横浜・川崎エリアで「中学受験に強い」と定評のある塾の先生方に、中学受験を前に誰もが抱える疑問を、伺いました。
A.
塾の勉強はごはんやお風呂と同じ生活の一部として習慣化しましょう
「遊びたいからその前に勉強しなきゃ」って、理解していてもやれないのが子どもです。中学受験の最大の敵は幼さとの戦いだと私は思っています。早く自立したほうがいい。つまり、能動的に動けるように。
卒塾生で京都大学医学部に現役で合格した子がいたんですが、その親御さんは「勉強はごはんと一緒」としつけてきたそうです。食事は遊びたくても、やる気がなくても、旅行先でも誕生日でも食べますよね。塾の勉強も同じ。何も特別なことはしていませんよ、と。その子は毎日欠かさず、最低でも計算問題と漢字練習に取り組んだそう。家族でハワイ旅行に出かけても、です。
やる気やモチベーションの上げ方で悩むよりも、いかに「習慣化」するかを考えたほうが効果的だと思います。勉強が軌道に乗ってくれば、自ずとやる気もついてきます。点数が上がった、間違えていた問題が解けるようになった、そんな小さな成功体験を褒めて認めて、自己肯定感を高めてあげてください。
A.
「勉強が楽しい」と思えるように親御さんが寄り添ってあげてください。
単に口うるさく「勉強しなさい」という形の声掛けは、短期的な効果しか見込めません。理想は、本人が「勉強したい」という気持ちになることです。塾で学んでいる内容をご両親も同じように勉強してみて、「これって何?」、「どこを調べればいいの?」と聞いてあげてください。自分のために点数を取るのではなく、人のために教えてあげるとなると、意外とやりたがるようになります。ほかにも工夫できることとしては、遊びの要素を取り入れる。
例えば、歴史で覚えなければいけないことがあったとしたら、「この単語を使って、好きな歌で替え歌を作ろう」とか、「歴史上の人物が登場する漫画を描いてみよう」とか。
勉強を特別視させず、好きなものの一環ととらえられるようにすること。そして、焦らず少しずつ、という親御さんの余裕も大切です。