中学受験では、多くの学校で時事問題が出題されます。一般的には、前年の11月頃までに起こった出来事が出題範囲となるため、小学6年生は、秋に各出版社から発売される中学受験用のニュースをまとめた問題集を購入し、取り組む必要があります。おそらく、2025年に入試を控えている現小学生6年生は、時事問題対策を始めたという方が多いのではないでしょうか。
このような事情から、時事問題対策は小学6年生でするもの、と考えられている方もいるかもしれませんが、低学年でもできることがあります。実際の出題範囲は小学6年生時点のニュースであっても、早くから土台を作っておくと、理解が早く効率よく取り組めます。そこで今回は、わが家で取り組んできた低学年からできる時事問題対策を紹介します。
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新聞はコスパ最強の情報ツール!読みたくなる環境もセットで用意
一番のおすすめは、なんといっても新聞。子どもでも楽しく読むことができる子どもを対象にした新聞が、数社から発行されています。どれも試読が可能なので、いくつか試してから、お子さんの好みに合ったものを選ぶと、新聞を読む習慣が継続しやすくなります。
わが家では、もう8年以上、子ども新聞を購読し続けています。明確な時期は覚えていないのですが、長男ウミが小学生になったのを機に購読を始めたと思います。当時は、「朝起きたら新聞を読む」という習慣づけを一番の目的にしていたので、毎日発行される子ども新聞を選びました。それ以降、現在に至るまで購読を続けています。そのため、ヒラメは物心ついた時から、朝食の席に新聞があるのが当たり前の環境で育ちました。新聞を読むことは、ヒラメにとって朝のルーチンの1つです。
ただ、新聞があるだけでは、子どもが読むとは限りません。そこで「子どもが新聞に興味を持つ=自分から読む」ための仕掛けをしておきます。私の場合は、子どもが新聞しか読むものがない環境を強制的に作りました。
1つめは、朝食の席。「朝食の時は新聞以外読むのは禁止」「新聞は1日中ダイニングテーブルに置きっぱなし」と決めました。結果、手持無沙汰の子どもたちは、朝ご飯を食べながら、新聞を読むようになりました。
2つめは、トイレです。2階建てのわが家では、子どもたちの利用頻度が高い1階のトイレの壁に新聞の切り抜きを貼っています。中学受験に関係がありそうな記事だけではなく、読者の投稿欄やレシピの記事など、いろいろなジャンルからまんべんなく選ぶことを意識しています。私が毎日張り替えているのですが、忙しくて数日さぼってしまうと、「ママ、新しいのに変えて。もう読んじゃったから」と、子どもたちからクレームが入るくらいです。
もちろん、これはわが家の一例ですので、お子さんの個性や好みに合わせた環境づくりをしたほうが、より効果があると思います。
夜遅くまでがんばる子どもを支える食事は、中学受験という大きな挑戦の中で、とりわけ重要なサポートではないかと思います。私も難解な算数は教えることはできませんでしたが(笑)、愛情たっぷりの食事で子どもを支えてきました。 忙しい毎日を送る私[…]
「ながら」と「楽しく」で、長期目線の土台づくり
新聞に加えて耳からも、最新のニュースに触れるようにしています。毎朝、私のスマホのアプリからニュースチャンネルの音声を流しているのです。チャンネルは一般的なニュース、IT、地方、海外記者の視点を取り入れたものまで、複数のチャンネルを利用し、情報や意見の偏りがないようにしています。
これは特に「聴いて!」と、子どもたちに強制しているわけではなく、ただBGMのように流しています。テレビがないわが家で、私が自分のために始めた習慣なのですが、同じチャンネルを繰り返し再生すると「これ、さっきも聴いたよね?」と、子どもから言われることもあるので、ながら聴きでも思ったより頭に入っているのかもしれないなと思います。
また、社会問題を扱った学習漫画も購入しています。表面的な出来事は小学6年生時点で起こった事柄が対象になりますが、その背景には、もう何年も続いている問題が隠れていることがほとんどです。たとえば、環境問題はその最たる例だと思います。
このような長く続く社会問題を知るには、学習漫画が最適だと感じています。複雑な背景を、子どもが楽しく理解しやすいように解説しているからです。わが家では、子どもたちが大好きな名探偵コナンが登場する「ニュース探偵コナン」、現在アニメが放送中の原作マンガ「科学漫画サバイバルシリーズ」など、ヒラメも大好きな学習漫画を全巻揃えています。
最後に、これが一番大切なことですが、日ごろから社会問題やニュースについて、意識して話題にあげ、家族でざっくばらんに話すようにしています。
ある事柄の内容だけでなく、その事実について自分はどう思うのか、意見を引き出すことも大切にしています。ただ、いきなり子どもに「これについてどう思う?」と聞いても、「わからない…」「知らない」となってしまうので、まずは私と夫で話し合う姿を見せるようにし、必要に応じて、子どもに話題をふっています。
今回紹介したような取り組みは、日ごろからコツコツが大切で、また、すぐに結果がでるようなものではないため「無理だ」「しんどい」と感じられるかもしれません。しかし、時事について知り、自分の意見を持つことは、長い人生にわたってずっと必要なスキルです。まずはできるところから一歩ずつ、始めてみませんか?
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