前回に続いて、夏休みに家族で楽しんだ北海道旅行の後編をお届けします。旅の後半は、釧路を拠点にお祭りやカヌー、地元の美味しい料理などを満喫しました。中学受験の勉強をからめつつ旅行を楽しむポイントも、合わせてお伝えします！
時間がたっぷりある夏休み、家族で旅行に出かけた方も多いのではないでしょうか。実体験を通した学びは、旅行ならではの醍醐味ですよね。わが家は今年、家族5人で北海道の網走～釧路に行ってきました。北海道の自然・歴史・文化を満喫した旅行の様子を全編・[…]
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楽しく知識を増やすための、宿泊先を選ぶ意外なポイントとは
旅行3日目、釧路で迎えた初めての朝です。前日の夜更かしを引きずって、若干寝不足気味。というのも、宿泊先のホテルが漫画読み放題だったため、家族全員が「滞在中にできるだけたくさん読むぞ！」と、せっせと読書（わが家では漫画も読書の位置づけ）に励んでいたからです。
突然ですが、旅行の宿泊先は、どのように決めているでしょうか。わが家の場合は、駅近のホテルを選ぶ際には、まずは漫画読み放題の有無がポイントの1つになります。なぜなら、漫画は楽しく知識を得るツールであり、子どもたちにはより多くの漫画に触れてもらいたいと、私が考えているためです。
実際、わがやには学習漫画を含め、1000冊近い漫画があります。ヒラメは暇があると漫画を読んでいるためか、勉強をしている時にも「○○に書いてあったよね！」と言うことがしょっちゅうで、どの教科でも、初見の情報はほとんどありません。教科書に出てくる知識は、「なんとなく知っている」「読んだことがある」ものが多いため、勉強のハードルが低く、その結果、勉強を楽しむことができているのだと思います。
「うちの子、本を読まなくて」「どうやったら、本好きになりますか？」など、本を読むことを苦手とするお子さんのお母様からご相談を受けることがあります。 また、国語の成績は読書量と比例するのか？ など、ベネッセコーポレーションの興味深い統計[…]
霧の街・釧路で巡視船の見学とカヌー体験
3日目の朝食後に向かったのは、ちょうど開催中だった「くしろ港まつり」の会場です。出店や大道芸、釧路川の「渡し舟」など、様々な催しが実施され、釧路港周辺はとてもにぎわっていました。
一番印象に残ったのは、海上保安庁の巡視船「そうや」の一般公開です。巡視船というのは、警備・救難など治安維持・安全確保の任務にあたる船舶を指します。船内には多種多様な電子機器が設置されていましたが、その一方、係の人の説明によると「今でも必要に応じて紙の地図も使う」とのことでした。他にも、急な階段や狭い通路、想像より遠くまで見通せるデッキなど、実際に体験しなければ分からなかったことばかりで、とても有意義な時間を過ごすことができました。
いったんホテルに戻り、午後に訪れたのは釧路湿原国立公園です。公園内を流れる釧路川のカヌー体験を、事前に予約していました。国立公園は中学受験の社会や時事問題によく登場する重要な知識。北海道を訪れたら、最低1つは国立公園に行こうと決めていました。せっかくなら、眺めるだけでなく、もっと心に残る体験はできないかと探したところ、カヌーの存在を知り、予約しておいたのです。
ライフジャケットをつけてオールを持ち、意気揚々と出発！霧が立ち込める幻想的な風景の中、ゆっくりとカヌーは進んでいきます。ガイドさんによると、釧路は霧が多い場所だそうで、この日も空は厚い雲で覆われていました。「運がいいと動物が見られますよ」と聞き、「お願い、出てきて～」と祈っていると、何度か鹿が顔を出してくれました！
ガイドさんからは、天気の他にも湿原やそこに住む動物たちの話など、約1時間のカヌー体験のなかで、たくさんのことを教えていただきました。地元をよく知るガイドさんがつく体験は、教科書には載っていない生の声を知る貴重な機会。自然体験だけでなく、釧路についての知識が深まり、大満足の時間となりました。
日本のロンドン？霧のかかる釧路湿原で貴重なカヌー体験
最終日、昨日カヌー体験をした釧路湿原国立公園を、今度は展望台から眺めてみることにしました。目指すは、ガイドさんからおすすめされた「細岡展望台」です。
この日もやはり曇り空。釧路湿原国立公園には霧がかかっていました。しかし、それでもなお展望台からの眺めは圧巻！どこまでも続く水平線から目が離せないほど、雄大な景色でした。釧路湿原国立公園は、カヌーを含め、何通りもの楽しみ方があります。もし時間に余裕があったら、2種類体験してみると、公園の違った姿が見られるのでおすすめです。
旅行後に調べたところ、釧路は海流と気圧の影響で、「日本のロンドン」と言われるほど霧が多い町だそうです。実際、旅行中も連日曇りの日が続いていたので、子どもたちと空を眺めながら「全然青空が見えないよね」と話していました。
旅行中、私は意識して天気の話をするようにしています。地形・気圧・海流などが関係する、その土地ならではの現象について「どうしてだろう？」と考えることは、主体的な学びにとって大切だと考えているからです。
また、旅行から帰った後も、定期的に日常生活や勉強時間のなかで、旅行の出来事を思い出すように意識して声掛けしています。そうすることで、記憶が定着し、単なる思い出が知識として子どもたちの脳に根付いていくと考えているからです。
最後に「釧路市丹頂鶴自然公園」でタンチョウを見た後、飛行機に乗り帰路につきました。余談ですが、飛行機がかなり遅延してしまい、自宅に着いたのはなんと夜中の0時近く！家族全員、疲労困憊で旅行の幕を閉じました…。
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