今どき中学受験、家庭学習に生成AIってアリ?ナシ?

この数年で急速に発展し、いろいろな分野で使われるようになってきた生成AI。みなさんは、中学受験の勉強に取り入れていますか?私は仕事で毎日のように生成AIを使っているので、家庭学習の中でもときどき活用しています。

今回は、実際にわが家でどのように活用しているのかをご紹介します。

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生成AIは“もうひとりの勉強仲間”

生成AIを子どもに使わせることについては、賛否さまざまな意見や議論があります。私自身は、日ごろ仕事で生成AIを使っている立場として、小学5年生のヒラメには「一人では使わせないけれど、一緒に勉強するなかで活用するなら、一定の効果がある」と感じています。

これまでも、YouTubeやスマートフォンのアプリなど、新しい技術やサービスが子どもの学習環境に影響を与えてきました。こうしたITの進化は、基本的には前向きに受け入れ、使い方を子どもと一緒に試行錯誤しながら、その都度取り入れていきたいと思っています。そして、これからの時代は、そうした力がますます求められていくだろうと感じています。

▲生成AIは親子で学ぶための新しいツールになるかも。

家庭学習で生成AIを使うのは、問題の解説を読んでもよく分からないときや、納得できないときです。また、考えを深めるための「壁打ち相手」としても活用しています。

「壁打ち相手」と表現したのは、生成AIがいつも正しい答えをくれるとは限らないからです。イメージとしては、私とヒラメに加えて、ChatGPTというもう1人の勉強仲間がいて、3人で「これはこういうことかな?」「じゃあ、こうだったらどうなる?」と意見を出し合いながら、学んでいるような感じです。

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たとえば、先日、国語の文法で、私もヒラメもどうしてその解答になるのか、理由が分からなかった問題について、生成AIに聞いてみました。さらに、「じゃあ、別の文ではどうなる?」「もしこの部分が変わったら?」と質問を変えて、ヒラメと一緒に生成AIの答えとテキストを照らし合わせて、理解を深めました。

なお、生成AIは基本的に、国語・社会・理科の暗記中心の内容に活用しています。というのも、算数や理科の思考力が必要な問題になると、私自身が内容を正しく理解できず、生成AIの答えが正しいかどうか判断できないからです。

私立中学校の学校説明会

家庭学習で生成AIを使うときの注意点

ヒラメとの勉強で生成AIを活用するときに気をつけているのは、ひとつの生成AIだけに頼らず複数を併用することと、回答の根拠を確認することです。というのも、前述したとおり、生成AIはいつも正確な答えを返してくれるとは限らないからです。具体的には、仕事で頻繁に使うため課金しているChatGPTを中心に、GeminiやPerplexity、Feloなども場面に応じて使い分けています。

▲どこまで進化するのか…今後も目が離せない生成AI

2024年に総務省が発表した調査によると、日本で生成AIを使ったことがある人の割合はわずか9%。この数値は、比較対象の中国(56%)やアメリカ(46%)と大きな開きがあります。

生成AIに対して「なんだかよく分からない」「とりあえず今はいい」と、触れる機会を先延ばしにしてはいないでしょうか。もし子どもに「新しいことに挑戦する力」や「わからないことにも根気よく取り組む姿勢」を育てたいと考えるなら、まずは親がその姿を見せることが大切だと感じています。

実際にやってみると、生成AIとの対話は思っていたよりも楽しくて、学びの時間がぐんと広がる感覚があります。「知るっておもしろい」「わからないっておもしろい」そんな空気を、生成AIを活用しながら、ヒラメと一緒に感じていきたいと思っています。

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高1長男ウミ、中3長女サンゴ、小5次男ヒラメ3きょうだいの母。ヒラメは現在、大手塾の通信教材を利用して自宅学習で中学受験の勉強中。2022年に中学受験を終了したウミは、完全塾なしで偏差値60半ばの中高一貫進学校へ。中学受験を断固拒否したサンゴは、地元の公立中に進学。中学受験生ママ2度目ではあるものの、通信教材というウミとは異なる進め方にとまどう日々です。

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