カトリック精神に基づく人間観を育む聖セシリア小学校の校長先生にお話をお伺いしました。
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教育の成果は「To Do」と「To Be」の2つより大切なのは「目に見えない力」
社会に出て活躍するために
「目に見えない力」を育む
聖セシリア小学校は、カトリックの教えを土台にした教育を行っています。 大切にしているのは「愛」です。自分を大事にし、人を大事にする。そして将来、教えたり、治したり、研究したり。
つまり、人のためになれるような人材に育ってほしい。それが私たちの願いです。
教育の成果は、大きく分ける と2つあると考えています。
ひとつは「To Do」。これは跳び箱を跳べる、リコーダーが吹ける、小数の計算ができる、英検で3級が取れるなど、数字や形に表せる成果です。
もうひとつは「To Be」で、やさしさや品位、勇気、人の痛みがわかるなど、目には見えない力、つまり心の成長の部分です。
子どもたちが将来、中学・高校から大学へと進み、そして社会へと出ていくなか、試験で 「To Do」の部分は問われますが、 働き始めて1年、5年と経過するなかで求められるのは「To Be」の部分です。
仲間と力を合わせ、困っている人がいたら快く引き受ける。
そんな力をこの学校で育んでいきます。
開校以来大切にしてきた「表現」「体験」「個を生かす」
国語は文章で、音楽は音で、図工は作品で、各々の思いを「表現」します。
子どもたちは各教科の学びを通して、自分の思いを表現する方法と手段を身につけていくのです。
パン工場や自動車工場などへの社会科見学や、たくさんの実験・観察が理科、さらに自然とのふれあいから多くの学びを得る宿泊学習「森の学校」「雪の学校」など、五感を働かせる「体験」は、子どもたちの記憶に深く刻まれます。
こうしたなかから、自分の興味・関心がものを見つけ、子どもたちが持つ力をできるよう、私たち教員は一人一人の個性を大切に全力でサポートします。
それが「個を生かす」につながります。
子どもたちが毎日、目を輝かせながら通学してくる。聖セシリアはそんな幸せがあふれる小学校です。
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