今、このブログを読んでいる方は、実際に中学受験に挑んでいる親御さんで、少なくとも、中学受験に関心のある方だと思います。中には、中学受験をするかどうか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はなぜ中学受験をするのか?について、今回はわが家の事情を中心にお話ししたいと思います。
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親から子へと受け継がれる意識
中学受験を考える時に、まず両親が中学受験を経験したかどうかが大きな要素となっていることが多いですね。両親が中学受験を経験している場合は、ほぼそのお子さんにも中学受験を選択されていると思います。それが意味することは、自分にとって中学受験が“良い経験”だったと思っているということです。では、どう良かったのでしょうか?
私自身も中学受験経験者です。もう40年以上も前になります。しかも場所は京都。今とはだいぶ教育環境も関心度も違いました。クラスで中学受験をした友だちは3、4人。そこでなぜ私の両親は子どもを中学受験させることにしたのか? という、さらに世代を遡って考えることになるのです。
現在80歳を超える私の父は、もちろん中学受験などしていませんが、大学は関西ではトップレベルの私立大学を卒業しています。そのことが一番大きな要因だったと思います。父親も「自分と同じキャンパスで充実したスクールライフを送ってほしい」と思ったのではないでしょうか。小学生だった私は父の出身である、伝統ある赤煉瓦のキャンパスに憧れはあったものの、中学受験について深く考えたこともなく、気がつくと塾に通っていました。そして、父の出身大学の附属中学を受験しましたが、残念ながら不合格でした。
今思うと、自分自身に本当にその学校へ行きたいという強い気持ちがあったかどうか疑問です。ただ悔しいという思いが残りました。しかし、ここから私の意識は大きく変わりました。不合格だったにも関わらず、“中学受験を頑張った”というプライドがその後の私を引っ張っていきました。おかげで中学では成績も良く、自分が自分に“できて当たり前”という暗示をかけて過ごしていたと思います。たとえ根拠がなくても、実態を伴っていないとしても、自信を持って生きるということは、特に子ども時代は大事ですね。
学歴社会を生きてきた私たちの選択
その後、父の転勤で東京へと拠点を移し、教育環境が大きく変わりました。周りは天才みたいな頭の良い子たちばかり。目指す大学や職業への意識も違う! かなり大きなカルチャーショックでした。昭和から平成へと相変わらずの学歴社会。良い大学は良い就職へと直結していました。そんな世代に生きた親が、“学歴”の呪縛からそう簡単に解かれるはずもありません。
一方、プリンの父親は大学まで九州で育ち、私立の学校とはほど遠い人生を送ってきましたが、就職し、大阪、東京で仕事をする身になって、やはり学歴社会を痛感した世代です。自分が中学受験を経験していなくても、東京で子育てをしている以上、子どもには良い学校、良い大学に進んでほしいという気持ちをもつようになったようです。
そしてわが家は「小学校受験」という、ともすると極端とも言える選択をしました。長女は私立小学校へ進学しましたが、次女のプリンは小学校受験では残念な結果に終わり、中学受験をしたというわけです。
子どもが小さいうちは、教育環境を選択するのはやはり親の役割です。そこにはどうしても自分たちたちが生きてきた中で得た教訓があり、それに従って子どもの進路も考えます。ここまでの話だと、中学受験の目的は子どもを“良い大学”に進学させるため! という親のエゴとも言える本音が見えてしまっていますね。でも、そう単純で安易なものでもなかったということもお伝えしたいと思います。それはまた次回に……。
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