4・5年生を対象に行う「英語でサイエンス」は、精華小学校ならではの教科横断型授業。特長ある学びの中で、英語科の岡田篤先生にお話を伺いました。
教科横断型授業で本質に迫る
岡田先生流、「英語でサイエンス」
4~5年生を対象に英語科の岡田篤先生が行っているのが「英語でサイエンス」の授業です。
例えば、顕微鏡でサンゴを観察したり、化学薬品から結晶を作ったり。手順や結果を記すプリントはすべて英語、授業も英語で進められます。
▲岡田先生とネイティブの英語の先生の2人体制で行われる4年生の「英語でサイエンス」(精華小学校)
「理系に進めば英語は必須なので、今から両方をつなげることに意味はあると考えます。理科の面白さから英語に興味を持つようになる子もいます」と岡田先生。
とはいえ、実験的な理科の教材を英語の先生が整えるのは至難の業。
▲「ポリプの役割って英語だとこう表現するんだ!」と、ときには友だちと協力して観察を進めます。(精華小学校)
実は、岡田先生は精華小学校勤続40年、10年前に理科から英語の先生になったという異色の経歴の持ち主で、だからこそ可能なオリジナルの授業というわけです。
「世の中の物事はつながっています。それを連携させ、論理をきちんと組み立て、一つの考え方としてまとめる。そうして本質に迫っていける子どもを育てていきたい。私のモットーは、進化を止めないこと。日々、自分の中に革新を起こし、子どもたちのために授業もさらに進化させていきます」。
▲顕微鏡を使ってサンゴを観察。それぞれ機能が異なる3種類の穴があることを自分の目で確認します。(精華小学校)
▲観察の手順や結果は英語でプリントにまとめます。ネイティブの先生がやさしくサポート。(精華小学校)