自然に囲まれた静かな環境で、子どもたちが学べる相模女子大学小学部。保護者の方々からお話を聞きました。
メンバー
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Mさん(保護者)
小2に長男
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Tさん(保護者)
小2に次女、長女も卒業生
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Sさん(保護者)
小4に次女、長女も卒業生
この学校を選んだ理由
自然豊かなワンキャンパスで
たくさんの人に見守られる
Mさん
コロナ禍でなかなか見学できる学校が少なかったのですが、相模女子は比較的、授業公開をしていて、他にもいくつか回った中で、息子自身が「ここに行きたい」と言ったのが選んだ理由です。
息子になぜここが良かったのか聞いてみたら、「一番広かったから」と。確かに広大な敷地で、自然が豊かな環境は魅力的でした。
私自身、高校と大学は相模女子で、校内の環境を知っていたのも心強かったです。
息子はおっとりしていて、いかにも長男って性格なんです。
公立の学校はバタバタしている印象があり、その環境は息子には合わないかも、と。
相模女子は少人数クラスで、1年間でこれだけ成長しましたっていうのがわかりやすく、きめ細かに見てくださるのではないかという期待もありました。
Tさん
長女が中学からお世話になっています。「うるさい男子が苦手で、女子だけのなかで静かに勉強したい」というのが理由でした。
次女は幼稚部からお世話になっているのですが、長女と同じ理由で内部進学を希望しました。
小学部に男子はいますが、見学に行った際、すごく落ち着いていて静かなところが好印象だったようです。
長女が公立の小学校だったので比較してしまうのですが、相模女子はやはり静かな環境で穏やかな毎日を過ごせているようです。
男女関係なく児童同士の仲がよく、学校の雰囲気もとてもいいようです。
私が学校に来たときもすれ違う児童が必ず元気よくあいさつしてくれるところもおすすめポイントです。
Sさん
わが家は娘が二人とも、幼稚部からお世話になっています。
長女のとき、内部進学で小学部に進むか、地元の公立かで迷ったんですが、自然がいっぱいな環境で、幼稚部のときに毎日のように遊びましたし、総合学園なんですけどすごくアットホームな雰囲気が長女も私も好きでした。
幼稚部のときに校内のお散歩で小学部に行くことも。
ヤギのバニラはその当時から知っていましたし、外に出かけなくてもいろんな体験ができそうなことも魅力的でした。
クラスは少人数で、教科によって先生が変わる専科制もあってたくさんの先生がきめ細かく見てくださいます。
掃除のときは縦割りで活動するので、上下の関係も学べるなど、学校全体が本当に家庭的で、安心してお任せできます。
校風のはなし
学びにつながる充実の施設
上下関係もしっかり学べる
Tさん
ワンキャンパスの敷地内にすべてがそろっていて、正門から入った瞬間、世界が変わります。まるで舞浜にある夢の国みたいに(笑)。構内に一歩入ると、大学生や高校生のお姉さんがいて、授業を受けているところや、相生祭パレードの練習をしているシーンなどを見ることができるんです。自分の将来像を身近に感じられる環境なのがいいですね。
娘が幼稚部のとき、大学のお姉さんたちが料理教室をやってくださったのも印象に残っています。帰ってきた娘が「私も将来、栄養コースに行って子どもたちに教えてあげたい」と言っていましたので、目標になるものが見えていて、自分は何をしなければならないのかを感じられるのは子どもにとってとてもいい刺激になっています。
Sさん
相生祭で、4年制は合唱を披露するんです。本番に向けてもちろん一生懸命練習をするのですが、中学部の視聴覚ホールをお借りしたことがあったんですね。
説明会などで使われるとても広い空間で、声も響き渡るんです。
本番さながらの舞台に立って、そこで合唱や他の学年の劇も練習しているんですが、広々としたホールをはじめ、さまざまな施設が充実していることもワンキャンパスの学校ならではの魅力です。
本番は密を避けるため体育館で見ることになったのですが、演出が素晴らしくて。娘はお父さんを泣かせるんだ、って息巻いて当日のステージに上がりました。
歌の途中で一人一人のメッセージがあり、歌い終わった後はいすの背もたれの後ろにサプライズで手紙が貼られていて、主人は「花粉が…」なんて言ってましたけど、目が潤んでました。
この感動的なステージは一生忘れないと思います。
Mさん
四季の香りを感じられる環境がとてもいいです。春は構内の奥にある百年桜のピンクがまぶしくて、金木犀の香りが漂ってくると秋がきたことを感じます。
寒い日は霜柱のしゃりしゃりとした感触を踏みしめながら構内の通学路を進むなど、校外の公園や施設に行くことなく、学校の中で季節が感じられるのがいいですね。
校長先生が学校だよりに「紅葉がきれい」って書いてくださったのを読んで、さっそく子どもと見に行ったこともありました。
異学年の交流が盛んなのも、相模女子のいいところです。1年生は5年生、2年生は4年生、3年生は6年生と組んで、運動会のとき全体演技に参加します。
途中、場所の移動があって低学年にはなかなか難しいのですが、そこをバディの上級生がしっかりフォローしてくれる。
自分が担当する子の手を引っ張って、所定の位置まで連れて行ってくれるんです。
普段のお掃除の時間も一緒に活動しますし、相模大野から学校までの通学路で息子はトイレに行きたくなったらしくて、それに気づいたお姉さんが声をかけてくれたこともありました。
学校できょうだいのような存在がいるのは心強いですし、自分がその立場になったとき、年下の子にやさしくしてほしいなと思います。
行事のはなし
学園全体で楽しむ相生祭
鼓笛隊で校内&市中パレード
Mさん
相模女子大学といえば相生祭です。学園全体の行事で、私自身、大学のときに実行委員の経験があるので、その時期が近づくとそわそわしていました。
小学部は鼓笛隊に挑戦します。1、2年生は鍵盤ハーモニカの担当で、夏前くらいから一生懸命、練習します。
夏休みも家庭で練習できるよう、動画も共有されて、それを見ながら毎日吹いていました。本番当日は練習の甲斐もあって堂々とした姿を見せてくれて、これが自信につながりましたし、成長も感じられました。
6年生は学校を出て、市中パレードもするんです。その日は歩行者天国になって、地域の方々が沿道で見守る中、演奏しながら闊歩するシーンは圧巻です。学年が下の子は、6年生の姿を見て、「次は自分が」という気持ちになるようです。
このほか、1、3、5年生は劇、2、4、6年生は歌の発表があったり、高等部の模擬店が出たり、吹奏楽部のステージな度もあって、とても盛り上がる2日間です。
Tさん
毎年5月に行われる運動会が楽しみです。とくに1年生から6年生まで全員でダンスを披露する全校演技が素晴らしく、娘は踊るのが好きなので家でも汗びっしょりになって練習していました。
やはり上手な子が前列に並ぶような流れがあって、運動は苦手な娘なのですが、ダンスだけは前に出たいという思いもあって一生懸命でした。
1年生のときは前で踊れたんですけど、2年生のときは2列目で、その悔しさをバネに来年は前に出るって息巻いています。目標に向かって努力する大切さがわかったようで、成長が感じられました。
最近はコロナ禍もあって、低学年と高学年が午前と午後に分かれて行われます。全校演技だけは2回あるのは子どもたちも、観覧にくる保護者も喜んでいます。2022年は土砂降りになってしまって、そんな中で行った大玉送りはみんなドロドロになっていましたけど、それでも子どもたちの楽しそうな表情が印象的でした。
Sさん
2月の造形展は、毎年子どもたちの創造性の高さに驚かされます。
1年間の作品を展示するのですが、他の学年の展示も見ることができて、「来年、私はこれを作るんだ」というワクワク感が出てくるみたいです。
1年生から4年生まではテーマに基づく作品が並ぶんですが、5年生はフリープラン。図工室にある機械や材料を使って、好きなものを作るんです。
1〜4年で経験を積んで、5年生はその集大成、みたいな位置づけです。
今ある時間と材料、今もっているスキルを使って、先生も道具のひとつと思って作品を仕上げるのですが、みんな本当に個性が光る作品がずらっと並びます。すごく自由な作風が伝わってきて、先生が適切なタイミングでしっかりアドバイスをしてくださっているんだなと感じました。
娘は物語のワンシーンを切り絵で再現した作品でした。もともと不器用な方なんですが、これは本当にステキで、持ち帰ってきたので今は家で飾っています。
先生の指導や、感受性が豊かになる教育をしてくださっていたり、四季に触れらる学校の環境だったり、学校生活の日常がこんなところで表れるんだなとしみじみ思いました。
独自の取り組み
子どもたちのやる気を促す
刺激がたくさんある毎日
Tさん
最近は順位をつけない学校が多いと聞きますが、小学部のマラソン大会はしっかり順位が出るんです。
ゴール間際の熾烈な争いにはビデオ判定も用いられるほど。
今日はお友だちより前だった、あとだったって自分の順位を実感することで、次は負けない、次も勝つという意欲が出ますよね。
漢字検定も学校で受検できるんですが、満点合格の子は表彰されるんです。
そんなお友だちの姿が刺激になって、「次は自分が」という気持ちにさせてくれています。
遠足は山登り、ハイキングレベルではなく2年生でこのコースなの? って思うほどの、登山のようなハードなものなんです。
マラソン大会もそうですが、子どもの体力がつくイベントが多く、小学校から文武両道を取り入れてくださっているところはすごいですね。
Sさん
異学年の交流が多くて、うちは姉妹ですが長女は学校でお兄さん、お姉さん、次女は弟、妹のような存在ができるんです。
次女は4年生で初めてバディができて、2年生のお世話をするんです。
たまたまうちの子は人数の関係で2人見ることになって、運動会で場所の移動をするとき両手で2年生を連れて走っている姿を見たんです。
今までお世話してもらっていた娘がお世話する立場になって、しかも二人の2年生の面倒を見ている姿に感動しました。
バディが始まる前、「今年からバディができる」って楽しみにしていて、役割をしっかりまっとうしている姿に成長が感じられました。
Mさん
1年生のときも言ってましたが、今年も「もう一回、2年生をやりたいなぁ」って。理由を聞いてみたら、「楽しかったんだもん」ってニコニコしながら答えてくれました。
いまだに1年生のときの担任の先生が大好きで、しょっちゅう話に出てきますし、その思いがすごく伝わってくるんです。
そんな先生方の移動がほとんどないのは心強いですね。
先生方も1年生のときに受けもっていた児童が成長していく姿を見てくださっていますし、自分が好きな先生がいつもそばにいるという安心感は、子どもにとってとても大きいと思います。
学校のスローガンは「毎日会いたい友達がいる。毎日受けたい授業がある。」ですが、まさにそのとおりで、学校に行くことを本当に毎日楽しみにしています。
それは先生方が「学校が楽しい」って思ってもらえるようにいろんな努力をたくさんしてくださっていて、それが子どもたちにしっかり伝わっているんだろうな、と息子を見ていて強く感じます。
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