2025 聖園女学院中学校・高等学校の特長ある学び 「コミュニケーション研修プログラム」に注目

1946年の創立以来、カトリックの教えに基づき、自分と他者を大切にする心と真の教養を育むことを教育理念に掲げてきた聖園女学院中学校・高等学校。きめ細やかな学習支援や国際教育にも力を入れ、生徒一人一人の成長を手厚くサポートします。

なかでも、中学1・2年生を対象にした「コミュニケーション研修プログラム」について、教頭の鹿野直美先生にお話を聞きました。

お話

聖園女学院中学校・高等学校 副校長 鹿野直美先生
「大学進学の、さらに先」を見据えた進路指導で
未来と向き合い自己管理力を高めます

聖園女学院中学校・高等学校
教頭 鹿野直美先生

相互尊重に重きをおいた「コミュニケーション研修プログラム」

聖園女学院では、中学1・2年生を対象に、年数回に渡り「コミュニケーション研修プログラム」を行っています。これは、異なる価値観をもつ仲間とどう関係性を築いていくか、そのための広い視野や幅広い教養を養うための研修です。

聖園女学院中学校・高等学校の「PA研修」の様子

(聖園女学院中学校・高等学校)

生徒一人一人が、仲間と共に磨き合いながら成長していけるように、入学後早い時期にスタートします。「プロジェクトアドベンチャー研修」「礼法講座」「世界につながるコミュニケーション研修」という3つの内容から成り立ち、それぞれ魅力的なプログラムが生徒の知的好奇心を刺激します。

相互理解を深め、可能性を広げる「PA研修」

まず1つ目の「プロジェクトアドべンチャー(PA)研修」は、アクティビティや課題解決を通し、生徒が相互に理解を深め合い、コミュニケーション力を高めることを目的としています。
研修は、「お互いを尊重する」「活動のプロセスを大切にする(チャレンジ バイ チョイス)」といった約束をしてスタート。グループワークを中心にしたプログラムで、トライ&エラーをくり返しながら新しいことを学び取ることを目指します。

聖園女学院中学校・高等学校の世界につながるコミュニケーション研修

グループで大きな輪を引っ張り合っている、「PA研修」の様子。誰かが手を緩めたら、ほかの誰かが倒れるかもしれないので、お互いの信頼関係が大切です。このアクティビティを通し、相互理解やコミュニケーションの重要性を学びます(聖園女学院中学校・高等学校)

PA研修のもう1つの目的は、「可能性を広げる」こと。居心地がよい「コンフォートゾーン」から一歩踏み出すことで達成感を味わい、人は成長します。達成感を味わうために、たとえばクラス全員で大縄跳びをします。「跳んでみたいけど、怖い…」。

コンフォートゾーンから踏み出せない生徒も、クラスメイトの励ましでトライ。そこで跳べた時の達成感は、大きな励みとなります。こうした成功体験を積み重ねていくことで、可能性を広げていくといいます。

「礼法講座」と「世界につながるコミュニケーション研修」で相手を思いやれる人に

2つ目の「礼法講座」は、小笠原流礼法宗家本部から講師を招き、心を形で表現することを学びます。
たとえば、美しいあいさつの作法について。つい、言葉(あいさつ)と所作(お辞儀)を同時にしがちですが、まずは相手を見てあいさつし、その後にお辞儀をするのがマナー。
他にも、箸の扱い方や、「つま先を向けることは相手に心を向けること」など、全3回の講座で、美しい所作を学びます。
美しい所作すべてに通じるのは、相手を思いやる心。それは、聖園女学院の教育理念に深く通じるといえます。

聖園女学院中学校・高等学校の小笠原流礼法講座

礼法講座では、目上の人とすれ違う際は脇によけてお辞儀をし、相手が通り過ぎるまでお辞儀し続けるなど、その場にふさわしいあいさつの仕方を学びます(聖園女学院中学校・高等学校)

3つ目は、「世界につながるコミュニケーション研修」です。
「なぜ戦争が起きるのか?」という講師の問いかけから、世界で起きている戦争や紛争について学習します。

聖園女学院中学校・高等学校の世界につながるコミュニケーション研修

国際的に活躍する聖園女学院卒業生の岡戸良子先生の講話を聴き、平和について考えた「世界につながるコミュニケーション研修」(聖園女学院中学校・高等学校)

「戦争や紛争の影響で、世界には教育を受けられない子どもがたくさんいます。
この研修を経て、生徒からは、募金活動をしよう、あいさつで心の平和を築きたいといった意見が出てきます。
「小さな一歩ですが、平和について考え、自分たちにできることから始めるよいきっかけになっていると思います(鹿野教頭先生)」。

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