キリスト教精神に基づき、豊かな心と高い知性を育む横須賀学院小学校。校長先生にお話をお伺いしました。
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学校は、答えを求める場ではなく 「なぜ?」 の芽をじっくり育むためにあるのです。
自律的な学びの土台となる 想いを伝え認め合う心
本校は、小学校から高等学校まで22年一貫教育を行うキリスト教学校です。
子どもたちは、毎日の礼拝で「敬神愛人」という建学の精神が培われ、他者 への思いやりが自然と身についていきます。
1年生~4年生まで取り組む「こども哲学」は、「なぜ?」 という「問い」を他者と共有し、対話を深める授業です。
大人は決して否定せず、どの子も意見が言えるよう進行役に徹します。
あるとき2年生では「心はどこにある?」という問いに、「心は 『考え』の中にある」「それなら考えることができなくなると心がなくなるの?」「心は会話の中にあると思う」と対話が深まりました。
子どもたちの「考える 力」に感心させられると同時に、この子たちの「なぜ?」の芽を大切に育むことが、私たちの使命であることを痛感します。
たとえ効率が悪くても、大人が先回りして教えるのではなく、自ら疑問をもち、回答への道を模索する。
その過程こそが子どもを大きく成長させるのです。
世界とつながる力を育む
多彩な国際交流学習
本校は1950年の創立当初から英語教育に力を入れています。
英語はどの世界にも入っていける「マスターキー」のようなもの。
英語を使って交流の扉を開けることで、次は相手国の母国語であいさつしてみたいと、さらに深い交流へとつながっていきます。
3年生で取り組むのは、ぬいぐるみを交換留学生として送り合い、国際交流を深める「トラベルテディプロジェクト」。
迎え入れたぬいぐるみの留学生と一緒に学校生活を送り、日替わりで家に連れ帰り、ぬいぐるみの目線で英語の日記を綴ります。
また、留学先から戻ってくるぬいぐるみと共に届く日記や贈り物は、異国の友だちとの距誰をぐっと縮めます。
このプロジェクトをきっかけに交流が続く台湾の大村小學との姉妹提携のほか、2023年度から高学年対象のニュージーランド短期留学も始まります。
「違いを認める心」を育む「世界との交流」に、これからも力を注いでいきます。
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