東京農業大学第一高等学校・中等部は、「体験をもとに思考する深い学び」を教育理念に掲げ、リベラルアーツ、探究・研究、国際教育の3本柱で知を耕します。2025年度から完全中高一貫校化、新しい修学旅行や海外プログラムを通じ、多様な学びを実現します。校長先生に東京農業大学第一高等学校・中等部の特色ある取り組みなど注目ポイント伺いました。
「体験から学ぶ」を実践する中3の「課題研究発表」
中3の学年末にはプレゼンテーションを実施。スライドや動画など、発表の手法もさまざま。(東京農業大学第一高等学校)
中等部の3年間で取り組む「課題研究発表」は、中1で自分の興味関心を発見し、中2でテーマ決定や調査、中3でプレゼンテーションのための資料作成や発表、さらに研究成果を評価し合うことで、今後のよりハイレベルな探究活動につなげます。テーマは、生物や医療、経済、社会問題など多岐にわたります。
「電動自動車が普及しているのに温暖化が進むのはなぜ?」「イルカは自宅で飼えるのか?」といった問題に取り組んだ生徒など、身近な疑問をテーマに自分の興味ある分野を掘り下げます。普段の授業でのレポート作成や発表などのスキルを生かす機会にもなっています。
学期途中に中間発表を行い、ここまでの研究成果についてクラスメイトと意見交換します。(東京農業大学第一高等学校)
プレゼンテーションには下級生も参加し、先輩たちの発表から多くを学びます。(東京農業大学第一高等学校)
分野を超えた学びが満載!「一中一高ゼミ」で満たす知識欲
模擬国連を行うゼミでは、中高生が混じり合って決議を行います。(東京農業大学第一高等学校)
放課後に開催されている自由参加型の講座「一中一高ゼミ」。講座によって対象学年が異なりますが、中高生が混じり合い、教科や分野に囚われない学びが展開されています。
教員の担当教科や得意分野を生かしたものや卒業生が講師を担当するもの、外部講師を招いて行われるものなど、生徒の「興味関心」を広げ、学びの境界線を取り払うことを目的に実施。
「数学を目で見よう」では、微分・積分を可視化し、その原理や法則の理解を深めます。模擬国連講座やさまざまなテーマでディベートを行う講座、外部コンテスト応募のための対策講座など、そのラインナップは多彩です。
世界で活躍するチェロ奏者による特別講座。(東京農業大学第一高等学校)
「数学を目で見よう」は数学を体感するゼミ。区分求積、積分をテーマにした際のゼミでは紙コップをつなげて大きな半球を制作。(東京農業大学第一高等学校)
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