スペインで設立された聖心侍女修道会によって、1948年に創立された清泉女学院中学高等学校。
玉縄城跡という豊かな自然に囲まれた学び舎で、キリスト教教育を軸に、やさしさと品格を備え、社会に主体的に関わり貢献する女性の育成を目指します。
海外研修や委員会活動など、「主体的で体験重視の学びがたくさん!」という生徒さん2人に、学校生活についてお話をうかがいました。
メンバー
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Mさん
高校2年生
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Nさん
高校2年生
人との出会いやつながりが、
自分を大きく成長させてくれました
豊富な選択肢から選べる!
自分の世界を広げた交換留学
世界各国にある清泉の姉妹校や、カトリックで関係の深い学校との連携体制がしっかりと整っており、海外への留学プログラムがとても充実しています。アメリカ、フィリピン、ベトナム、ニュージーランドなど、選択肢が多数用意されているので、自分の行ってみたい場所を選べるのも大きな魅力のひとつです。
私は高校1年と2年のときに、フィリピンのセブ島にある「SHS(Sacred Heart School)」との交換留学プログラムを経験しました。
まずはフィリピンからの留学生をわが家でホストファミリーとして受け入れ、毎日を一緒に過ごしながら、同じクラスで勉強しました。
そして翌年の夏に、今度は私が約2週間、セブ島へ行きました。ホストシスターとは彼女が帰国したあともずっと連絡を取り合っていたので、現地へも安心して出発することができ、本当にありがたかったです。

世界各国での国際交流プログラムが豊富で、フィリピンのセブ島にある学校「SHS」とは交換留学を実施。お互いの家庭で過ごし、学校では授業やさまざまな文化交流プログラムに参加します。(清泉女学院中学高等学校)
フィリピンに到着してまず肌で感じたのは、現地の方々の明るさです。学校でも、初めて会った生徒たちが「ハロー!どこから来たの?」と廊下ですれ違いざまに積極的に話しかけてくれました。その雰囲気がとにかく嬉しくて、私自身も日本にいるときよりおしゃべりになっていたかもしれません。
今、私が着ているTシャツは、SHSのみんなが手作りしてプレゼントしてくれたもので、私のかけがえのない宝物です。
この留学を通して、国境を越えた友人ができ、視野もぐっと広がりました。これからも国際人の一人として、多様な文化や異なる価値観をリスペクトし、受け入れられる人間でありたいと思っています。
仲間と全力で駆け抜けた
体育祭実行委員としての6年間
中1から高3までの6年間、体育祭実行委員を務めました。最初は、単に「体育が好きだから」という理由で立候補したんです。
中1のときはまだ学校生活にも慣れておらず、もう何が何だか分からない状態でした。先生方にサポートしていただきながら、ひたすら先輩方のお手伝いをするだけで必死でしたが、やり遂げたあとに「楽しかった!」と感じました。
それから気が付けば6年間ずっとやり続けて、自然と経験値が上がっていき、高3では実行委員長に任命されました。
体育祭の準備は、約半年前から必要な道具をみんなで用意したり、自分たちで新しい競技を考案して先生方に企画書を提出したりすることもあります。

体育祭は4月に開催。自主性や主体性を重んじる清泉では、企画や運営は、体育祭実行委員会を中心に、生徒主導で行われます。(清泉女学院中学高等学校)
例えば、私が高2のときには、みんなでアイデアを出し合った「宅配便リレー」という新競技が採用されました。
走者4人が段ボール箱を持って走るバトンリレーなのですが、第一走者は1個、第二走者は2個と箱が増えていき、アンカーは4個の段ボールを高く積み重ねてバランスを取りながら走ります。途中で落としたら、自分で拾って積み重ね直してまた走るというルールです。
私たちが考えた競技を、全校生徒のみんなが笑顔で楽しんでくれたり、一生懸命に戦ったり、必死になって仲間を応援したりする姿を見られたことが、何より嬉しかったです。毎年、終わるたびに「実行委員をやってよかったな」と心から思えました。委員会メンバーとの強い団結力もすごくて、私にとって何物にも代えがたい経験になりました。
一生モノの仲間が得られた
ソフトボール部での日々
部活動は、中1のときからソフトボール部に所属していました。平日は週に1日お休みがあるくらいで、かなり頻繁に活動していました。
ポジションは、最初のころは主に外野を守っていて、打席は5〜6番あたり。そして最高学年になり引退を迎える前の時期には、ピッチャーを務め、9番バッターとしてチームを支えました。
大会にも出場するため、日々の練習は真剣そのものです。決して強豪校ではなかったので、なかなか試合に勝てないこともありましたが、試合でいいプレーができたときの喜びをみんなで分かち合えたのが最高の思い出です。

クラブ活動は運動部、文化部あわせて23種類。積極的に参加する生徒が多く、約8割が何らかのクラブに所属しています。同好会、有志団体の活動との両立も。同じ志を持つ仲間とかけがえのない時間を過ごします。(清泉女学院中学高等学校)
部活の仲間たちとは、先輩・後輩という上下関係の枠を超えて、みんながとても仲良しです。練習後にふざけ合って遊んだり、夏休みにはみんなでスイカ割りや水遊びをして盛り上がったり。
今でも休日に、学年を超えたメンバーでテーマパークや海などへ遊びに行くことが多く、清泉で素敵な仲間たちと出会えたことに感謝しています。
「自ら考える」学びの機会がたくさんある学校です
頼れるメンター制度で、学習意欲アップ!
高2になり、勉強が日々の学校生活の中心になって、これまで以上に頑張っています。
以前、私は数学がとても苦手でした。放課後の自習室に現役大学生のメンターさんが3~4人常駐してくださっていて、勉強の仕方を教えてもらっているうちに、途中から分かる楽しさを感じることができるようになり、学ぶ意欲が高まりました。もう数学に苦手意識はないです!

2階建ての図書館は、主に上階が中学生用、下階が高校生用。グループワークができる場所や自習スペースも完備されています。図書館とは別に学習メンターが常駐する自習室もあり、中学生は18時、高校生は18時半まで利用可能です。(清泉女学院中学高等学校)
メンターさんは志望校の選び方をアドバイスしてくださったり、実際のキャンパスライフについてお話してくださったり、すごく親身になってくれるので、頼りになる存在です。
先生方も温かく支えてくださいます。友人たちが努力している姿にも刺激を受け、私ももっと頑張ろう、と思えるようになりました。
他校と議論を交わし内閣府へ提言!
生徒が主体の「AI倫理会議」
清泉では、有志の生徒たちが参加する活動や同好会活動が盛んです。私は高2から「AI倫理会議」という有志活動に参加しています。
戦争にもAIが使われてしまっているので、使い方、倫理、人間との共存といったことを、自分でしっかり考えなければいけない、と思ったのが参加した動機です。
「AI倫理会議」は、清泉主催のプログラムで、2016年から毎年1回開催しています。校内に限らず、他校の生徒さんたちにも声をかけているので、毎年色々な学校が参加してくれています。
専門の先生をお招きして講演をしていただき、ディスカッションをして、最終的に「倫理憲章」を作成します。それを内閣府に提出して、担当の方からご意見をいただいています。今年は富士通のAI倫理室に提出しました。

「AI倫理会議」は、2016年から、毎年1回、清泉の生徒が主催しています。2026年のテーマは、「AIは心を持てるのか」。他校の生徒も交え、「心の定義」や「人間とAIの創造性の違い」などについて活発に意見交換が行われました。(清泉女学院中学高等学校)
2026年の「AI倫理会議」のテーマは、「AIは心を持てるのか」。
京都橘大学工学部教授の松原仁先生の講演を聞き、そのあと、生徒同士で、「心の定義」や「人間とAIの創造性の違い」などについて意見交換を行いました。
「AI倫理会議」の活動では、他にも大手IT企業を訪問して最新技術について学びもします。技術の進化だけではなく、倫理や人間らしさなど、さまざまなことについて考える重要性を実感しています。
実体験こそが最大の学びと感じた海外研修
清泉は国際交流プログラムが本当に豊富で、私はフィリピンへの交換留学と、中国での海外研修に参加しました。フィリピンではホームステイをしながら現地の学校へ通い、さらにボランティア活動の一環として、スラム街での炊き出しや文房具などの学用品を寄付する支援活動を行いました。
実は行く前、勝手なイメージで、スラム街と聞いて、貧しくつらい生活を送っている人々を想像していたのですが、実際に行ってみたところ、みなさんとても明るくてたくましく、ストリートでバスケットボールを楽しんだり、「タガログ語も教えてあげようか?」と声をかけてくれたりしたのが印象的でした。
その後、フィリピンで大きな地震が発生したというニュースを知ったとき、何か私たちにできることはないかと考えて、学校で募金活動を行いました。国籍、人種などの枠を超えて、誰かが困っていたら、手を差し伸べられる人間でありたいと思っています。
中国に行ったのは、ニュースなどで日本と政治的に対立している部分がよく取り上げられますが、国民同士だったら仲良くできるのではないかと思ったからです。
現地の高校生や大学生と交流し、個人レベルでは垣根は感じませんでした。フィリピン、中国での経験により、自分の目で見て、感じ、考えることの大切さを学びました。
仲間とのきずなが深まる体育祭
清泉の体育祭は、女子校ならではの凄まじい盛り上がりがあって本当に楽しい行事です!
基本的には学年対抗戦の形をとっているため、クラスの枠を超えて「学年全体で一致団結しよう!」という熱い一体感に包まれる雰囲気が大好きです。
学年ごとにテーマカラーが決まっていて、私たちの学年はピンクでした。そのため、みんなでピンクのハチマキを締め、オリジナルの学年Tシャツも作りました。
さらに仲良しの友達とは、メガホン、タオル、リュックなどもお揃いにして、オリジナルの応援グッズも手作りしたんです。当日は友達と髪型もお揃いにして、一緒に応援したのがいい思い出です。青春を感じる特別な時間でした。

体育祭は学年対抗、応援にも力が入ります。写真はインタビューに答えてくれたNさん手作りの応援グッズ。競技も応援も完全燃焼の一日を過ごします。(清泉女学院中学高等学校)
★校内撮影ポイント

朝礼と終礼の際に、必ずお祈りの時間があります。また、全学年で「倫理」の授業があり、キリスト教をはじめとしたさまざまな宗教の思想、哲学などを学びます。(清泉女学院中学高等学校)

授業時間は1コマ65分が基本。高1の社会科では、実際に大学入試に使われた問題文を取り上げ、「少子化と女性の社会進出に相関はあるのか」をテーマに、グループごとのディスカッションが行われていました。(清泉女学院中学高等学校)

中庭にある噴水横のスペースは生徒たちの憩いの場所です。日差しを遮るサンシェードも設置されているため、日焼けを気にせず、放課後におしゃべりを楽しむ生徒たちの姿が見られました。(清泉女学院中学高等学校)

清泉自慢の図書館は2フロアにまたがり、蔵書はじつに65,000冊(そのほか研究室に約10,000冊)。司書の先生と図書委員の生徒たちが、「今、読んでほしい本」をテーマ別にディスプレイしたり、七夕には笹を飾ったり、楽しい企画を随時行っています。(清泉女学院中学高等学校)

校内には、1人静かに集中して学習に取り組めるコーナーもあれば、仲間と話し合いながらの学びが可能なグループワーク用スペース、先生や学習メンターに質問をしたり進路相談をしたりできるスペースも。さまざまな形で、生徒の自主的な学びを支援しています。(清泉女学院中学高等学校)