中学受験を検討すると、キリスト教系の学校が受験校の選択肢に入る方も多いのではないでしょうか?ただ、馴染みがないと無宗教の家庭でも問題ないか、キリスト系ではない学校と何が違うのか、疑問に感じますよね?
本記事ではキリスト教系の学校の特徴や、メリットについて解説。キリスト教系の学校と一口に言っても、その校風や特徴は学校によって様々です。先進的な取り組みや、多様なカリキュラムを導入する学校もたくさんあります。ぜひお子様に合った、魅力的な学校を選ぶ際の参考に本記事をお役立てください。
キリスト教系の学校とは?どんな特徴があるの?
キリスト教の教えに基づき「人間教育」がおこなわれるのが、特徴です。主に自己理解や、他者とより良い関係を築いていくための方法を、宗教教育を通じて学びます。
分かりやすく言うと、一般の学校でおこなう道徳の授業が、宗教授業になるような形です。学校は生徒にキリスト教に入信して欲しいわけではなく、道徳を学ぶ上でキリスト教の考えを採用しているというとイメージしやすいでしょうか。
またキリスト教の中でも、プロテスタント系とカトリック系があり、校風は学校によって様々。伝統を重視し、真面目なイメージのカトリック系に対し、プロテスタント系は個性や自由を尊重します。例えばプロテスタント系の女子学院は、私服での通学が可能です。
キリスト教系の学校に通うメリットは何?
実際にキリスト教系の学校に通うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではキリスト教系の学校に通う、教育的メリットを3つご紹介します。
外国語教育に力を入れている
キリスト教系の学校は、昔から外国語教育に力を入れてきました。なぜなら外国人宣教師が創立に関わり、古くから英語やフランス語など外国語教育に力を入れてきた学校が多いからです。
例えば横浜女学院中学校高等学校では、英語の4技能に加え、考える力を鍛える「CLIL(クリル)」というカリキュラムを実施。ネイティブの先生の教えのもと、「日本の食料自給率」「フードロス」という現代が抱える問題について、英語でプレゼンテーションします。
実践的なグローバル教育
グローバル教育が盛んなのも、キリスト教系学校のメリットの1つと言えるでしょう。海外交流や、海外留学支援、海外大学への進学サポートを積極的におこなう学校が多いです。
例えば玉川聖学院中等部・高等部では、イラクで人道支援を続ける高遠菜穂子さんのサポートをしています。イラクの教育者との討論会や、ウガンダの孤児による合唱隊のコンサートがおこなわれるというのが具体的な活動です。実際の交流があることで、世界的な問題への知識を深められます。
ボランティア活動が盛ん
キリスト教系の学校では、ボランティア活動も盛んです。キリスト教の精神に基づいた様々なボランティア経験を通じて、他者を思いやる心や困っている人を助ける行動を学べます。
例えば湘南白百合学園中学・高等学校では、生徒自らが課題意識をもってボランティア活動をおこなっています。湘南白百合学園中学・高等学校の「PVO」は、有志の生徒で運営するボランティアグループです。ぬいぐるみや文具などを全校生徒から集め、フィリピンのスラム街の子どもたちに寄付するという試みをおこなっています。
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