中学受験に身を置く親御さんであれば、だれでも一度は「中学受験は親が9割」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。実際、小学生はまだ精神的にも体力的にも発達途上であり、親のサポートが不可欠です。
わが家の場合は、夫と私の2人が親としてヒラメの受験勉強をサポートしていますが、今回は、私たち夫婦の役割分担やサポートの仕方について、お伝えしたいと思います。
ビタミンママでは、中学受験ママの奮闘ブログ「一輝一憂」で、中学体験記を書いてくれるママライターを募集しています。
皆様の現役・過去の体験談をビタママONLINEで発信してみませんか?詳しくはこちらをご覧ください!
忙しい夫の役割は、必要最低限の「夫しかできないこと」
わが家の場合、中学受験における夫婦の役割分担は明確です。自然にそうなったものもあれば、事前に話し合い、固定した役割もあります。まずは、夫の役割について紹介します。
夫の役割は大きく分けて2つ。1つめは、算数と理科の勉強をみることです。具体的には、次のとおり。
- ヒラメがテストを解く時は、横に並んで一緒に解く
- ヒラメが解説や動画で理解できない部分を説明する
- ヒラメが勉強をしている時は、そばにいて質問に答える
テストとは、主に週1回の「週テスト」と月1回の「組分けテスト」を指します。
ヒラメが利用している通信教材では、毎週末マイページにテストがアップされるので、それをダウンロードして自宅で解きます。ヒラメと夫、2人が並んでテストを解く姿は、わが家では毎週末のおなじみの光景となっています。
塾に行くたびに増えるテキスト。どんどん増えていってしまい、どうやって整理をしたらよいかお困りの方も多いと思います。インターネットで「塾 テキスト 整理」などと検索するとインテリアにあった素敵な整理術が紹介されています。が、私は元々整理が苦手[…]
夫の役割の2つめは、中学受験を進める上でのさまざまな選択について、私と話し合うことです。
たとえば、「どの学校の説明会に行くか」「どの模試を受けるか」といった日々の具体的な事柄から、「どこまでヒラメの意思を尊重するか」「どのような中学受験を目指すか」といった長期的な方針まで、2人で時間をかけて、それぞれの考えを共有し、結論を出します。
夫はどんなに忙しくても、必ず私の話を聞く時間をとります。これは、中学受験だけに限りません。家族に関する全てについて、私たちはお互いに話し合って解決しようという共通認識を持っています。なぜなら、子どもが勉強に集中できる環境には、良好な夫婦関係が欠かせないからです。
「理想はそうだけど、現実は難しい」と、感じられたでしょうか。
中学受験生がいるご家庭は、親も働き盛りの年代で、夫婦ともに余裕がない生活を送っている方が多いと思います。私たち夫婦も何度も小さな衝突を乗り越え、今に至ります。少しオーバーな表現をすれば、中学受験は親子関係だけではなく、夫婦関係も試される過酷な試練だと感じています。
長い夏休みも終わり、受験生とその保護者の皆様にとって、今夏は特に大変だったのではないでしょうか? 新学期が始まり、登校する我が子の姿を見て、ひと安心したのも束の間、これから待ち受けるのは、連続する模試のプレッシャーです。夏期講習に全力[…]
小さな雑務もおまかせ! 妻の守備範囲は夫ができること以外すべて
私の役割は、一言でいうと「夫の役割以外の全部」です。科目別の勉強でいうと、私は国語と社会を担当しているので、その2教科については、ヒラメと一緒にテストを解き、分からない部分を解説し、勉強する時にはできるだけそばにいて質問に答えます。
勉強以外のことも、もちろんたくさんありますよね。その一例を紹介します。
- 外部模試を調べる、申し込む
- 中学校の説明会や行事を調べる、申し込む
- 勉強に役立ちそうな教材、動画コンテンツなどを調べる
- 勉強の進め方や各中学校の最新動向をキャッチアップする
私がこの役割を担うのは、夫が多忙であるという理由の他に、私の得意分野だからという理由もあります。自分の興味がある事柄について、雑多な情報を調べて整理、比較検討し「現時点でのベスト」にたどり着くのが、単純に好きなのです。
一方、夫はこれをとても面倒くさがります。しかし、私の苦手な理系科目は嬉々として解くくらい大好きなのです。つまり、夫と私は好きも得意も正反対。ちょうどパズルのピースが合わさるように、中学受験においては、2人で1つの目標を目指すことができる、良いコンビなのです。
最後に、過去の話を少し紹介します。長男・ウミが中学受験の勉強を始めた頃のことです。夫は自身に中学受験の経験があるためか「中学受験をすると決めたなら、やるべきことはきちんとやるべき」と、勉強に対して厳しい意識を持っていました。
一方の私は「中学受験をすると決めたことと、日々の勉強にどう取り組むかは別問題。遊んでいるウミに勉強を強制したくない。やめたければいつでもやめればいい」と考えていました。
この点について、何度も話し合いを重ね、結果、夫の許容範囲はかなり広くなりました。ヒラメに「勉強しなさい」と声をかけたことは一度もありません。夫婦で意見が対立しても、目指すゴールは同じです。それを忘れずにいれば、良好な夫婦関係を築いていける可能性はぐっと高まるのではないでしょうか。
続きを読みたい方はここをブックマーク!過去記事から最新記事まで一挙公開中です!