小学校受験に強い幼児教室として知られるのが、1979年創立の『富士チャイルドアカデミー』です。
「ほめる・認める・励ます」を大切にした指導方針のもと、親子に寄り添った受験サポートを行っています。
今回は富士チャイルドアカデミーの校長・前宏美先生に、小学校受験へ向けた年中11月からの1年間の準備と、家庭で大切にすべき関わり方について詳しく伺いました。

優しい雰囲気と、なごやかな語り口で保護者の不安に寄り添う、校長の前宏美先生(富士チャイルドアカデミー)
1年間の小学校受験スケジュール
11月
受験へ向けて新年度がスタート!まずは「教室を好きになる」ことから

90分という授業時間に「じっと座っていられるかしら」「集中が続くかな」と不安を感じる保護者の方は多いですが、最初は体を動かす時間を挟みながら、先生の話を聞いて行動することに少しずつ慣れていきます。
子どもの性格や興味、不安に感じやすい点を見極めながら、信頼関係を築いていきます。
授業は親子分離で行われますが、不安を感じる子どもには、保護者同席から始めるなど、状況に応じて柔軟に対応をしています。
12月
楽しさを通して自信を育てる
プレ公開テスト会が行われ、子どもたちは初めて「テスト」に触れます。この時期の目的は、「テストは楽しいもの」と感じられるよう、雰囲気や流れに慣れること。
冬期講習も同様に、楽しみながら取り組むことを大切にしています。先生たちは、一人ひとりの良いところに目を向けながら、前向きな気持ちで学びに向かえるよう関わっていきます。
『富士チャイルドアカデミー』では、途中入会も受け付けています。ただ、本番までの期間によっては準備が十分に整わない場合もあるため、保護者の都合を優先せず、子どものペースを大切にしてほしいとお伝えしています。
1月
公開テストで不安を感じる保護者も。いつでも相談できる体制で丁寧にフォロー

本格的なテスト会が始まり、「できていないこと」が見える形で示されるようになると、保護者の不安も増す時期になります。
当校では個別面談や送迎のタイミングなどにコミュニケーションをとり、保護者の不安を解消する体制を整えています。
2月
いろいろな学校の話を聞き、志望校のイメージを考え始める
慣れてくると、保護者の方も進め方が見えてきて、相談内容が「苦手なところへの取り組み方」や「家庭での声かけ」など、より具体的に。こうした相談には、学びが負担にならないように子どもに合った方法を提案します。
この時期から、有名私立小学校の校長先生を招いた「受験準備の会」が行われます。教育方針や入試に向けた生活のポイントを直接伺うことで、学校ごとの違いや共通点が見え、志望校を考える手がかりになります。
3月
「継続の力」を養う春期講習
春期講習は分野別に4日間実施し、各分野での理解度や得意・不得意を確認していきます。他のクラスの子どもたちと一緒に、連日通い続ける講習は、子どもにとっては決して楽なことではありません。
期間中は送迎や宿題もあり、保護者にとっても負担が大きくなります。それでも「続けて通い、続けて取り組む」経験を親子で乗り越えることで、受験準備に向けた気力と体力を養う大切な経験となります。
4月
進級で芽生える前向きな気持ちを学びへ
子どもたちはひとつ上の学年になり、「お兄さん・お姉さん」という意識が芽生えます。教室でも、その誇らしさを大切にしながら、少し背筋が伸びるような気持ちを引き出していきます。
学校別コースがスタートし、学校ごとに異なる試験の進め方や細かなルールに慣れることを目的に、各校の特徴を意識した取り組みを行います。
ゴールデンウィーク前には分野別講習を実施。体力的にも負荷のある集中した学習を経験します。長期休みの前に、学習にしっかり向き合う機会となります。

経験豊富な『富士チャイルドアカデミー』 の先生たちは、どんな不安も受け止めます
5〜6月
学校説明会が本格化

学校説明会が多く実施され、各校の情報に触れる機会が増える時期。実際に足を運ぶと、「思っていた印象と違った」「話を聞いて志望度が上がった」といった変化が生まれます。
6月頃には第1志望が見えてくるご家庭も多く、その後は併願校の組み合わせについての相談が続きます。
親子面接を想定した「面接テスト会」では、頭では分かっていても、子どもと一緒に臨むことで想像以上の緊張を感じる保護者も。親子で本番への意識を高めます。

7〜8月
夏期講習で大きく成長
夏期講習は、7月と8月にそれぞれ5日間ずつ行われ、ペーパーに加えて運動や行動観察、制作などにも取り組み、学習量が増える時期となります。

9月
「ここに行きたい!」が力になる時期。保護者は本番準備で忙しく
「この学校に行きたい」という気持ちを自覚する子どもも増えてきます。そうした思いが見えてくると、「そこに行きたいなら、ここはもう少し頑張らないとね」と、あえて厳しめの言葉をかけることも。
思いが強いほど、応えようとする力を見せてくれます。

10月
体調管理と平常心を大切に、本番へ
10月は神奈川、11月は東京の入試が始まります。本番を迎えるこの時期は、落ち着いた生活を心がけます。新しいことには取り組まず、志望校の出題傾向に合った内容を確認しながら、「こんなにできるようになったね」と声をかけ、子どもが自信を持てるよう支えていきます。
入試が始まったら、複数校を受けている場合は、すべて終わるまで結果を子どもに伝えないようにとお話ししています。
当日の朝は「さぁ、行きましょう」と、習い事へ一緒に行くような普段通りのトーンで出かけてください。
家庭を「いつも通り」の場所に保つことが、子どもの平常心を支える何よりの力になります。
これまでの積み重ねを信じ、平常心で本番に臨んでほしいと思います。
