試験会場に持って行った意外なもの

12月に入り、早くに試験がある学校では、既に1カ月を切ったところもあります。

実際の入試が目の前に迫ってくると、試験会場に何を持たせるべきか悩まれている方も多いのではないかと思います。学校側の指示通りに準備をするのは当然ですが、他にどんなものを持参したらよいのでしょうか。

実際にわが家が息子のために用意をしたものを紹介したいと思います。

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予期せぬトラブルを回避するために

大人の感覚では、万が一忘れ物があったとしても、何とか試験は受けられるだろうと考えます。でも、一人で試験に挑む12歳程度の子どもだとしたらどうでしょう。パニックになり、解ける問題も解けなくなってしまうのではないでしょうか。

ですから、「忘れ物は絶対しない、させない」をわが家のスローガンにして、準備にぬかりがないように家族で心がけました。

しかし、準備万全でも試験会場で何があるかがわかりません。

その対応策として、必ずもう1セット同じ筆記用具、コピーした受験票などの「予備グッズ」を持たせました。

また、お弁当持参の学校では、1つのお弁当箱ではもたせずに、別々の容器に分けるようにしました。万が一こぼしてしまった時には、他の容器に入っているものが食べられるように、と考えたからです。

いま振り返ると、「やりすぎ?」と苦笑してしまいますが、当時は家族が必死でした。こんなに必死になっている私を見て、ひとり冷静だった息子は、滑稽だなぁと思っていたみたいです。

いい意味で肩の力が抜けて、試験を受けられたかもしれませんね(笑)。

中学受験 持ち物 入試 試験会場
▲鉛筆はあまり文字がないものを選び、滑らないように輪ゴムでとめました

使い慣れたテキスト類

要点がコンパクトにまとめられた参考書があります。この参考書を普段から使っているのであれば、何ら問題ありません。

しかし、テスト直前用に便利だろう、という理由だけで、使い慣れていないものを試験会場に持参することはおすすめできません。

万が一、知らなかった内容が出てきた時、緊張して試験に挑む子どもは、焦って動揺するはずです。

こんなことがないように、いつも使っている使い古されたボロボロのテキストや何度もくり返し解いた演習ノートを持って行った方がよいと思います。

息子は、最後の最後まで、使い古されて手になじんだ基礎的な問題集を片手に、試験会場に消えてきました。「ここまでやったんだから大丈夫」という自信も同時に持って行ったように私には見えました。

「いつもと同じ」これが大切なのだと思います。

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▲ボロボロのテキストは「ここまでやったんだから」という安心感を与えます

安心できる心の友

誰もが緊張して受験すると思いますが、そんな時こそ心がホッとするものを持っていくのもオススメです。息子はいつも身につけているお守りの他に、受験を応援してくれている祖父や祖母からもらったお守りをたくさん持参していました。

また、小さい頃からそばにいたポケモンの小さいぬいぐるみもリュックの奥深くに忍ばせていました。実際試験会場で出すことはしないにしろ、リュックの奥で心強い応援団になっていたことと思います。

本人が安心したり、模試でいい成績を取ったりした時に持っていたものを自主的に持って行っていました。

「そんなくだらないものを持って」などと言わずに、温かい目で見守ってあげたいところですね。

最後に、心に残っている持ちものは「2本の水筒」だったと、最近、息子が思い出したように話してくれました。

1本はほうじ茶(カフェイン含まれているのでオススメはしませんが、息子はこれが好みでした)、もう1本は温かいココアをいれた小さい水筒でした。

ココアでホッと一息いれ、お茶で口をさっぱりさせる。とてもいい気分転換になったと話してくれました。

試験会場に行く時には、わが家ではなぜか大荷物になってしまいます。でも、それの重みが息子にとっては、どこか安心できるものだったのかもしれませんね。

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▲祖父や祖母から送られてきたお守りの数々
開成中・高校出身、東京大学工学部の運動神経がちょっぴり鈍い長男(まめ)と、のんびり屋の長女(そら)の母。幼・小・中・大と伴走してきました。たくさんの失敗や経験談を少しでも皆様のお役に立てればと思っています。

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