異国情緒あふれる山手の丘陵地で、高層ビルが立ち並ぶ横浜みなとみらい地区を見下ろし、心地よい風が吹き抜ける「横浜女学院中学校高等学校」。
太平洋戦争の戦禍からの再興のため、金子正先生が横浜千歳女子商業学校(創立1886年)と神奈川女子商業学校(創立1943年)を、1947年に合併創立したことで誕生しました。
生徒たちの成長と飛躍を後押しする愛にあふれた環境で、さまざまな挑戦に取り組む在校生にお話を聞きました。
ブータンスタディツアーで知る、日本と似ているコトと違うコト
横浜女学院はプロテスタントの学校ですが、仏教にも興味があり、チベット仏教を国教とする「ブータンスタディツアー」に参加しました。
9日間の日程で、博物館や寺院などに行き、ホームステイなども経験。首都周辺も横浜と比べて緑が多く、市役所の建物も宗教的で、チベット仏教を大切にされている様子が感じられました。
現地の子どもたちが通う学校の授業体験では、1人1台パソコンが用意されたITの授業に参加しました。
驚いたことに、私が高校1年生の時に学んだプログラミングの内容とほぼ同じで、思っていた以上にIT教育が進んでいると感じました。

今年5月に行われた「ブータンスタディツアー」。小学1年生から英語教育が行われるため、訪問先の生徒たちとのコミュニケーションは英語。また、古くから伝わる公用語である「ゾンカ語」の授業もあります。(横浜女学院中学校高等学校)
国内外の特別プログラムが多く、将来の選択肢が広がるのが強み
ブータンのホームステイ先で印象的だったのは、みんなでピクニックに行く途中で休憩をしていたとき、ホストマザーがたまたま近くに居合わせた観光客の方などにお茶とお菓子をふるまっていたことです。
幸せを独り占めせず、みんなで共有できることが「幸せの国」と呼ばれる理由なのかなと感じました。
また、この夏には新たに実施される能登のスタディツアーにも参加する予定です。
2024年に発生した震災から、復興に向かう現状を肌で感じてきたいと思います。
横浜女学院は、スタディツアーなど国内外の特別プログラムが多く、視野が広がることで、将来の選択肢が増える学校だと思います。
私も大学を卒業したら、海外で仕事をしてみたいと思うようになりました。
ブータンで人気なのは俳優ではなく、国民に愛されるあの方!
「ブータンスタディツアー」に参加したのは、両親から旅行では中々行くことができない場所だからと勧められたのがきっかけです。
現地の子どもたちが通う学校の授業に参加した際は、英語と化学の授業でしたが、生徒さんたちと英語で交流する時間がメインとなりました。
驚いたのは、日本のアニメが人気で、私が知っているアニメ以外にもいろいろ知っていたこと。
まさか日本のアニメが共通の話題になるとは思ってもいませんでした。
現地の方は愛国心がとても強く、アイドルや俳優よりも王様の方が人気!
ホームステイ先の住まいや外出先のレストランなどにも、王様の写真が飾られているのが印象的でした。

女性の修行僧が暮らすテンチェンツォリン尼僧院訪問時での集合写真(横浜女学院中学校高等学校)
部活動の集大成、ステージ発表に向けて練習を重ねています
中学1年生からダンス部に入部し、活動場所は見晴らしの良い屋上スペースです。
部活の雰囲気も良く、現在は中・高生合わせて約80人が一緒に活動しています。高校2年生の3月で引退となるので、私たち2年生が最高学年です。
今は夏の大会に向けて練習中で、週4日間ほどの限られた時間の中で行うので、できるだけ無駄な時間を作らないようメリハリをつけて行っています。
ステージで浴びる歓声や拍手は、何よりもうれしいです。

中・高生合同で、ストリートダンスをはじめ、さまざまなジャンルのダンスを練習しています。(横浜女学院中学校高等学校)
学校をより良くするために、多くの意見を集めたい
生徒会で活躍される先輩方に憧れて、中学2年から生徒会役員として活動し、現在は生徒会長を務めています。
予算審議会など学校の運営にも携わることができ、予算の分配など難しい部分もありますが、そこがやりがいでもあります。
今年度の生徒会役員は、学校をより良くするために、それぞれが企画を掲げています。
例えば、現在の役員には中学生が不在のため、中学生の意見も集められるように公開会議を企画しています。
また、以前の生徒会役員が企画した「リユース制服販売会」などは、素敵な企画だと思うので、制服販売店さんのご協力のもと、今年も継続して行い、売り上げの一部を寄付させていただきます。

ヨコジョ生が携帯するオリジナルの学習手帳。日々のスケジュール管理や振り返りに役立ち、定期的に担任に提出してアドバイスを受けることができます。(横浜女学院中学校高等学校)
屋上から眺める景色に、私が設計するビルも加えたい
“ヨコジョ”は人のあたたかさを感じる学校で、先生方はいつでも親身になってくれ、生徒会や部活動の仲間は頼りになる人ばかりで心強いです。
また、放課後に自習室を利用することも多く、大学生のチューターさんがいつもいらっしゃるので、分からないことがあるときはすぐに聞けて助かります。
小学生のころから気が付けば家の絵を描いているほど建物に興味があり、将来は高層ビルを設計する建築士になりたいと思っています。
いつか私が設計するビルも、この学校の屋上から眺める景色に加えたいです。

屋上や1.2年生の校舎の廊下から眺める、横浜みなとみらい地区の眺めは絶景! 「空気が澄んだ冬は富士山の眺めもキレイです。自習室の帰りに、横浜開港祭の花火大会を見たこともありますよ」(横浜女学院中学校高等学校)

自習室「Study Garden」は、中学生は19:00まで、高校生は20:00まで利用可能。チューターが常駐し、生徒の質問に答えてくれます。英検対策などの「ナイト講習」が実施されることもあります。(横浜女学院中学校高等学校)
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