上位クラスを維持するためのテスト受け方

塾にとっての新学年から2カ月を過ぎ、お子さまの通塾は順調に進んでいるでしょうか?

高学年ともなると、学習するクラスを決定する、重要な試験が毎月のようにありますよね。テストの結果に一喜一憂しないと言いながら、クラスの昇降に関わるテストでは、心がざわつくことありませんか? かくいう私も、精進が足りず、ざわついていたことを今でも覚えています。

どうしたら上位クラスをキープできるか。大規模校で、時には波はありましたが、なんとか上位クラス(通塾していた塾では、αクラスと呼んでいました)をキープできた経験から、「テストの受け方」のちょっとしたコツなどをお話させていただきます。この工夫が、お子さんの学びに少しでもお役に立てば嬉しいです。

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まずは、返ってきた成績表を冷静に分析

テストの結果が手元に届くと、つい偏差値や順位に目が行きがちです。でもそれだけではない、絶対見て欲しい部分があります。私の子どもが通っていた塾には、「正答率一覧表」という分析表がありました。この表を、子どもと一緒に見ながら、テストのふり返りをするのが我が家の習慣でした。

この表は、正答率の高い順に設問が並んでいて、それと平行して自分の子どもの正解不正解が記してあります。多くの子どもが正解している問題をミスしてしまうと、クラス昇降に大きく影響を及ぼし、逆にこの問題を手堅く得点していると、安定した成績で望みのクラスの席は確保できる……そんな具合です。

塾で学習した内容を全て完璧に習得するのは、よっぽどの頭脳の持ち主でなければ無理だと思います。わが家もそうでした。だったら、正答率の悪い応用問題や難問に挑戦するのではなく、基礎的な問題や絶対押さえておかなければならない問題を、じっくり丁寧に理解することが、上位クラスへの最短距離と考えました。応用問題は、6年の終盤戦に出来ればよいと割り切って、今は慌てずに基礎固めに注力し、丁寧な点の積み重ねを心がけることをお勧めします。この積み重ねは、きっとお子さんの自信につながることと思います。

▲左側は理想的、右側は絶対やってはいけないパターン。 正答率50%までは、正解したいところですね

時間配分を考える

「テストで時間が足りなかった」「難しい問題に時間を取られて、解けそうな問題に手をつけられなかった」とお子さんが言っていたことはありませんか?
丁寧に点数を積み重ねることが大事なのに、解ける問題に手をつけられなかったというのは最悪の事態ですよね。

わが家では、このようなことを避けるために、ある習慣づけをしていました。
それは、「テストを解く前に、必ず全体を見渡すこと」です。テストの構成を、子どもの目で見て、問題の量や難易度をざっと確認して、大まかな時間配分を考えます。

例えば、大問1が計算問題、大問2が小問集合というパターンが一般的ですが、時には予想外の配置で問題が設定されることがあります。どんなパターンの設問でも、自分が解ける問題、絶対落としては行けない問題を先に解けば、時間がなくなってパニックになってミスをすることが少なくなります。心の余裕をもって、解ける問題を確実に解いていく。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

▲時間配分は、テストを受けるにあたって必ずしてほしい事柄。残り時間10分で見直しを

問題文に下線をひく

もう一つ、くり返し子どもに言っていたことがあります。それは、「何を聞かれているか間違えないように、問題文に線をひっぱるんだよ」です。具体的にどういうことかというと、「間違っているものを書き出しましょう」「正しいものをすべてあげよ」このように、誤答を誘発すような問いに対しては、特に意識して下線を引き、問題の意図をはっきりと自分に認識させるように心がけさせていました。わかっていたのに答えを逆で書いてしまった、などというミスを避け、正しい答えを確実にするために、シンプルですが非常に有効な方法だと思います。毎日の勉強でもこの習慣をつければ、テストの時もスムーズに下線を引くことができ、ミスなく点を積み重ねていくことができます。

▲ひらがな指定、漢字指定もミスはしたくないですね
御三家中高一貫男子校出身、現役東京大学理科一類合格の運動神経がちょっぴり鈍い長男(まめ)と、有名大学附属中学在籍のんびり屋の長女(そら)の母。幼・小・中・大と伴走してきました。たくさんの失敗や経験談を少しでも皆様のお役に立てられればと思っています。

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