子どもの主体性を培い 国際的視野を備えた人材を育む<昭和女子大学附属昭和小学校>

建学の精神「世の光となろう」のもと、「目あてをさして進む人」「まごころを尽くす人」「からだを丈夫にする人」という3つの目標を掲げ、心と体を健やかに育んでいます。大切にしていることや、取り組みなど、校長先生にお話を伺いました。

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未来を切り拓く
リーダーシップ教育

昭和女子大学附属昭和小学校の遊具で遊ぶこどもたち

校庭にある大人気の大型遊具。休み時間はいつも子どもたちで賑わっています

「世の光となろう」という建学の精神のもと、本校では、「目あてをさして進む人」「まごころを尽くす人」「からだを丈夫にする人」の3つの目標を掲げ、70年の歴史を刻んできました。その一方で、目まぐるしく変化する社会を見据え「Lead Yourself ~自分リーダーシップの発揮~」を教育の柱としています。

私たちが考えるリーダーシップとは、自分の良さや可能性を信じて、他と関わり合いながら、互いにいい影響を与え合っていくこと。協働してより良い価値を創造していくことです。ひいては自分のもとに返り、生き方をつくることにつながります。

その実現に向けカギとなる主体性は、自己肯定感を含め、自尊感情をもつことで高められます。私たちは「自分づくり・コミュニケーション・思考力・表現力・持続チャレンジ」の5つのコンピテンシーに重点をおいて教育を行っています。

新しいコースの開設でさらに
資質・能力の育成を強化

昭和女子大学附属昭和小学校のボストン・フレンドシップ・ツアーの様子

帰国後、一回りも二回りも成長した子どもたちの姿は目を見張るものがあります。これも、これまでに身につけた学びの積み上げがあるからこそです

このような方針を踏まえ、2024年度から新しく「国際コース」「探究コース」を開設しました。

国際コースは、1クラス36人に日本人1人、外国人の教員2人の3人担任制。国語、道徳、特別活動の一部を除き、すべて英語で学習し、英語や算数の一部はグローバルスタンダードの「ケンブリッジインターナショナルプライマリー」のプログラムを採用しています。

探究コースは、体験学習や教科を横断する学習、プログラミング学習など、多彩な学びを通して言葉と体験の往還を大切にしていきます。テーマの選出から発表まで児童が主体的に行っている「昭和っ子の研究」をさらにアップデートした形です。

本校は、母体となる昭和女子大学の敷地内にあります。ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和(BST)や米国州立テンプル大学ジャパン(TUJ)も同じキャンパスにあり、子どもたちが自然と多様な文化に触れられる環境があることも強みです。また、学園が所有する海外キャンパス「昭和ボストン」での語学研修などもあり、日本人としてのアイデンティティをしっかりもった国際的視野を育てていきます。

昭和っこの研究:児童が主体的に考え、
まとめ、発表する総合学習

昭和女子大学附属昭和小学校の総合学習

探究活動を6年間続けることで、探究スキルやプレゼンテーション力も磨かれます

「昭和っ子の研究」は、児童が主体となって1年間かけて取り組む探究的な学びのプロジェクト。学年テーマをもとにクラスごとにテーマを決め、観察、実験、調査など、教科横断的に学びを深めます。そして、タブレットも活用しながらわかりやすくさまざまな表現方法を用いてまとめ、年度末の報告会を迎えます。

こうした総合学習を6年間続けることで、主体的に物事を考えて学ぶ姿勢が養われます。同時に、プレゼン力や自己表現力も身につきます。

『昭和っ子の研究』はまさに「探究の学び」の柱となり、自ら「問い」を立てて学び続ける子どもの姿を育む本校の特色ある取り組みです。開校以来実践している総合学習は、読売教育賞本賞等、外部からも高い評価を得ています。

ボストン・フレンドシップ・ツアー:
海外のサテライトキャンパスで異文化を体験

昭和女子大学附属昭和小学校のボストン・フレンドシップ・ツアーの様子

楽しいことは万国共通。ゲームなどを通じて盛り上がり、すぐに打ち解けることができました

「小学校からのグローバルマインドの育成」をモットーに、昭和小学校ではさまざまなグローバル教育に取り組んでいます。その一つに、小学5、6年生になると希望者が参加できる「ボストン・フレンドシップ・ツアー」があります。アメリカのボストンにある、ボストン昭和女子大学(昭和ボストン)で過ごす10泊11日の研修プログラムです。

現地では、同年代のアメリカ人の子とペアを組み、行動を共にします。午前中は語学学習やペアの子と協働の学びを体験して過ごし、午後からは、ボストンの街中へ。すべて英語での生活になるため、語学の習得はもちろんですが、コミュニケーション力や自立心なども養われ、ペアとなったフレンドとの心のつながりも生まれます。

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お話を伺ったのは

校長 前田 崇司 先生