2025 高輪中学高等学校の特長ある学び 「先取り授業」に注目

2025年に創立140年を迎えた高輪中学高等学校。長い歴史に培われた「自主堅正」の精神に加え、物事の本質を深く探究する姿勢を大切にした教育を行っています。学習面では先取り学習を進めるとともに、「生徒が本当に理解できているか」という点を重視。
追試や補講といった教師陣の手厚いサポート体制で、生徒が内に秘める無限の可能性を最大限に引き出します。

国語科の倉本 綾先生にお話を伺いました。

高輪中学高等学校 国語科 倉本 綾先生

高輪中学高等学校
国語科 倉本 綾先生

充実した先取り学習を支える教師陣の手厚いサポート

高輪中学高等学校では、高3で大学入試に向けて全力投球できるよう、それまでの5年間で計画的に先取り学習を進めています。
ほぼすべての教科で、高2までに高3の学習内容が習得できるようカリキュラムを綿密に組み立てています。実験・観察が大切な理科は、国数英と比較すると先取りが難しい面もありましたが、授業時間を増やすなどの工夫によりクリア。

より早く基礎から演習へと進むことができるようになりました。ただ、その大前提として大切にしているのは、生徒がしっかりと理解し確実に身についているか、という点です。
毎朝の小テストで理解が足りていないとなれば昼休みに再テストをしたり、定期試験後の補習、長期休み期間の講習などを通して、学力の定着を図っています。
もちろん一人一人得意不得意がありますから、そこは生徒の性格や学力を熟知した教員がそれぞれの得意分野を最大限に伸ばせるようサポートしています。

それを可能にしているのは、1クラス1名の担任をおいているのに加え、5名の専任教員を配置するという手厚い体制を整えていること。
教員は「手を放して、目を離さず」を合言葉に、極力生徒の自主性を尊重し、学習面と生活面をしっかり見守っています。

高輪中学高等学校 小テストの結果を受け、該当する生徒たちに再テストを実施

職員室前にあるスペースでは、小テストの結果を受け、該当する生徒たちに再テストを実施。分からないことをそのままにしないことを徹底しています。(高輪中学高等学校)

集中すべきときには全集中!発言・発表に物怖じしない高輪生

取材日の高2の「論理国語」では、授業の最初から最後まで、静かに集中してプリントに向き合う姿が見られました。
国語科の倉本綾先生によると、「今日は演習で、課題となる文章を読み、問題を解いた後に、100文字で要約するという授業だったので、とても静かだったのだと思います。

本校の生徒は1人1台のタブレットを所有していますが、大学入試の記述問題に慣れてほしいので、あえてこの時間はタブレットは封印し、原稿用紙に向き合うことや下書きの重要性を伝えています。
私自身も普段はPCと電子黒板をフル活用していますが、生徒たちに手書きで問題を解かせている今回の授業では、解説も板書です。先生だけラクしてずるい、と言われたくないですからね(笑)」。

(高輪中学高等学校)

高2の「論理国語」の授業。この日は問題集を使い、記述問題のコツを習得。時間配分にも気を配りつつ、集中して取り組みます。(高輪中学高等学校)

小説読解や評論の授業では、「むしろ生徒からの発言や質問が止まらないほど」という倉本先生。

「おとなしくて優しい子が多い、と言われる高輪生ですが、授業や行事で発表をしたり、自分を表現したりすることをいとわない生徒がとても多いのが特長だと感じています。
日頃からのびのびと学校生活を送っているからかもしれません。生徒たちを見ていると、クラスや学年での横のつながりはもちろん、部活や行事の実行委員などを通した縦のつながりからも、何かを学んでいることがよく分かる。そこは本校の魅力だと思います」。

「読む力と書く力、その2つが合わさってこその国語力。両方をバランスよく養うことを大切にしています」と国語科の倉本先生。(高輪中学高等学校)

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