口の中に残らないものがおすすめです。
食べ終わっても口の中に残ってしまうお菓子は要注意です。代表的なのは、チョコレートやクッキー、キャラメル、スナック菓子、せんべいなどで、奥歯の溝に残りやすいものは虫歯になりやすいと言えるでしょう。
ヨーグルトなどの乳製品やグミキャンディーは虫歯になりにくいおやつと言えます。ただ、子どもにとっておやつは体と心の栄養を補うものですので、歯の健康ばかりを考えて与えないのではなく、食べる時間を決め、食べた後はなるべく早めに歯磨きをするよう心掛けると良いでしょう。
食後の歯磨きができないときは、水やお茶など糖分がない飲み物を飲み、口の中を洗い流すだけでも大きく違います。
虫歯は遺伝しませんが、なりやすい傾向にはあります。
虫歯の原因である虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。しかし、虫歯菌を持つお父さんやお母さんが口をつけた箸やスプーンで子どもにご飯を食べさせると、将来虫歯になる危険性を高めます。
そして乳歯が虫歯になると、後に生えてくる永久歯まで虫歯になってしまう確率が高くなります。お子さんの歯を虫歯にさせないためには、食後の歯磨きがとても大切です。ただ子どもは自分で上手く歯磨きができませんから、できれば10歳くらいまで、寝る前だけでも良いので仕上げ磨きをしてあげましょう。
お話を伺ったのは
たかつ歯科医院
院長 高津 大弥 先生
子どもの患者さんが多く来院しています。
すべての患者さんを大切な家族と考え、優しく丁寧な治療を心掛けています。
小さなお子さんは、診察室に入り自分から診療ユニットに座ることが第一歩です。それでも緊張している子には、治療に使う器具を見せて動かすなどして不安を取り除き、リラックスしたうえで治療に進みます。
乳歯は永久歯に比べると厚みも大きさも半分ほどで歯質も柔らかいため、小さな虫歯でも数カ月で神経まで侵してしまいます。ですから3カ月に1回の歯科検診を勧めています。
虫歯の有無に加えて、生え変わり具合、歯並びやかみ合わせ、顎の成長なども細かくチェックし、生涯虫歯になりにくいお口を目指します。フッ素塗布やシーラント、歯磨き指導や上手なおやつの取り方のアドバイスもします。