【2020在園児ママ座談会】ゆりかご幼稚園(川崎市宮前区)

メンバー

  • Aさん

    年中女児のママ

  • Bさん

    年長女児のママ

  • Cさん

    年長男児のママ。長女もパパも卒園生

ゆりかご幼稚園にしよう!そう思った決め手を教えてください。


ユニークな遊具、子どもたちに寄り添ってくれる先生方、趣向を凝らした行事などたくさんありますが、 給食もそのなかのひとつです。園の隣にある「ゆりかごレストラン」で毎日手作りされていると聞いて、温かいご飯なら子どもたちも嬉しいだろうなって。バランスの良い献立はもちろん、地産地消を意識した食材選びにもこだわっていると聞きました。アレルギー食にも臨機応変に対応してくれるのも安心です。
給食室「ゆりかごレストラン」で作られる安全、安心、出来立ての給食は、子どもたちも大好き〜認定こども園 学校法人 健爽学園ゆりかご幼稚園(川崎市宮前区)
▲給食室「ゆりかごレストラン」で作られる安全、安心、出来立ての給食 (健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)

認定こども園だという点に惹かれました。認定こども園とは、幼稚園と保育所の機能や特長をあわせ持った施設です。1日4時間は幼稚園で過ごし、朝7時から幼稚園がはじまる9時までと、降園時間から18時半までは延長保育を受けることができます。なので、私のように働きながら幼稚園に通わせたいと考えるママにも最適です。娘は、わたしが働きはじめた2歳のときに3号認定でゆりかごこども園に入園し、年少の年に2号認定で年少クラスに進級しました。2号認定、3号認定については区役所などで確認してくださいね(笑)。

小3の娘と、パパもゆりかご幼稚園の卒園生なんです。なので息子の幼稚園選びの際も他に選択肢は思い浮かばなかったですね(笑)。赤ちゃんの頃から長女の行事などで連れてきていましたし、園の前を散歩していると、先生方が笑顔で声をかけてくれるので、本人も当然ここに入園すると思っていたと思います。

先生方はどんな印象ですか?

園医師のよるお話し会「科学の目」。人体模型を使った説明に子どもたちも興味深々〜認定こども園 学校法人 健爽学園ゆりかご幼稚園(川崎市宮前区)
▲園医師のよるお話し会「科学の目」。人体模型を使った説明に子どもたちも興味深々(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)

園長先生が魅力的です。いつも「子どもがそのまま大人になった」とご自身を表現されていますが、園庭のスペースシャトルや汽車などの大きな遊具、ドーム型の園舎、心底楽しめる行事など、常に子どもの目線で考えて進化する園長先生の発想は、ワクワクするものばかりです。大学院で心理学を学ばれた教育学者ですが、上から目線ではないわかりやすいお話にはいつも感動します。

副園長先生も素敵です。園長先生は目がご不自由なんですが、それを支えている姿は、まさに子どもたちに真のバリアフリー教育を教えてくださっていると思います。礼儀作法もきちんとご指導くださっていて、園長先生と副園長先生のお部屋に行く時は、園長室の下の廊下で「ノックしてから、〝失礼します〟って言ってから戸を開けるんだよ」なんて子ども同士で練習している姿を見かけると、大切なことはしっかりと学んでいることを実感します。

担任の先生や補助の先生のことを、子どもたちはあだ名で呼んでいます(笑)。先生同士もあだ名で呼び合っているというアットホームな雰囲気なので、自然とそうなるのだと思います。そんな近い関係でありながらも、約束事やルールはきちんと教えてくださって、叱るべきところはちゃんと叱ってくれるので、安心してお任せできます。

特に担任の先生は一人一人の性格をよく把握してくださっていると感じます。息子は人見知り、場所見知りするタイプで、積極的に前に出る方ではありませんが、ゆりかごは、年少からの3年間で、順番でみんなの前に立ったり、リーダーになったりする機会を必ず全員に持たせてくださいます。負担にならない役割や、発表会の配役を工夫してくださったおかげで本人もストレスなく毎日を過ごし、少しずつですが積極性が出てきたと感じます。

園バスの運転を担当する「バスの先生」たちは、まるで孫を(?)可愛がるように接してくれます。バスの先生のことも子どもたちも愛称で呼び、とても仲良しです。遠足、行事などのアシストや、給食を教室まで運ぶなど、縁の下の力持ち的な存在。幼稚園は女性の先生が多い印象ですが、男性のバスの先生が園に常にいてくださるのはセキュリティ面での安心感にもつながります。

そうそう!園のある区内で事件が起こった時には、バスの先生たちがさすまたを持って待機してくれていて心強いなと思った記憶があります。私たち父母会が活動している部屋の入り口に靴箱やスリッパ置きを作ってくれたり、壊れたものを直してくれたりと、欠かせない存在です。

ママから見て「素敵だな」と感じるところはどんなところですか?


毎朝、全園児で朝礼を行うのですが、ステキなのはここで毎月、俳句を読み上げることです。季節に合わせた有名な俳句を副園長先生が詠み上げ、子どもたちが復唱します。そうやってひと月に一句ずつ暗唱していくのですが、帰宅すると、その月の俳句を空で言いながら、意味や情景を私に教えてくれるほどになりました(笑)。こうした繰り返しから、子どもたちが自主的に俳句を作るようになるんです。作った俳句は、朝礼で副園長先生が読み上げてくださるというのも、やる気と目標につながります。自分が感じたことを五七五で表現して、そこに季語を入れるなど、いつの間にか覚えていたのには驚きました。

年長になると、お道具箱に鉛筆とマス目入りのノートを入れて文字の練習をするので、俳句を作ったらそのノートに書きます。卒園式には宮澤賢治の「雨ニモ負ケズ」を、全員で全文暗唱するのもすごいなと感じました。暗唱用に配られたプリントは、宮澤賢治が書いたカタカナ表記のものだったので、原文に近い状態で読んでいることに驚きました。

スタンプカードも面白いです。全員で、あるいは個人で達成したい目標のようなものを作ってくださっていて、それができたらスタンプがもらえる仕組みです。項目は多岐に渡っていて、「給食を全部食べる」「自分の名前が書けるようになる」「折り紙のかどをきちんと合わせて折れるようになる」「洋服をたたむ」など、ちょっとの努力で達成できそうなものばかりです。娘は給食を食べるのがゆっくりでずっと残しがちでしたが、このカードのおかげで「今日もお皿ピカピカにしたよ!」と帰ってくるようになりました。発表会の時も、難しいダンスの振り付けに苦戦していましたが、スタンプをもらうことを目標に笑顔で頑張りました。


▲AIロボットを動かすプログラミング学習(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)


クラスで取り組む項目の中には「全員で静かに話を聞く」というものがあるそうで、それが最後までなかなかスタンプをもらえないのだとか(笑)。子どもたちも最後のスタンプのために頑張るようで、学年の最後には必ず達成して、進級していきます。

年長からはじまる合気道もいい取り組みだと思います。専任講師による指導で、卒園時には園から頑張ったねという思いも込めて免状が全員に手渡されるのも素敵です。体を動かすことはもちろん、礼儀や規律を守る心、姿勢を正しての正座、大きな声で丁寧に講師の方に挨拶している姿は感動ものです(笑)。道着は年度はじめに園から貸し出され、自分で着られるように練習します。もちろん帯も自分で結んでいますよ!

印象に残っている行事を教えてください。

年長の縄跳びリレー(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)
▲運動会 年長の縄跳びリレー(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)


なんといっても運動会が盛り上がります!なかでも手に汗握るのが年長の「縄跳びリレー」ですね。トラックの半周を縄跳びで走り、残りの半周は普通に走ります。男女別にクラス対抗で行われるので、みんな必死で練習します。一番早いバスの子に合わせて登園し、朝練習までする気合の入れようです。

残念ながら娘のクラスは負けてしまい、閉会式まで涙目で、親としても心が痛みましたが、それも彼女にとってはとても貴重な体験とになったと思います。途中、縄跳びの手が止まってしまっても、先生たちはギリギリまで手を貸しません。子どもたちもクラスのお友達のために必死なので、転んでも痛いと泣く子はほとんどいないんです。その姿を見ると大きな成長を感じます。

ゆりかごでは行事のたびに子どもたちにご褒美をいただけるのですが、年中さんの運動会のご褒美は何と縄跳びなんです。来年、年長さんになったらときの縄跳びリレーを見据えて練習してね!という園からの励ましのメッセージが込められているんですね。それで年中の子どもたちは俄然やる気を出して、自由遊びの時間は縄跳び一色になります(笑)。

発表会は毎年、いくつかの候補から子どもたちが選んだ演目を披露します。娘のクラスは「竹取物語」でした。年長さんは1人1役をセリフ付きで必ず演じます。舞台には1人しか立たず、シーンによって演じる子が変わっていくスタイルです。驚いたのは、役名が「竹取の翁」「石作の皇子」というように原文そのままの役名で、さらに「申す」など、普段の生活では全く使わないような言い回しのセリフなんです。セリフを覚えるのも一苦労だったのでは?と感心しました。

堂々とした姿に感激!教育発表会(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)
▲堂々とした姿に感激!教育発表会(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)


娘のクラスは「サンドリオン(シンデレラ)」でした。毎年先生が準備してくださる衣装が素敵で、かわいいドレスが着られて娘は大満足だったようです。年中さんはセリフがなくダンスがメインですが、もし誰かが休んでも大丈夫なように、いつの間にかクラス全員分を練習しているようで、自宅では最初から最後まで通しで踊って見せてくれました。

衣装は先生にお任せですが、舞台の小道具・大道具作りはママたちがメインで行います。特に舞台の核になる背景は、ママたちの腕の見せ所!子どもたちの舞台が映えるように頑張ります。下絵は先生が書いてくださるので、色を塗ったり、組み立てたりと、みんなでワイワイ楽しい取り組みです。

行事のたびに、私たち母親の出番も用意してくださるのがうれしいですね。運動会ならポンポンやお面を作ったり。舞台装置は、子どもたちの演技の次に出来栄えが気になるかも(笑)。

卒園後も何かと園と関わる機会があると伺いました。


▲宿泊学習で、園所有の「ゆりかご富士山荘」へ。遊覧船に乗ったり、水族館にも!(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)


年長さんの夏のお泊まり保育は、園の宿泊施設「富士山荘」に行きます。初めて親元を離れて宿泊する子も多いので、子どもたちより母親の方がハラハラします(笑)。そんな思い出たっぷりの「富士山荘」で、卒園した年の夏に開催されるのが、卒園児のための「初夏の集い」です。元担任の先生たち、園長先生たちと久しぶりの再会を喜びあって1泊するのですが、夜の花火などもあってとても盛り上がるのだとか。先生たちは子どもたちの名前もしっかり覚えていてくれて、卒園しても交流が続き、長く子どもたちの成長を見守ってくれているところも、ゆりかご幼稚園の魅力だと感じています。

園長先生や副園長先生は、お泊まり保育中、ずっと山荘にいます。子どもたちがバスでやってくる道の途中でこっそりと待っていて、「途中で迷子になった園長先生たち一行をバスに乗せる」と言うドッキリのような設定で、毎年子どもたちを楽しませてくれているそうです(笑)。園長先生のおちゃめな遊び心からの発想だなって思います(笑)。
富士山荘は温泉保養所のような場所で、園児・卒園児の家族も利用可能なんです。子どもたちの思い出が新鮮なうちに、家族でまた行きたいなぁ。

園で行っている習い事は、卒園しても続けることができます。上の娘は幼稚園の年中からスタートしたスポーツやお絵描きの教室を今でも続けていて、習い事に通うたびに先生たちに声をかけてもらうのもうれしいようです。バスの先生が道を歩いている娘や私たち母親を見つけると、嬉しそうに手を振ってくださって。いつもみんなが温かくて、ゆりかごにしてよかったなって思います。

仕事をしている身としては、園から直接行ける習い事には本当に助けられています。習い事の後も16時と18時半に駅を経由する降園バスが出ているのも便利です。預かり保育中は縦割りの時間もあり、一人っ子の娘にはたくさんのきょうだいができたようで、とても楽しいみたい。たまに予定を繰り上げてお迎えに行くと「もう来たの?」と残念そうにされちゃいます(笑)。

これから入園を考えるママたちに一言!

健爽学園ゆりかご幼稚園(川崎市宮前区)

▲スペースシャトル型の滑り台は操縦席も完備された本格的な造り。アスレチックなどが楽しめる複合遊具もあり、たくさん体を動かして遊べます(健爽学園ゆりかご幼稚園:川崎市宮前区)


私はAさん、Cさんと一緒に父母会役員をしていますが、素敵なママ友達にたくさん出会えました。子ども園ということもあり働くママも多く、さっぱりとしたなかにも、行事では盛り上がる熱さがある雰囲気があります。

俳句からAIロボット、ピアジェ、そして園長先生の息子さんで小児科医でもある健利先生の「科学の目」の講義など、さまざまな要素を幼児教育に取り入れる園長先生の興味は留まるところを知らないんだろうなって感心します!他では味わえない知識を得て、ゆりかごでしかできない経験をたくさんしていると思います。

「まだ幼児だから無理」と決め付けず、さまざまなことにチャレンジさせてくれる園です。子どもたちもそういった思いを肌で感じて、少し頑張るとできるようになるという成功体験を積み重ねていると感じます。ゆりかごでの経験は子どもたちを大きく成長させてくれます。ここを選んで、本当によかったです!
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