい発音も身につけています。
あと、温水プールがあるので一年を通して水泳があるのも魅力でした。
Fさん
わが家もAさんと同じで、幼稚園からお世話になっています。幼稚園選びのとき、前を通りかかって雰囲気が素敵だなと思ってインターホンを押したのが出会いです。
小学校は本人の意思で、「私はこの学校に行きたい」と。
とにかく本人の意志が固く、「この学校で頑張る」と自己主張したことに驚きましたが、本人の意思を尊重しました。
また、私も仕事をしているので、アフタースクールが導入されたことも心強く、1、2年生のときはほとんどお世話になりました。
放課後はもちろん、夏休みも朝から夕方まで行き、迎えに行くと「もっと遅くてもよかったのに」って言われるほど楽しかったようです。
校風のはなし
友達を認めたたえ合う中で
自然と身につく自信
Yさん
娘に「セシリアってどんな学校?」って聞くと、二人とも(三女は入学前)口をそろえて「先生もお友だちも、みんなやさしくて温かいの」って言います。
先生と児童、そして子ども同士も本当に仲が良くて、思いやりをもって接してくださっていることが子どもたちの成長につながっていると実感しています。
長女は恥ずかしがり屋な性格だったんですけど、今年度の運動会では自ら立候補して応援団長を務めました。
大勢の前で大きな声を出している姿は、これまでの娘から想像できません。
きっと、お互いのことを思いやり、認め合うなかで自己肯定感が高まり、自信が身についたんだなと。
今では自ら積極的に手をあげるようになりました。
Aさん
幼稚園も小学校も同じプールを利用するので、卒園生の娘は幼稚園の先生方と会う機会も多いんです。
そのとき、必ず声をかけてくださるそうで、それがとてもうれしいみたいです。
「元気?」とか、学園内で出会っても「おかえり」って。そんな雰囲気は聖セシリアならではじゃないでしょうか。
先生方は子どもたち一人一人の性格をよく知ってくださっていて、アドバイスが本当に的確なんです。
勉強面も得意不得意を見てくださって、面談などでつまずいている部分のアドバイスを必ずいただけます。
学校での様子も詳しく教えてくださるので、安心してお任せできます。
Fさん
聖セシリアは音楽の保護聖人の名前でもあるので、やはり音楽に力を入れた教育をしてくださっています。
実際に音楽を教えてくださっている先生は中高の卒業生で、ご自身も演奏活動をされていて、普段の授業で本物に触れられる機会になっています。
また、いい意味で「競わせる機会」が多いと感じます。
運動会でもジャッジが結構厳しくて、反則負けになることもありますし、ルールはしっかり守ることを指導してくださいます。
その上で、頑張ったことは頑張ったと褒めてくださるので、きちんと競うなかで子どもたちに「次はあの子みたいになりたい」という意識が芽生え、前向きな気持ちにさせてくださっているんだと思います。
Mさん
娘は2歳からセシリアで、先生のことを親よりも信じています。
卒業文集の下書きをちらっと見たときも、「先生が一番信じられる」と書いていたほどです。
その理由を考えてみたんですが、先生方がとにかく諦めないことだと思います。たとえば漢字の宿題を提出すると、「ここが跳ねていない」とか、違う箇所すべてに付箋がつけられて戻ってくるんです。
算数でも途中の式が間違っていると付箋がついています。
それらすべてが丸になるまで、何度も出し戻しが繰り返されます。
書くところがなくなると白い紙が追加されて、最後までつき合ってくださいます。
成績表も各教科で評価部分が細かく分かれていて、娘の苦手なところが一目瞭然です。
できなかったところは休み時間に先生に聞いておいでって声掛けすると、先生は時間を割いて対応してくださいます。本当に、頭が下がる思いです。
ちょっとしたことでも親身に相談に乗ってくださるのは、少人数制の学校ならではなのかもしれません。
行事のはなし
子どもたちの記憶に残るさまざまな行事体験
Aさん
コロナ禍でこれまでとは体裁を変えて開催される行事も少なくありません。
学習発表会はこれまで全校行事だったのですが、コロナ禍では低学年と高学年で午前と午後に分かれて行いました。
学年ごとで歌や劇、演奏などを八角堂で披露する会で、一生懸命、練習してきたことが伝わるものばかりでした。
驚いたのはここからです。子どもたちの演奏が終わった後、先生方のサプライズ演奏があったんです。
ディズニーのキャラクターなどのコスプレをして、校長先生が指揮者で音楽を奏でたのは本当に子どもたちもびっくりでした。
普段は厳しい先生もこのときばかりはニコニコで、先生と子どもたちの垣根がないというか、これぞセシリアファミリーだなと感じるイベントでした。
Fさん
運動会は毎年、家族全員で楽しんでいた行事だったんですけど、コロナ禍でできない年もありました。
それでも子どもたちに何かしてあげたいということで、セシリアオリンピックを開催してくださいました。
50m走や走り幅跳びなど陸上競技が中心で、上位3人は本物さながらの金銀銅のメダルで表彰されるんです。
たくさんメダルを獲得できる子もいれば、まったく取れなくて悔し泣きしている子もいて。
でもできた子をみんなが「すごいね」って褒めて、できなかった子に「次は頑張ろう」と声を掛け合う、心温まるシーンも見られました。
普段、子どもたちは体育で体を動かしていて、その成果を披露する運動会ができないとなったので、先生方はお忙しいはずなのに、子どもたちのために一生懸命、何かできないかって考えてくださったことにも胸が熱くなりました。
さっきのサプライズ演奏もそうだし、常に子どもたちのことを考えてくださっていることに感謝しかありません。
Mさん
毎年5月に、何十年と続く伝統行事、青葉祭がありました。
ここ数年はコロナ禍で残念ながら開催できていませんが、幼稚園から当時あった短大まで、オールセシリアがこの校庭に会します。
出店が並んだり、バザーがあったり。地域の方々も毎年楽しみにしていた、地域貢献のイベントでもあったんです。
また、4年生以上の子どもたちによる吹奏楽クラブのマーチングバンドはとても華やかで、わが子はもちろん、少人数の学校なのでほとんどの子が顔見知りで、親戚の子の活躍を見ている気分でした。
早くコロナが落ち着いて、また開催できることを願っています。
Yさん
12月のクリスマス会で、6年生がイエス・キリスト生誕の聖劇を行うのが恒例です。
娘はナレーター役をさせていただいたのですが、劇でセリフを発するのはそのナレーター役だけなんです。
舞台上の人の動きと自分のセリフをどうやったら合うか、たくさん話し合って練習をしたんだそうです。
そこで、娘はお互いを信じること、お互いで思いやりをもってやるという心がないと成立しないことを学んだと言いました。
実際にその聖劇を見たとき、セリフと動きがピッタリ合っていて、みんながお互いを信じ合って演じていることがその姿から伝わってきました。
下級生はその姿に憧れを抱いていて、次女も「私も6年生になったらお姉ちゃんの役をやりたい」と言っています。
娘の成長を感じることができて、本当に感激した行事でした。
独自の取り組み
学校内で習い事が完結
21の講座を自由に選択
Yさん
セシリアジュニアアカデミーです。英会話や書道、パソコン、造形、体操、スイイングスクール、タグラグビーなど、全部で21の講座があります。
コンセプトは他で通わなくても学校内で習い事を完結できるというもので、本当に充実のラインナップです。
娘は国語があまり得意ではないんですが、日本語検定の講座に挑戦しています。正しい日本語の使い方を学び、先日、検定に合格することができました。
本人にもやればできるんだという意識が芽生えまして、他の講座も受けようかなと意欲的になっています。
本当に魅力ある講座ばかりで、叶うなら全部受けたいくらいと言っています。
Aさん
うちの子はセシリアジュニアアカデミーで入試対策講座を受けています。
通常の授業で習わないようなことを、塾に通わなくても学べるのは本当に助かっています。
安全面への配慮も、セシリアのやさしさだと思います。
小学校から中央林間駅へ向かうには、やや交通量の多い交差点を渡らないといけないのですが、小学校と中高を結ぶ赤い陸橋を渡ることで安全に通学できます。
交差点には守衛の方が声がけしてくれますし、スイミングクラブが混雑する時間帯は車の交通整理も行ってくれるなど、子どもたちが安全に通える環境をつくってくださっています。
Mさん
掃除は縦割りで行うので、上下関係を学ぶ場になっています。
年上の子は低学年の子にやさしく教えて、低学年の子は年上のお兄さん、お姉さんに憧れを抱く。
娘がよくお世話をしてもらった先輩が今は高校2年生なんですけど、今でも出会ったら一緒に帰ってくることもあるみたいで、「今日も××ちゃんと一緒に帰ってきた」ってうれしそうに話してくれます。
通学のときも同じ方面の子たちは学年に関係なく、一緒に駅まで歩いたり、電車に乗ったりしているみたいです。
Fさん
働いている親御さんは朝、何かと忙しいですよね。
うちは毎朝、マイカーで送っているのですが、ドライブスルーと言って車の乗り入れを許可していただいて、玄関で先生が迎えてくださるのは本当に助かっています。
Mさん
学校内の聖堂にイエス様の聖体があるのですが、信徒がバチカンからそれをいただいてくるのは奇跡なんです。
小田急の創設者、利光鶴松先生のお嬢様である伊東静江先生がこの学校を建てられたときから40年以上、バチカンにお願いし続けてやっといただいたご聖体を安置できるのは、信徒としては誇りで、日本におそらく唯一の、信徒が創設した歴史ある学校だと思います。
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