桐蔭学園小学校では「自ら考え 判断し 行動できる子ども」を育てます。多彩な挑戦を通して自己表現力を伸ばす学びについて、副校長先生にうかがいました。
児童の潜在能力を生かし、
成長へつなげる教育を実践
▲2024年、全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会で銀賞を受賞(桐蔭学園小学校)
児童の潜在能力を生かし、
成長へつなげる教育を実践
『「自ら考え 判断し 行動できる子どもたち」を育てる』を教育理念に掲げる桐蔭学園小学校では、将来社会に出た時、力強く生き抜く人間になることを目標とした教育をしています。
一般的に「知識の詰め込み教育」と呼ばれるシステムを越えて、児童がもつ能力を生かし、成長へつなげる力「コンピテンシー」の育成を重視。
コンピテンシーの中でも、思考力、創造力、チャレンジ力、メタ認知力、思いやり、エージェンシーの6つを育むことに力を入れています。
たとえば、2024年の桐蔭まつりでは、「来訪者に楽しんでもらえる出し物は何か?」と考えた児童が、給食の試食会を実施。
話し合いをくり返し、メニューの選定や動線などを児童主体で進め、見事に成功させました。これは、目標を設定し、ふり返りながら責任ある行動をとるエージェンシーであり、チャレンジ力でもあります。
探究型のプログラムで
児童のやる気をアップ
今、各教科で力を入れているのが「でるくいプログラム」です。
「どんなに打たれても、興味があることをつき詰めていこう!」という学びで、授業から一歩進んだ内容を、授業とは別に行っています。
たとえば、2024年にスタートした英語研修では、2泊3日間をオールイングリッシュで過ごします。
授業で学んだ英語を試す貴重な経験である一方、思うように意思疎通できない挫折の経験でもあります。
▲生徒たちは校内で自然に運動を楽しみ、体力や集中力を養う機会があります。(桐蔭学園小学校)
これをきっかけに、「もっと頑張ろう!」と思った児童が多く、英検の受験希望者が増えました。
系列の中等教育学校との一貫校であることも当校の魅力の一つです。
中学受験を意識せずに思考力や創造力を磨き、興味のあることを深め、自己肯定感の高い大人になってほしいと思っています。