口臭が気になります。予防する方法はありますか?
即効性のある方法としては、「プロフレッシュ」「セラブレス」などの口臭予防液を使用することです。口臭先進国であるアメリカの製品で、エビデンスがしっかりしており当院でもおすすめしています。
クリニックで行う口臭治療とは、どんなことをするのでしょうか?
口臭測定器や歯周検査、レントゲン撮影、さらに歯科医師が直接かぐ官能検査を行います。
原因はさまざまですが、口の中の食べかすや、虫歯・歯周病が関係していることも多いので、これは治療やクリーニング、検診で解決できます。問題なのは、間違った情報を信じて習慣にしてしまっているケースで、例えば、歯の磨きすぎです。
除菌・殺菌に気を取られ、界面活性剤入りの歯磨き粉を使って一日に何度も歯を磨いたり、マウスウォッシュなどで頻繁に口をゆすいだりという行動は、口腔内の大切な菌も殺してしまうことにつながり、これが口臭の原因になります。歯磨き粉はオーガニックのものを使いましょう。
キシリトールガムも歯の汚れを取りながら、唾液の分泌を促すので口臭予防に効果があります。歯磨きの際、出血するほど力を入れるのもよくありません。毛先の弾性を利用した正しいブラッシングがとても大切です。
私たちが歯科医として行う口臭治療は、日常生活の改善を促すカウンセリング、コーチングです。歯磨きを含む日常生活への注意点に加え、アルコールやたばこを控える、鼻呼吸やこまめな水分補給でドライマウスにならないよう心掛ける、よくかんで食べるなどのアドバイスをします。
当院では、日本で初めて口臭予防に関する技術を確立した「本田俊一先生」に師事を仰ぎ、エビデンスに基づいた方法を実践しています。
お話しを伺ったのは
さくら歯科クリニックあおば
院長 櫻井直樹先生
日本歯科大学を卒業後、複数の歯科クリニックで勤務医を経て、2005 年に藤が丘に「藤が丘駅前さくら歯科クリニック」を開業。2014 年にかねてから考えていた治療と予防の分離を実現するため、院名を「さくら歯科クリニックあおば」と改め青葉台へ 拡大移転し、2019 年には法人化。専門は口臭と咬み合わせ。