子どもの食物アレルギー

鶏卵や牛乳、小麦などが原因の 乳幼児に多いアレルギーです

子どものケガ 病気の対処法ほしの小児クリニック 横浜市都筑区 小児科

原因食物を食べたり 触ったりすることで起こります

人の体は、悪さをする異物が入ってくるとそれに対して免疫反応を起こし、異物を排除することで自身を病気から守ろうとします。食物アレルギーは、体にとって悪さをしない食べ物に対して、間違えて免疫反応が過剰に働いてしまうのです。

食べることはもちろん、吸入したり触ったりしても起こることがあります。症状は人によって異なりますが、体内に吸収されたアレルゲンは血液で運ばれ、全身でさまざまな症状を起こします。

消費者庁が行った食物アレルギーに関する調査によると、1歳未満の発症が最も多く約34%で、その後年齢とともに減少し、5歳で約10%、10歳で約5%と、年齢が上がるにつれて罹患率が下がります。これは正しい対応の下で、成長とともにアレルギーが改善されていくことを表しています。

【図1】は、原因となる食物の割合を示したものです。最も多いのが鶏卵で、次に牛乳、小麦。この3つで全体の70%以上を占めます。その他、ピーナッツや果物が1~5%と続き、日本の食物アレルゲンは特定のものに多いことがわかります。

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また、【図2】はこれを年齢別にみたものです。鶏卵に対するアレルギーは年齢とともに改善していき、成人では小麦・魚類・甲殻類などが多いことがわかります。

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最小限の原因食物を除去 あるいは減量することが大切です

このように、食物アレルギーは乳幼児に発症することが多いので、お母さんとしては、食事に悩むことが多いと思います。

でも、乳幼児期は食べ物の味や食べることの楽しさを知り、咀嚼を覚え、栄養を取り込む大切な時期です。一度アレルギーと診断されると、「食べさせるのが怖い」と感じて、医師から指示されていないものまで控える方もいますが、それはよくありません。

原因食物をまったくとらないのではなく、症状が出ない範囲までは食べることでだんだん食べられるようになっていくと考えられています。早めに専門医に相談し、必要な場合には食物経口負荷試験を行い、食べられる量や調理法など正しい対応の仕方を知ることが大切です。

お話

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ほしの小児クリニック
院長 星野 千代江 先生

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