創設者の山口校長が思い描いた理想を形にした学校です。大切にしていることや、取り組みなど、校長先生にお話を伺いました。
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子どもたちの意欲を引き出す
英語教育と体験学習を実践
LCA国際小学校は私が考える理想の教育を行う場として、生徒数4名の私塾から始めました。「子どもたちが達成感を味わえる教育をしたい」。そんな思いから釣りや自転車、キャンプ、そして英語など、私の好きなことを子どもたちに教えると、夢中になってくれました。塾だった頃、子どもたちと北海道を訪れ、自転車で何十キロも走ったことも。途中で弱音を吐く子もいましたが、諦めないことの大切さを説き、最後まで走りきりました。わずか数日の体験が子どもたちを大きく成長させたと実感できました。
英語教育も子どもたちの学習意欲を向上させるために、ネイティブの先生と英語で算数や理科を学習したり、一緒に遊んだり。その効果には目を見張るものがあり、それをベースにLCA国際プリスクールを設立。2005年には前進のLCAインターナショナルスクール小学部を開校しました。
クラス担任は全学年、外国人(一部バイリンガルの日本人)の先生で、学校にいる時間の大半を英語で過ごします。さらに八ヶ岳にある本校所有のセミナーハウスで外国人の先生とともに楽しむキャンプやスキーなどの体験学習を通して、人間教育や心の教育も行っています。
一人一人の個性を尊重
そこから育つ自己肯定感
本校ではたくさんの発表の機会があることも特長です。舞台に立って英語で行うスピーチコンテストは1年生から経験し、6年生にもなると大人顔負けの発表を見せてくれます。またパフォーマンスデーでは音楽やダンス、本格的なミュージカルを「杜のホールはしもと」のステージに立って披露します。
そして何より、私が毎年楽しみにしているのがタレントショーです。これは希望者が各々の「好き」や「得意」を披露する場で、どの発表も一人一人の個性が表れていて、とても見応えがあります。そして観客である子どもたちと保護者からの賞賛は自己肯定感につながり、自分に自信がもてるようになります。
これらの経験は決して勉強だけでは得られない貴重なものであり、6年間で心も体も大きく育っていく姿を見られるのは、何物にも代え難い喜びです。
タレントショー:自分の好きや得意を披露する舞台
応援する側の姿勢も自慢
子どもたちが特技や発表したいことをステージに立って披露するタレントショー。歌や楽器、マジックや空手の演舞など、演目はさまざま。オーディションを経て舞台に立つ子どもたちの顔からは緊張も見られるものの、堂々とした姿に圧倒されるといいます。「見る側はうまいとか下手ではなく、一生懸命やっている子を応援する。そういう子が育っていることはうれしいですね」と学園長の山口先生。また、スピーチコンテストは普段の授業で培ってきた英語力を披露する場でもあります。ただ英語でスピーチするだけでなく、強弱をつけたり、ジェスチャーを交えたり、表情に変化をつけるなど、一人一人個性あふれるスピーチを見せ、こうした経験は中学進学後にも生かされている、という卒業生からの声も多いそう。
サマーキャンプ:1年生から参加する宿泊行事
本物に触れることを大切に
1年生からたくさんの宿泊行事を行っていることもLCA国際小学校の特長です。1年生から5年生までは毎年、長野県八ヶ岳にある学校所有のセミナーハウスへ。敷地内の森にテントを張り、マウンテンバイクや釣りのほか、ロングハイクやキャンプファイアも体験します。
また3〜5年生は冬にスキートリップへ。インストラクターからスキーをコントロールして滑ることを3年間でしっかり学び、5年生ではSAJ(全日本スキー連盟)の検定を受けます。「目標に向かって努力することを、遊びを通して伝えたい。また合格したときの達成感も、子どもたちを大きく成長させてくれます」と山口先生。スキートリップでダイヤモンドダストを見た年もあり、子どもたちにとってかけがえのない思い出になったそう。