小学校低学年において学級崩壊が生じています。その対応策として求められているのが幼稚園における質の高い教育、集団生活の場の提供です。幼児期に形成される大脳の重さはなんと成人の8割で、人の話を聞く、自分の考えを人に伝える、人を思いやるといった理性を司る前頭前野はこの幼児期に著しく発達します。前頭前野が未成熟であると、秩序を乱し、衝動的行動に陥ってしまうことになりかねません。
ゆりかご幼稚園には、半世紀を超える教育活動の集積があります。その集積された幼児教育を、就労にある母親の幼児にも提供したいとして、2006年に認定こども園を設けました。いまや、朝夕の教育保育がなされていますので、幼稚園の大学院ともいえる存在となっています。
磁気性フェライトを開発された加藤与五郎博士は、我が国の未来を鑑みて、早期能力才能開発をゆりかご幼稚園に託されました。また、「天才と凡人の嗜好形態の違い」を臨床的に比較研究した発達心理学の権威であるジャン・ピアジェ博士の諸理論を基に、「天才にはなれずとも準天才にはなれる」を命題にした科学的な幼児教育を行っています。傍観的観察を脱して、操作を介して鋭い観察力を養い、確かなイマジネーションが描けるように、中間・保存・補充・可逆・因果関係の諸概念を授けました。
幼児の感性は抜群でありますので、芸術的情操性を高める教育にも力を注いでいます。音楽は神さまが人間にくださった最高のプレゼント。音楽の専門講師を招いて音楽ホールであるゆりかごドーム未来館で「音楽の広場」が開催されています。他にも体操、サッカー、リトミック、俳句、英語などさまざまな体育、文化活動を行っているのも当園の魅力です。さらに、当園は「幼保連携型認定こども園」ですから、1歳児から保育園での受け入れが可能。ワーキングマザーにも好評です。
お話
ゆりかご幼稚園 園長
荒井 利夫 先生