【教えて獣医さん】ゴールデンレトリバーの悪性腫瘍。早期発見のために気をつけること

ペットのお悩みに答えます!ビタママエリアの獣医さんが解消

4歳のゴールデンレトリバーです。皮膚に肥満細胞腫という悪性腫瘍がみつかり、手術で切除。
グレード1で再発の心配はほとんどないということですが、注意することがあれば教えてください。

皮膚肥満細胞腫は、犬の皮膚に最も多く発生する悪性腫瘍です。細胞診により診断を行い、手術により切除した腫瘍組織の病理検査で悪性度を判定しますが、以前からのグレード分類に加え、新しい悪性度分類も予後判定に提唱されています。

グレード分類の1では完全切除により転移や再発の心配は少なく、手術による完全切除後の治療は不要と考えられますが、日頃から皮膚を含め、よく体を触って異変があるようでしたら、かかりつけの先生に相談してください。

近年ではワンちゃんの寿命が延び、反面腫瘍性疾患は増加している印象です。腫瘍性疾患は早期発見が最も大切。日頃から体調の変化を含め、皮膚や耳、口腔内などをスキンシップの延長でチェックしましょう。

お話を伺ったのは

カトウ獣医科クリニック 院長 加藤直之 先生

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