赤ちゃんにも出るアレルギー症状
乳幼児にも、花粉症などのアレルギーを持つ子がいます。
調べる方法としては血液検査が有効で、スギやハウスダストのほか、ダニなど13項目を調べることができますから、より正確にアレルギーの原因を特定できます。
乳幼児の血液検査に抵抗がある場合は、鼻汁好酸球検査を
3歳と5カ月の息子さんとのことですから、注射を嫌がることが多い年齢です。
お母さんの心情的に採血に抵抗を感じる方も多いと思いますし、くしゃみや鼻水は風邪の症状である可能性も捨てきれません。その際は、少量の鼻汁を綿棒などで採取して行う鼻汁好酸球検査をお勧めしています。この検査で原因がアレルギーかどうかを判断します。
アレルギー性鼻炎が原因で鼻汁が出ている場合、鼻の粘膜で好酸球と呼ばれる細胞が増えるため、約9割の確率で陽性反応が出ます。アレルギーの有無が判明すれば、お母さんも納得して採血検査を選択できると思います。
質問に答えてくれた、佐久間耳鼻咽喉科クリニックについて
病状をわかりやすく説明することで、治療への意欲を引き出すことをモットーにしていると伺いました。
中耳外来を専門にしていた勤務医時代を経て、2001年にこの地で開院した当時は耳鼻咽喉科がとても少なく、近隣の方々の健康や体の不調に寄り添いたい一心でした。近頃は当時赤ちゃんだった患者さんが高校を卒業しても来院してくれる機会も増え、喜びを感じています。
診察の際は、モニターに患部を映したり、症状を図解したり、患者さんに病状を理解してもらうことで治療に前向きに取り組んでもらえるよう心がけています。これからも気軽に立ち寄ることができる「町の定食屋」のようなクリニックでありたいと考えています。
お話を伺ったのは
佐久間耳鼻咽喉科クリニック 院長 佐久間惇先生
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学院博士課程修了。日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医。京浜総合病院勤務、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科医長などを経て2001年より現職。