海・山・雪の自然体験や総合学習を重視し、豊かな人間性を育む湘南学園小学校。自ら創造し学ぶことの大切さを校長先生にうかがいました。
体験学習から「生き方」を学ぶ!
「夢かなう」学園で過ごす6年間
湘南学園小学校のたいいく表現祭り
実体験が学びの中心!
「総合学習」が育む心と学力
本校では、豊かな学力と人間性の育成に欠かせない「体験」を重視しています。特筆すべきは、さまざまな体験から学ぶ教科横断型の「総合学習」です。
なかでも宿泊学習は、成功や失敗から多くを学ぶ、本校の学びを体現するものといえます。
地引網や磯観察、海洋ゴミ問題など、身近な海から多くを学ぶ3年の「海の学校」、富士山の麓で相模川の水源地を訪れる4年の「山の学校」、5年の「雪の学校」では、新潟県の農家での民泊体験から、雪国の暮らしや農業に触れる体験をします。
3年間の学習を通して子どもたちは、海・山・雪はすべて「水」でつながっていることに気づき、環境問題をはじめとしたさまざまな学びを得ます。そして6年で実施される奈良・京都への修学旅行で、小学校での学びを結実させます。
▲3〜6年生の宿泊学習や社会科見学など課外活動の様子(湘南学園小学校)
2025年度、学園全体が
ユネスコスクール認定校に
2025年度、本校はユネスコスクール認定校になる見込みです。
幼中高と合わせ、学園全体が認定校となるのは日本初です。
実体験を通して「生き方」を学んでいく本校の教育が「継続可能な教育(ESD)」として認められた証です。
そんな本校には、人生を生き生きと歩む卒業生がたくさんいます。ある卒業生は高校で心理学を学ぶためにニュージーランドの学校に進学しました。
その原動力となったのは、小学校の頃にやりたいことを応援、尊重してもらった経験にあるそうです。
そして、「勉強は自分のやりたいことを実現するためのもの」だと考える本校の教育が礎となり、今は公認心理師として起業し、夢をかなえています。
本校で過ごす時間が、自分の好きなことや、やりたいことを、子どもたち自身で見つけ出していく機会となっていることを嬉しく思います。
▲1年生から週2時間ある英語授業。楽しみながら学びます。(湘南学園小学校)
▲朝礼で先生がピアノを弾き始めると、自然と全校児童が声を合わせて歌い始めるほど、「歌うこと」が大好き。11月の「音楽会」では、各クラス・学年で練習を重ね、情緒豊かに歌い上げます。(湘南学園小学校)