上級生やクラスメイトとの助け合い精神を養う精華小学校。保護者の方々からお話を聞きました。
メンバー
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Gさん(保護者)
小5に長女
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Sさん(保護者)
小5に長男
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Mさん(保護者)
小4に次女、長女も卒業生
独自の取り組み
活発で、心やさしい
精華小学校の児童たち
Mさん
中1の長女が精華小学校の卒業生です。
同じ幼稚園だった1歳上のお友達が小学校受験をして私立に通うことになり、素敵な制服と黒いランドセルで通学する姿を見て、「私も私立に行く!」と言い出して。
それが年長さんのときだったのであわてて学校探しを始め、活発な子が多い精華小学校が長女には合うのでは、と思って選びました。
次女は姉を見ていて、自分も精華小学校に行けるものだと思っていたようで、「試験を受けて合格しないと入れないんだよ」と説明しました(笑)。
その頃、私自身が精華小学校の良さを年々実感していたので、次女も受験させました。
Sさん
わが家は主人が熱心で、長女が3歳くらいの頃から「小学校はどうしようか」と、いろいろな学校の情報を集めていました。
精華小学校は「人のおせわにならぬよう 人のおせわのできるよう」という校訓も素晴らしいですし、「西グラウンド3周運動」や「100さつの本運動」などがあって文武両道なところもいいと思いました。
関西などへの旅行のあとには1人で何ページもの旅行記を書き上げるんです。
将来、しっかりとした社会人になるための土台を作ってくれるのではないかと思い、精華小学校の受験を決めました。
Gさん
息子が通っていた幼児教室の先生のお子さんが精華小学校で、うちの子の特性を見て、「精華小学校が合っている」と言われました。
それで、年中から毎年学校見学会に参加していました。
そんなとき、ある大きな公園で幼稚園のマラソン大会があったんです。
息子はあまり乗り気ではなくて「走りたくない」と言っていたのですが、たまたまそのとき公園に精華小学校の6年生がオリエンテーションで来ていたんです。
ちょうどお昼休憩の時間帯で、頼んだわけではないのですがコースの周囲にみんなで並んで「がんばれ~!」と、心からの声援を送ってくれて。
息子は「精華小学校の人たちが応援してくれるから頑張る!」と、なんとか完走してくれました。その光景に感動して、「精華小学校しかない!」と思いました。
行事のはなし
さまざまな行事で磨かれる
たくましさや表現力
Gさん
息子は3月末生まれなので体が小さく、引っ込み思案でよく泣く子だったのですが、入学後、大きく変わるきっかけになった行事が七夕学芸会でした。
学年ごとに、合唱、合奏、劇を披露するのですが、まずは1学年80人を2つに分けて競い合い、本番には投票で選ばれたチームだけが舞台に立てます。
どうしたら投票してもらえるかをお友だちと一緒に一生懸命考え、結果が出て自分たちが選ばれたあと、もう1つのチームの子たちのことにも思いを寄せている姿を見て、たくましくなったな、と感じました。
最終的には、選ばれなかったチームの子たちも脇役や大道具係として参加するので、80人全員で舞台を作り上げます。
心が豊かになる、素晴らしい行事だと思います。
Sさん
私が印象に残っている行事は文化祭です。
1年生から毎年、図工の授業で作った絵画や粘土などの立体作品、パッチワークや刺繡など家庭科の作品、体験学習の旅行記などを展示・発表する行事です。
今、5年生ですが、本人もお友だちの作品もどんどん完成度が高くなり、展示を見るたびに毎年成長を感じます。
立体作品のテーマが「自分の将来の姿」だったとき、お友だちはサッカー選手や野球選手だったのに、うちの子は空を飛んでいる姿でした(笑)。
そんな個性が見られるのも楽しいです。
旅行記もすごいんですよ。年々、文章力が上がっているのを感じます。
事前学習で下調べをして、旅行中にメモをして、それをもとに書き上げるというプロセスをしっかり学んでいるのが伝わってきます。
Mさん
うちの子は次女で甘えん坊、家ではわがまま放題なので結構心配していたのですが。
4年生の夏季教室で河口湖に行ったとき、5~6人の班のリーダーになったそうなんです。
「あと5分で集合」と先生に言われたとき、「あと5分あるからこれをしよう!」というお友だちと、「もう5分しかないから廊下に出て準備しよう」というお友だちがいたらしく、考え方は人それぞれなことを知って、みんながいやな思いをしないようにするにはどうやって伝えたらいいんだろう、とすごく考えたらしいんです。
その後の行動を見ると家でもそれほどわがままを言わなくなりました。人の気持ちが分かるようになったところに、成長を感じました。
校風のはなし
すべての先生が
児童の成長を見守ります
Gさん
1学年80人と少人数なので、学校全体が温かい雰囲気に包まれています。
子ども同士、子どもと先生の間のきずなが深い、と感じます。
担任と副担任の先生に加え、教科専任の先生もいるので、子どもたちのことをよく見てくださっています。
子ども自身も、いつでも自分のことを見守ってくれている、という安心感が持てているのではないかと思います。
中学受験を控えて、今、いろいろと調べているところなのですが、息子に「どんな学校がいい?」と聞くと、「精華みたいな学校がいい!」と言います。
施設面では、100周年の記念事業で校庭がリニューアルされて、人工芝が寝転べるくらいふかふかで気持ちがいいらしいです。
Sさん
横浜駅から徒歩で行ける距離なのに、公園隣接で意外に自然が豊かで、野生の台湾リスを見かけることもあります。
校内にも植物が多く、畑もあって、虫が好きな娘は観察ができて楽しいみたいです。
Mさん
授業参観の算数の授業で、先生が一方的に解き方を説明するのではなくて、「この問題はどうやって求める?」と一人一人に聞いていたんです。
そのあと、「全部正解ですが、その中ではこの方法が一番早く答えが求められたよね」って。
違う意見があるのは当たり前で、人それぞれにやり方はある。どれも間違いではないということと、合理的な最適解があること、両方に気づかせてくださっていたのが印象的でした。
Sさん
連絡票(成績表)は、たとえば国語だったらその下に漢字や読解といったサブカテゴリーがいくつもあり、それに対してどういう取り組みをしたか、どれだけ達成できたか、授業中の様子はどうだったのかなど、先生がコメントを細かく書いてくださっていて驚きました。一人一人をよく見てくださっているんだな、と。
面談でも、誰とよく一緒に遊んでいるとか、こんなことがあったとか、担任と副担任の先生にしっかり見守られているのを感じます。
そもそも先生同士の仲が良くて、アットホームな雰囲気を作ってくれているのだと思います。先生方は話しやすくて、何でも相談できる雰囲気があります。
Gさん
先生が休み時間にも子どもたちと一緒に汗を流して遊んでくれます。
授業になるとすっと切り替えるのも上手なんですよね。
そういう大人の姿を見て子どもも学ぶものがあるのではないか、と思います。
Sさん
100周年の記念式典に出席して、精華小学校の歴史をまとめた動画を見て感動したと同時に、先生方や卒業生の方々がこのコミュニティを作ってくれていて、卒業してもこのきずなは続くんだろうな、と感じました。実際、先生の中には卒業生が多いですし、保護者の中にも卒業生が結構います。
自分が通っていたなら、子どもを入れたくなるのも分かります。
勉強のはなし
あらゆる教科の基礎となる
「書く力」を重視
Gさん
進学実績の高さから、精華小学校の子は猛勉強させられているはず、というイメージがあるようなのですが、そうでもないんですよね。
宿題もあまり出ません。
漢字と英語の宿題はありますが、うちの子は「学校で全部やってきたから大丈夫!」って。
Sさん
授業の際に小テストを頻繁に行って、達成度を確認し、とりこぼしがないようにしてくれています。
漢字の小テストで10点満点が何回か続くと賞状をもらえるので、それがモチベーションアップになっています。
主人は「小テストが満点だったら10円!」なんて言って気を惹いてます(笑)。
Mさん
基礎を大事にしている印象があって、書く機会がとても多くあります。
9月の東海旅行の際は、行く前に徳川家康の本を読んで感想文を書くところから始まり、旅行中はひたすらメモを取っていたそうです。
バスの中でも何かしら書いていて、決してメモは手放さない(笑)。忘れないうちにまとめる、というのが習慣になっているんです。
まとめた旅行記は文化祭で発表します。読む人に分かりやすく伝えたい、という思いがあるので、表現力が身につきます。
以前、学校説明会でOBの方が話していたのですが、日常的に書くことが当たり前だったので、大学受験の際の小論文に役立ったし、就職活動のときのエントリーシートはスラスラと書けた、と。
小学校での経験が自分の財産になっているんだ、と感じました。
子どもたちは1人1台Chromebookを持っています。それで何かを調べてプレゼンをする授業が、特に社会科や英語で多い。
インプットだけではなくアウトプットもするのがいいですよね。
自分が先生役になって言葉にすることで思考が整理されることがありますが、プレゼンにも同様の効果があると思います。
Sさん
精華小学校に入って、読書の習慣が完全に身につきました。
幼稚園の頃は私が絵本の読み聞かせをしてもあまり興味を持ってくれなかったのですが、精華小学校の読書の先生は読み聞かせが本当に上手で、物語の世界に入り込みやすかったのでは。
図書館にはたくさんの本がおいてあり、天気が悪いと休み時間は図書館で過ごしているようです。
戦国時代の話が好きみたいで、今は司馬遼太郎の本に夢中です。毎日、次から次へと借りてきては、電車の中でも家でも読みふけっています。
まわりのお友だちにも読書好きが多いのは、「100さつの本運動」などで、本を読むことが好きになる環境を作ってくださっているからだと思います。
作家の方が学校に来てお話をしてくれる機会もあります。感受性、表現力、知識などが豊かになり、国語以外の勉強にも役立っていると感じます。
Mさん
塾にも通っていますが、学校の勉強との両立はまったく問題ないようです。
学校の勉強はとにかく楽しいみたいです。
理科の先生がマジックを披露してくれたり、西グラウンド3周運動のときに元素記号のゼッケンをつけて走ったり、カードゲームのようなものを使って算数の授業をしたりと、先生方の工夫がすごい。
「学校楽しい!行きたい!」しか言いません(笑)。
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