次世代の育成として、国際バカロレア(IB)教育を導入する学校が増えてきました。
IB教育とはいったいどんなものなのでしょうか?
実際に導入している聖ヨゼフ学園小学校を取材しました。
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建学の精神に通じる
IBの目指す教育
2018年、日本の小学校として初めて、「国際バカロレア初等教育プログラム」の認定校となった聖ヨゼフ学園小学校。カトリックの精神をベースとした「平和で幸福な世界を築くことに貢献できる人の育成」という教育理念と一致するIBの導入により、「国際的視野をもつ人間」の育成を目指しています。
同校では、児童が自ら考え、自らの答えを導き出す「探究型概念学習」を行っています。6年間で合計36の独自ユニットを設計。各ユニットに設定されている学年ごとのセントラルアイデア(普遍的な考え)への理解を深めるため、約6週間かけて「調査→話し合い・意見交換→表現→振り返り」により学習を深めます。
「IB認定校として5年を経て、自ら考え、進んで考えを発信する力が伸びてきたことを実感しています」と語る、河野健一郎 先生。他者の意見を聞くことで自分の世界が広がったり、新しいアイディアが生まれたりという経験を重ね、人の話を聞く姿勢も育ってきたといいます。
探検に始まり、冒険で終わる
探究の心育む独自の取り組み
入学後初めてのユニットでは学校探検を行います。そこで、校内探検により、身の回りにはたくさんの不思議が溢れていることや、探究する楽しさを知ります。卒業を控えた6年生は、自分の将来にどんな「冒険」が待ち受けていて、乗り越えた先にどんな未来が待っているのかを考えます。周囲の大人の冒険物語を聞いてみたり、校外で外国の方に突撃インタビユーを行ったり。
「日本でどんな経験をして、それはあなたの人生にどんな意味がありますか?」と、見ず知らずの人にインタビューすること自体が冒険です。でも、勇気をもって声をかけると誰もが好意的に答えてくれるといいます。
「『自分たちから働きかけていくと、この世界は微笑み返してくれる』という気付きを忘れずに、この先も果敢に冒険を続けていってほしいと願っています」(河野先生)
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