他者と共に生きる人を育てる「愛の心の教育」を実践する捜真小学校。
特長ある学びの中で「平和学習」について紹介します。
キリスト教教育を土台に育む
平和を願う心
5年生の社会で行う「憲法第9条改憲の賛否」についてのグループ学習は、平和学習の側面を持ち合わせ、電子黒板と各自のタブレットで意見共有することで、活気を帯びた授業が展開されます。
憲法改正についてのクラスメイトの意見をリアルタイムで共有(捜真小学校)
「平和のために私たちができることは?」という問いに、児童からは「まず周囲の人を幸せにすることが大切」「憲法や平和について考え続ける必要がある」などの意見が。
戦争文学や資料、絵本、動画などを通じて、戦争や当時の様子について知ることが平和を願う心を育みます。(捜真小学校)
「こうした意見が出る背景には、本校の平和学習の充実があります。横浜大空襲で校舎全焼を経験したことはもとより、他者と共に生きるキリスト教教育とも深く結びついています」と、担当の佐山彰浩先生。
毎年5月には空襲体験者にお話を伺い、6月には文学作品や資料を通して各学年で平和学習を実施。
太平洋戦争末期、横浜大空襲の体験談を聞く講演会(捜真小学校)
さらに7月には「平和を祈る礼拝」を捧げます。
「日々の生活や聖書の言葉が土台にあり、6年間学習し続けることで、より深く平和への思いを心に刻みます」。
アジアやアフリカの子どもたちへの支援や奉仕活動など、さまざまな取り組みを通して平和を願う心を育てます。
毎年7月に行われる「平和を祈る礼拝」(捜真小学校)