
2025年4月に元住吉から武蔵小杉へと移転リニューアルし第二章を開幕した中学受験塾「RON進学塾」。真新しいドアをくぐると玄関スペースがあり、靴を脱いであがります。
目に飛び込んでくるのは、やわらかく明るいフローリングと、ところどころに施された壁のアクセントカラー。これはスタッフでもある齋藤先生の息子さんがこだわって選んだ珪藻土で塗られたものです。四方にある窓から明るい光が差し込み、一枚板のローテーブルやかわいい丸テーブルが置かれ、「どこに座ろうかな?」と、つい自分好みの場所を探したくなります。
そんな、まるで自宅のリビングのような温かい空間を初めて訪れたら、一般的な“中学受験塾”とのあまりのギャップに、きっと驚かれることでしょう。RON進学塾は、なぜこのような空間づくりをしたのでしょうか?塾長・齋藤 諭先生に、そのねらいと生徒たちへの想いをお話しいただきました。
中学受験塾になぜフリースペース?
空間づくりに秘めた子どもたちへの想いとは

1階と2階どちらにもある「フリースペース」は、子どもたちに大人気の場所。お弁当を広げて一緒に食べたり、学校であったことや好きなゲームの話で盛りあがったり。「みんな好き勝手に過ごしていますね。男の子も女の子も仲良しで、本当に元気でうるさいくらいですよ」
フリースペースをつくった理由をたずねると、「私がゴロゴロしたかったんですよ」と笑う齋藤先生。しかしそれはカモフラージュで、子どもたちにも安心してのびのび過ごしてほしいのが本音かもしれません。率先してリラックスした姿を見せる先生を真似て、ごろんと寝転がって本を読む子も少なくないそうです。
フリースペースを囲む教室では、もちろん真剣な授業が進められています。しかし、このエリアごとの明確な役割が、受験勉強のなかでのオン・オフを切り替える練習にも一役買っているのかもしれません。
思春期の子どもに必要な「サードプレイス」としての役割

「子どもって基本的に、小学校でも家でも本音で過ごしてないんですよ」と、齋藤先生は言います。学校では先生や友人との関係に気を遣い、家では親の顔色をうかがう。小学生なりに、「よい子」でいようと常にがんばっているのです。
そして、思春期の入口で心が複雑になる子どもたちにとって、ありのままの自分でいられる「第3の居場所=サードプレイス」の存在は、一層重要になってきます。
RON進学塾では6年生になると、自宅よりも長い時間を過ごす日も少なくありません。ハードな日々を支えるこの「フリースペース」をつくったことは、RON進学塾が「勉強を教える」ことと同じくらい、「子どもたちが安心して過ごせること」を大切にしているからでしょう。
「この塾を辞めさせられるのが、一番コワイ!」そんな子どもたちの発言は、RON進学塾がまさに彼らのサードプレイスになっていることの証ではないでしょうか。

中学受験塾選びに「子どもの居場所選び」という視点を

中学受験期は、子どもが心も体もぐんと成長する、人生で一度きりの特別な時間です。そんな大切な時期に、子どもが長い時間を過ごす中学受験塾は、子どもの心に寄り添う形になっているでしょうか?
もちろん、学力を伸ばすことが塾の大きな役割です。しかし、もしお子さんが塾に楽しく通えていない、どこか無理をしているように見えると感じたら、一度「居場所」という観点から塾という環境を見つめ直してみるのもいいかもしれません。
RON進学塾のような温かい空間と揺るぎない愛情に包まれた場所があれば、きっとどんなお子さんも本来の力をのびのびと発揮できることでしょう。
<RON進学塾 外観(川崎市中原区)>

RON進学塾 外観(川崎市中原区)
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