日本女子大学附属中学校・高等学校では、創立者である成瀬仁蔵の言葉「自学自動」を教育の原点とし、約9万坪の緑豊かな敷地内で附属校ならではのゆとりある6年間を過ごします。
抜群の環境で日々充実した学校生活を送っているという在校生お二人に、学校の魅力についてうかがいました。
何事にもチャレンジ!
視野が広がる経験がたくさん
以前の私は、消極的で慎重な性格でした。石橋を叩いて渡らないか、叩きすぎて壊してしまうタイプ(笑)。それが、この学校に入って変わったのを実感しています。
今はいろいろなことに興味があって、そのすべてに挑戦したいと思うようになりました。
この学校には、留学、ボランティア、自治活動、講習会など、選択肢がたくさんあります。
少し手を伸ばせばチャレンジできる環境があり、意欲さえあれば自分の興味をどこまでも広げていくことができます。
さまざまな経験を通して、自分の視野が広がったと感じる瞬間がとても好きです。
私が特にやりがいを感じたのは、中3の年間研究です。
京都が好きで、オーバーツーリズムをテーマに5冊の論文をまとめました。
発表会で、自分が心から伝えたいと思ったことが、しっかりとみんなに届いたのを感じて、たまらなく幸せな気持ちになりました。
年間研究はテーマ選択も研究の進め方も自由で、ほぼ制約がありません。
何もないところからすべて自分で物事を創り上げていく作業はとても楽しく、創造性も培われたと感じています。
Sさんが中3でまとめた年間研究の論文はファイル5冊分にも! 表紙の写真は京都に出かけてすべて自分で撮影したものだそう。「現地に赴いて調査することが研究の要でしたので、夏休みに家族もたくさん協力してくれたことに感謝しています」(日本女子大学附属中学校・高等学校)
友人、先生方との関係性は良好!
体験型の授業も魅力です
私はこれまで、どちらかというと勉強面に力を入れてきましたが、アニメがきっかけで、バレーボールに興味を持ち、今はバレーボール部の活動に励んでいます。
高1から入部したので、周りはうまい人ばかりです。まだついてくのがやっとですが、先輩方も友だちもとても親切で、いろいろと教えてもらっています。
先生方も優しいです。テスト前になると、お昼休みも放課後も、勉強のことでよく質問に行きますが、とにかく丁寧にわかりやすく答えてくださるのでありがたいです。
国語の授業はかなり特長があります。授業で文学作品を1冊まるごとじっくりと読み込むのですが、まずは作者の「人物調べ」を徹底的に行います。
時代背景や作者の人となりを知ることで、作品をより深く理解できるようになります。
バレーボール部の活動は週6日。広々として明るく、天井の高い体育館が主な活動場所です。(日本女子大学附属中学校・高等学校)
中2の校外学習の目的地は東北地方で、青森県にある太宰治の生家にも行きました。
国語の授業で太宰治の作品を取り上げたことがあったので、本に描写されていた光景を実際に目の当たりにして、感激しました。
体験型の学びだからこそ得られた貴重な経験で、忘れられない思い出になりました。
中2の9月に行われる東北校外授業。3泊4日の行程で、平泉や八幡平、十和田湖、奥入瀬渓流などをめぐるほか、高村光太郎記念館、宮沢賢治記念館、太宰治の故郷を訪れるのも楽しみのひとつです。(日本女子大学附属中学校・高等学校)
学校全体が温かな雰囲気
居心地が良く安心して過ごせます
私は小学2年生の頃からNHK東京児童合唱団に所属し、現在も週に数回の練習や演奏会に参加しています。練習がある日は学校が終わってからNHKまで行くので忙しいですが、学校生活との両立も負担に感じることはなく、勉強も自分のペースでしっかり続けられています。
それは、この学校の学習環境や、先生方の温かいサポートがあるからこそだと思っています。
音楽に真剣に向き合う中で、表現力や集中力が身についていると感じますし、歌が大好きなので、これからも続けていきたいと思っています。
自分の好きなことに取り組みながら、安心して学べる場所があることを、とてもありがたく感じています。
友人たちとの関係もとても良好です。女子校だからこその空気感というか、細かいことはあまり気にせず、誰にでも話しかけられるのがいいところだと思います。
廊下で友人や先生方とすれ違うと、必ず挨拶してくれるところも温かくて大好きです。
学校が居心地のいい場所、安心して過ごせる場所に感じられます。
昼休みは教室前の広々としたフロアに設置されたスペースで、友だちとおしゃべりを楽しみつつ、この時間を活用し授業で出された課題を仕上げることもあるといいます。(日本女子大学附属中学校・高等学校)
春になると咲く桜や夏に青々と茂る葉、秋の紅葉、冬の雪景色など、季節ごとに表情が変わる校舎もこの学校の魅力です。登下校時に見られるそんな景色を眺めながら何度も元気をもらいました。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに表情を変える校舎も学校の魅力のひとつです。(日本女子大学附属中学校・高等学校)
自主性を尊重するのが日常
年間研究も楽しい!
日々の生活や行事で、生徒の意見や活動が尊重されているところもこの学校の特長です。
たとえば、文化祭や朝礼の進行などを生徒が運営するのは当たり前で、しかも、やらされるのではなく、自分たちで決めて動かしていく経験ができるのが貴重だと思っています。
普段は静かな子がリーダーシップを発揮することもあり、それでクラスの団結力がグッと高まるのを感じられる瞬間がたまりません。
主体性という意味では、年間研究も自分の好きなことを追求する取り組みです。私は生き物が好きなので、「ダンゴムシの交替性転向反応」をテーマに選びました。
きっかけは、たまたま見たテレビ番組です。ダンゴムシには、「右に曲がった後は左に、左に曲がった後は右に曲がる」という習性があると知って、興味を持ちました。
今、家で、研究のために、ダンゴムシを20匹くらい飼育しています。夏休みには大学の生物の先生のお話を聞けることになっていて、論文作成のためのアドバイスはもちろん、いろいろと専門的なお話を聞けるのを楽しみにしています。
Mさんの年間研究のテーマは、「ダンゴムシの交替性転向反応」。ご家族がダンゴムシの採集に総出で協力してくれたり、研究の進め方を相談すると「こういう可能性もあるんじゃない?」とアドバイスをくれたり、全面的にバックアップしてくれているそうです。(日本女子大学附属中学校・高等学校)
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