2025 先生に聞く。東京都市大学付属中学校・高等学校が目指すこと

成城学園前駅から徒歩10分あまり、都内屈指の豊かな環境の住宅街の先に“トシコー”の愛称で知られる東京都市大学付属中学校・高等学校はあります。
建学以来、次代を担う、創造力と行動力に富んだ若者を育て、社会でリーダーシップを発揮できる人材を送り出し続けてきました。学校が今、見据える未来とは、広報部主任の田中 望先生にお話を伺いました。

お話

東京都市大学付属中学校・高等学校
“自分自身”を確立し、社会の一員となる
トシコー生に脈々と受け継がれるスピリット

東京都市大学付属中学校・高等学校
広報部主任 田中 望先生

東京都市大学付属中学校・高等学校

(東京都市大学付属中学校・高等学校)

モットーは勉強も部活も100対100

トシコーに通う生徒のモットーは「勉強も部活も100:100」。
これは、10年以上前にとある野球部OBが残した言葉です。本校は進学校であり、勉強が第一義であることは間違いありません。
では部活動はどういう位置付けなのかというのが課題でもありました。意味は文字通り、勉強している時間、部活動に取り組んでいる時間、そのときどきに、100%向き合うということ。ある1人の生徒の思いが、学校全体に広がり、今や多くのトシコー生の胸に刻まれる信条にまでなったのです。

“文武両道”とも言われるその思いは、今もしっかりと受け継がれています。モットーを声に出して呼びかけることは多くはありませんが、このモットーがあることで成績が伸びる生徒も少なくありません。それは運動に限りません、何事にもその瞬間に100%の集中をする。勉強以外に何か1つでも打ち込めるものがあることが、生徒たちの強みになっていると思います。

東京都市大学付属中学校・高等学校の文化祭の様子

部活の数は30以上。9割以上の生徒が何らかの部活に熱心に取り組んでいます。(東京都市大学付属中学校・高等学校)

東京六大学野球でプレーしたいという思いから勉学にも励み、東京大学に現役合格。
大学でもしっかり野球を続け、レギュラーの座も勝ち取った卒業生もいます。ちょっと“出来過ぎ”な話ですが、生徒たちにとって身近な存在が最高のロールモデルになった一例です。

人生観を身につけ、自分の進む道を選ぶ

社会では“自ら進んで行動する”人材が求められます。その意味では、生徒たちはまだ成長途中。主体性をもち自分で考え、行動する機会を奪わないようにしたいと思っています。“誠実”、“遵法”、“自主”、“協調”という4つの校訓のうち、一番難しいのが“自主”ではないでしょうか。人間どうしても、誰かに答えを求めてしまうことが多いですからそこから一歩前進することで、見える世界が大きく変わると強く思います。
学校から巣立つ時を見据え、注力していることの1つに、キャリア教育があります。同校を卒業したOBは、母校への帰属意識、愛校心も非常に強いです。OBの皆さんに身近な大人、身近な社会の一員としての姿を見せてもらうことは、生徒たちが将来を意識し、目標に向かって行動するための大きな助けになると考えています。

東京都市大学付属中学校・高等学校 多くの卒業生がチューターとして生徒の学習をサポート

多くの卒業生がチューターとして生徒の学習をサポートしてくれています(東京都市大学付属中学校・高等学校)

主に中学3年生を対象とした「キャリアスタディ」では、OBが学校を訪れての講演会、OBが働く企業を訪ねる企業研修、それらの経験を発表するキャリアスタディ発表会など、社会で自立し、人生を切り拓く力を育む取り組みに注力しています。
自分と同じように学校生活を送り、社会で活躍するOBの背中に、強く勇気づけられることは間違いありません。こんな形でも、トシコー生としての思いが受け継がれているのです。

東京都市大学付属中学校・高等学校のキャリアスタディ企業研修

キャリアスタディ企業研修(東京都市大学付属中学校・高等学校)

何事にも全力で取り組む中で、充実した生活を送ってほしいです。
6年間通して“楽しかった!”と思えれば最高です。加えて、自立して学問としての成果を出してほしいとも思います。全力で頑張った先に成長はある。それを伝え続けていきたいと考えています。

京都市大学付属中学校・高等学校の京都奈良研修旅行

京都奈良研修旅行(東京都市大学付属中学校・高等学校)

東京都市大学付属中学校・高等学校の外国人講師の授業

外国人講師の授業(東京都市大学付属中学校・高等学校)

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