秋の模試地獄や過去問への取り組みも、そろそろ終盤戦に差し掛かってきた11月下旬。気が付けば入試まであと2か月です。
息子は、この11月頃から大スランプに陥り、母親の私のメンタルはズタズタになったことを今でも鮮明に記憶しています。
お正月特訓の時期には、このスランプもピークを迎えて、「このままでは合格できないんじゃないかしら?」「併願校を変えた方がいいかも」と、子どもが寝静まった後に、夜な夜な夫婦で号泣会議を行っていたのは、今となっては笑い話です。
そんな大スランプからするりと抜けて、第一希望の学校に合格出来た息子。どうやって抜け出したのかを、振り返りながらお話したいと思います。
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スランプをきっかけに本気になった息子
私は、よく冗談半分で「うちの息子は、(受験勉強を)1か月で仕上げたから」と話すことがあります。これは、半分冗談で半分本当の話です。どういうことかというと、息子が心底本気になって目の色を変えたのが、入試1か月前ということなのです。
具体的にどのようなことが起きたかというと、1月に受験した中学校。偏差値的にも出題傾向的にも、合格安全圏にある学校でした。そしてこの学校では、希望すれば自分が何位で合格しているかわかる様になっていました。結果は「合格」。ですが、合格した順位は想定していたものをはるかに下回っていました。「数問失点していたら…」と思うと、背すじが寒くなったことを昨日のことのように思い出されます。
そして、この結果を一番「ヤバイ」と思ったのが、母親の私よりも息子だったのです。日頃の模試の結果などは「まぁ何とかなるでしょ」と楽天的に捉えていた息子も、さすがにこの1月の結果は響いたようで、そこからの学習に対する集中力は、今まで見たこともないほどでした。この本気の1ヶ月がなければ、第1希望の学校にはご縁が頂けなかったのではないかと、今でもふと思うことがあります。
何がどう転ぶかわからないのが受験です。もし、息子のように、12月を迎える今、スランプに陥っていたとしても、決して諦めないで欲しいと思います。学びの手を止めずに、入試までの日々を過ごしていけば、今まで努力したことが花咲くかもしれません。
何がなんでも行きたい学校という気持ち
息子は、小学校1年生の頃から、自宅から通える範囲にある学校の文化祭や運動会を見学していました。低学年のうちは、ただ「楽しい!」という気持ちだけでしたが、学年が上がるにつれ「この学校には僕の居場所がある」というようなことを言い始めました。
どんな名門校でも、息子が「何かが違う」と言えばその意見を聞き入れ、私たちはその息子の感性を大切にしながら、志望校を決めた経緯があります。
つまり、息子自身が行きたい学校を志望校にしたのです。
親は伴走者。全面サポートはしながらも、子どもが主体的に中学受験に向かっていきました。だから、模試の結果がボロボロ、クラス落ちが日常茶飯事でも、「僕はこの学校に行くんだ!」という強い意思や根拠のない自信があったからこそ、モチベーションも維持できたし、スランプに陥ってもへこたれなかったのだと思います。親も子も、周りが中受するからなどと甘い気持ちで取り組んでいたら、きっと踏ん張りがきかなかったな、と感じます。
いま一度、どうしてこの学校を受験するのか?どうして中学受験をするのか?という根本的なことを見直してみるとスランプの出口が見つかるかもしれません。
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