
「特長ある学び」で子どもたちの力を引き出す私立小学校の取り組みが、今注目を集めています。個性を大切にし、創造力や思考力を育む学校独自の特色を生かした教育を行い、子どもたちの成長につなげています。この記事では、そんな魅力的な学びのスタイルを実践している学校の事例を紹介しています。お子さんにぴったりの学びが見つかるかもしれません。
また、実際に学校見学や体験授業に参加して、直接その雰囲気を感じてみることもおすすめです。お子さんの未来を豊かに育むためのヒントが見つかるきっかけや新しい学校との出会いも期待できます。
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「自主性と創造性」を育む縦割り活動と
個性あふれるオリジナル授業
日本大学藤沢小学校(神奈川県藤沢市)

▲「エデュテイメント」を追求した佐野先生の授業の様子(日本大学藤沢小学校)
日本大学藤沢小学校では、ユニバーサルデザインとエデュテイメントを融合した算数授業で、学ぶ意欲と確かな学力を育みます。特長ある学びについて、佐野昌美先生にお話をお伺いしました。 「自主性と創造性」を育む縦割り活動と 個性あふれるオリジナル[…]
探究と対話を大切にし、しあわせを
生み出す大人になれる教育を実践
新渡戸文化小学校(東京都中野区)

▲大槌町へ行き、薪を割って火をおこしてピザを焼くなどの体験も。(新渡戸文化小学校)
答えのない問いと向き合う探究型学習を重視し、深い学びを実践する新渡戸文化小学校。特長ある学びについて、西田雅史先生にお話をお伺いしました。 探究と対話を大切にし、しあわせを 生み出す大人になれる教育を実践 ▲大槌町へ行き、薪を割っ[…]
フランス語は1年から必須
グローバルな視野を育む語学教育
聖ドミニコ学園小学校(東京都世田谷区)

▲「CLIL」の授業。基本は英語ですすめられますが、ときには日本語でも説明を加え、算数と英語の両方が無理なくトータルで学べるように考えられています
都会の喧騒を離れ、緑豊かなキャンパスでカトリックの教えに基づく「心の教育」を実践する聖ドミニコ学園小学校。他者を思いやる心と個性を育む同校が、2026年度より本格導入するのが、英語「で」学ぶ学習法「CLIL(クリル)」です。 単なる語[…]
楽しい学びを通して自然体で身につける。All Englishの授業
聖セシリア小学校(神奈川県大和市)

▲本校10年以上になるベテラン教師:イギリス人専任教員のエドワーズ先生(聖セシリア小学校)
大和市の豊かな緑に抱かれ、カトリックの精神を礎に、100年近い歴史を刻む聖セシリア小学校。「表現」と「体験」を重視した「感動を伴う学び」をキーワードに、一生モノの知性を心に刻む教育を実践しています。 専用教室「English Room[…]
答えのない問いが、しなやかな心を育む「哲学」の授業
湘南学園小学校(神奈川県藤沢市)

「哲学対話」の授業は、「大勢の前で自分の意見を言うのは苦手」と感じている児童も安心して発言ができるように、クラスを半分に分けた少人数制で行われます。(湘南学園小学校)
「正解」を求める教育から、自ら「問い」を深める教育へ。 創立90周年を経て、新たな歩みを始めた湘南学園小学校。2025年、幼稚園から高校までの一貫した「ユネスコスクール」への正式加盟を果たした同校では、今、全校を挙げて「対話」を軸とした教育[…]
「平和学習」キリスト教教育を土台に育む
平和を願う心
捜真小学校(横浜市神奈川区)

憲法改正についてのクラスメイトの意見をリアルタイムで共有(捜真小学校)
他者と共に生きる人を育てる「愛の心の教育」を実践する捜真小学校。 特長ある学びの中で「平和学習」について紹介します。 キリスト教教育を土台に育む 平和を願う心 5年生の社会で行う「憲法第9条改憲の賛否」についてのグループ学習は、平和[…]
物事を見つめて興味あることを見つけ
学び、伝える、探究学習
相模女子大学小学部(相模原市南区)

iPadで調べるだけでなく、図書室の本も活用するようにしています。図書室の本はテーマごとに整理してあり、調べ学習をしやすくする工夫も。(相模女子大学小学部)
「毎日会いたい友達がいる 毎日学ぶよろこびがある」をスクールコンセプト掲げている相模女子大学小学部。 特長ある学びの中で「探究学習」について紹介します。 物事を見つめて興味あることを見つけ 学び、伝える、探究学習 iPadで調べ[…]
「体験を起点に「知りたい」が連鎖する学び。探究コースの軌跡
昭和女子大学附属昭和小学校(東京都世田谷区)

▲校庭で見つけた小さな生き物から生まれる「なぜ?」。先生はあえて答えを教えず、子どもたちが自ら調べ、考え始めるのをじっと待ちます(昭和女子大学附属昭和小学校)
昭和女子大学附属昭和小学校のキャンパスには、子どもたちの素朴で、かつ鋭い「問い」が溢れています。2024年度、産声を上げた「探究コース」。 ここでは、子どもが自ら問いを立て、思考を巡らせ、学びを能動的に広げていくプロセスが何よりも尊重[…]
2年生が挑む本格マーケティング。社会と繋がる「パンプロジェクト」
精華小学校(横浜市神奈川区)

▲子どもたちが楽しく主体的に学べる体験型の授業を多く取り入れています(精華小学校)
子どもたちが楽しく主体的に学べる体験型の授業を多く取り入れています(精華小学校) 伝統ある横浜高島屋の店頭に、小学2年生の子どもたちがデザインしたパンが並ぶ――。精華小学校の「パンプロジェクト」は、単なる思い出づくりや職業体験ではあり[…]
自ら学ぶ力を育む教育。五感で触れるホンモノの自然体験
玉川学園小学部(東京都町田市)

▲自分の背よりもずっと長い!ヒノキの皮剥ぎに夢中になる1年生の子どもたち(玉川学園小学部)
自分の背よりもずっと長い!ヒノキの皮剥ぎに夢中になる1年生の子どもたち(玉川学園小学部) 玉川学園小学部の1年生が、毎回心待ちにしている活動「丘めぐり」。緑豊かな環境を生かし、森を散策しながら、日常の中で自然を体験する伝統的な活動です[…]
「体感」が深い学びに。自ら問いを立て、仲間と響き合う「アクティブラーニング型授業」
桐蔭学園小学校(横浜市青葉区)

▲先生からの問いかけにひとりが反応すると、周囲の子どもたちからも次々と反応が生まれていきます。(桐蔭学園小学校)
学園理念である「自ら考え 判断し 行動できる子どもたち」の育成のもと、変化の激しい社会を生き抜く力を育む桐蔭学園小学校。同校が強みとする「アクティブラーニング型授業」は、すべての子どもを「未来のリーダー」へと導くための実践的な学びで[…]
恵まれた自然環境をまるごと
活かした「里山教育」
帝京大学小学校(東京都多摩市)

帝京小学校の特長ある学び「里山教育」(帝京大学小学校)
寄り添う教育が創造力とやさしい心を育み、恵まれた環境で楽しく学ぶ帝京大学小学校。 本校の特長ある学び「里山教育」について紹介します。 恵まれた自然環境をまるごと 活かした「里山教育」 帝小の「探究」活動の一つ「里山教育」は、小学校の[…]
1年生から実施する少人数の英仏語教育
フランス政府公認の国際的資格試験にも挑戦
カリタス小学校(川崎市多摩区)

英語の授業風景(カリタス小学校:川崎市多摩区)
幼稚園から高校までのカトリック教育を行うカリタス学園。小学校は男女共学で、1年生から少人数での英語・フランス語教育を行っています。低学年は外国語として週に1〜2時間、高学年は週3時間(英語が週2時間、仏語が週1時間)の授業を実施。
低学年では歌や絵本を通して、時に体を動かしながら英語やフランス語の音に慣れ親しみ、3年生からは教科書を使い、電子黒板やタブレットなどのICT機器も積極的に活用し、今まで学んできたことを体系的に整理していきます。対話や発表の時間が多い実践的な授業や、英仏語でスピーチを行う学習発表会、仏検をはじめとする検定試験への挑戦など、外国語への興味が自然と高まる環境が整っています。

2024年より自校給食が始まり、毎日700食を提供。新棟にできたランルームで120名が一緒に昼食をいただくこともできます。

ランチルームを明るく彩るステンドグラス

Oxford Reading Clubでは、初級から上級まで、幅広いレベルの本の中から、自分の興味や力に合ったものを選んで多読に取り組んでいます。
カリタス小学校では、学園の設立母体がカナダ・ケベック州(フランス語圏)の修道会であることから、創立当初よりフランス語教育を大切にしており、全国的にも非常に珍しい「英語とフランス語の複言語教育(English + 1)」を1年生の段階から導入[…]
一人一人の想いを共有する教育プログラム
「クラスの宝物」で思いやりの心を育む
淑徳小学校(東京都板橋区)

学園創設の理念に基づいた「3つの心」でバランスのとれた個性を育みます。(淑徳小学校:東京都板橋区)
大乗仏教精神に基づく「感恩奉仕」と「利他共生」を理念に掲げ、昭和24年に創立した淑徳学園。小学校ではこの理念を子どもにわかりやすく伝えるとともに「3つの心(感謝する心)(いつくしみの心)(創造する心)」を大切に育み、社会に貢献できる人材の育成に力を注いでいます。
その育みのひとつ「クラスの宝物」は、クラスの目標であり、子どもたち一人ひとりの想いを表したものです。「にっこりえがお!」「いい顔 いい声 いい心で」など、スローガンを自分たちで考えて共有。笑顔あふれるクラスであるために何が必要か考え、メッセージに託します。書くことでより良い人間関係を考え、読むことで友達の新たな一面に気づく。お互いの良さを認め合う環境が、自然と生まれます。

クラスの誇りや目標を掲示してみんなで共有。お互いの良いところを見つけ、認め合う場にもなっています。

学年やクラスのカラーによって、全く違った「クラスの宝物」が完成。「いい顔」になるためにはどうしたらいいのか、それぞれの想いがつづられています。

驚きと感動が「探究心」と「集中力」を育む理科の時間
「共に生きて、共に生かしあう」ことを指針に、「感謝する心」「いつくしみの心」「創造する心」を育む淑徳小学校。価値観が多様化する社会で活躍できるよう、情操教育や英語教育など、幅広い学びを大切にしています。 中でも将来、医学部をはじめとす[…]
建学の精神は「自然が教科書だ」本物に触れる
体験が「学ぶ楽しさ」と「豊かな人間性」を育む
菅生学園初等学校(東京都あきる野市)

東海大学教養学部の藤吉正明教授の指導のもと、里山の生物調査を通じて、自然生態系の理解を深めます。(菅生学園初等学校:東京都あきる野市)
菅生学園が誇る豊かな自然環境を活かした体験学習が「ゆたか」の時間です。「山・川・土」の3つの柱を軸に、里山の四季の変化や動植物に触れることはもちろん、稲作や味噌作り、近隣の牧場見学など、教科横断型の多様な活動を進めています。
また、東海大学の教授の指導のもと専門性の高い特別授業を実施。現在進めているのが校地に野生生物のすみかを創出する「生物多様性プロジェクト」です。その一例が、今は使っていない校内の古い貯水槽をビオトープに生まれ変わらせる取り組み。4年生が生物調査や清掃活動を行い、今後は本格的なビオトープ作りに発展させていきます。こうした体験から生まれる「発見」や「感動」こそが、思考や人格形成の出発点となります。

貯水槽跡地にはカエルや多様な昆虫が生息しており、今後時間をかけて広大なビオトープへと整備します。

大学生と協力して制作したベンチを校内に設置。背面には校内に呼び込もうとする生き物が描かれています。
国際交流を軸に文化と言語を丸ごと学び
自分のアタマで考える力を育てる
和光鶴川小学校(東京都町田市)

恵まれた自然環境の中でのびのび学ぶ6年間。遊び場兼学習の場でもある雑木林の中には発見がいっぱい!(和光鶴川小学校:東京都町田市)
「子ども自身が主体となり、多様な他者とつながりながら、自ら考える力を養うこと」が、和光鶴川小学校の教育理念。学校の敷地にある自然豊かな雑木林には、たくさんの発見や不思議が存在していて、子どもたちの「なぜ」は尽きません。そして自分の頭で「なぜ」を考え、自分の意見を持ち、それをしっかり伝えること。さらに、相手の意見を聞くことの大切さも学びます。
この学びは、異文化・国際理解教育にも生かされています。「グローバルな世界観」「他民族理解」「共生の思想」を育むため、フィリピンや韓国の小学校と連携。ビデオ通話やホームステイなど、交流を軸に文化を丸ごと学習します。生きたコミュニケーションが、ここでも子どもたちの「なぜ」を引き出します。

昨年の異文化国際交流ではフィリピンのレトラン小学校の生徒と折り紙遊びをしました。肌で直接文化を感じ、生きた言語・表現を学びます。

考える力を育むため、授業では頻繁にグループワークを取り入れます。みんなで意見を出し合い、深く探究していきます。















