長いと思っていた夏休みもあっという間に終わり、9月を迎えました。皆さまのご家庭では、どんな夏の思い出を作られたでしょうか。
わが家はこの夏、家族で金沢を訪れました。九谷焼の陶芸体験や、昔ながらの町家が並ぶひがし茶屋街の散策など、印象に残った体験をご紹介します。
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北陸新幹線で金沢へ 加賀温泉と郷土料理を堪能
わが家では「地理の学習は、現地を訪れるのが一番!」をモットーに、まだ訪れたことのない県を選んで旅行をしています。今回の金沢は、家族全員にとって初めての旅行先。北陸新幹線が2015年に金沢駅まで延伸して以来、ずっと行ってみたいと思っていた場所でもあり、ようやく念願が叶いました。
当日は、ゆっくり自宅を出発し、東京駅で駅弁を買って北陸新幹線に乗りこみました。駅弁は全国各地の特産品が入っているので、旅行では必ず1回は食べるようにしています。選ぶ楽しみ、美味しさ、その地域の食文化に触れられることもあり、子どもたちにとっても印象に残る学びの時間です。

金沢駅に到着し、新幹線の窓から見えたのが東口のモニュメント『鼓門(つづみもん)』。米国の旅行雑誌で2011年に“世界で最も美しい駅”のひとつに選ばれた金沢駅のシンボルでもあり、その迫力に家族で大興奮でした。
さらに電車を乗り継ぎ、金沢市の南西に位置する加賀市へ移動。加賀温泉に宿泊し、ゆったりと温泉を楽しみました。
夕食のバイキングでは、金沢の特産品である「金時草(きんじそう)」や「車ふ」を使ったメニュー、郷土料理の「めった汁」や「治部煮」などを堪能。地元ならではの味覚に触れられるのも旅の醍醐味。地元の食文化にまとめて触れられるバイキングは、わが家の旅行では欠かせない楽しみです。
陶芸体験から街歩きまで!金沢の伝統と食文化を学ぶ
旅行2日目は、加賀市で九谷焼の陶芸体験をしました。九谷焼は石川県を代表する伝統工芸で、鮮やかな色使いが特徴です。家族それぞれが好きなものを作り、私とサンゴはお茶碗、夫とヒラメ、ウミは湯のみに挑戦しました。
中学受験の社会では陶磁器の産地を覚える必要がありますが、混乱しやすく、教科書だけでは印象が薄くなりがちです。しかし、実際にろくろを回し、土の感触を味わった経験は強く記憶に残ります。数か月後、仕上げられた器が自宅に届けば、使うたびに体験がよみがえり、教科書の文字だけでは得られない深い学びとして心に残っていくはずです。
旅行3日目は金沢市内へ。まず訪れたのはひがし茶屋街。江戸時代から続く茶屋町で、格子戸の町家や石畳が続く風情ある街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。立ち寄ったお店では金箔や加賀友禅など、伝統工芸の美しさに触れられ、子どもたちも興味津々でした。

続いて向かったのは近江町市場(おみちょういちば)。ここは金沢市民の台所と呼ばれる市場で、海鮮や果物を目当てにたくさんの観光客で賑わっています。市場では、新鮮な牡蠣や海鮮丼に舌鼓を打ち、果物を使ったジュースやカットフルーツも楽しみました。目でも舌でも金沢の食文化を味わうことができる、にぎやかなスポットでした。
今回の旅行は、温泉でのリラックス、陶芸体験による学び、伝統的な街並みの散策や市場での食体験と、盛りだくさんの4日間でした。中学受験の学習テーマとリンクする部分も多く、家族で楽しく学びを深められたのが何よりの収穫。次はどの県に行こうかな?と、子どもたちと一緒に話すのもまた楽しみのひとつです。
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