2025 先生に聞く。トキワ松学園中学校高等学校が目指すこと

目黒区碑文谷に校舎を構えるトキワ松学園中学校高等学校は、創立時の校長 三角錫子が遺した「鋼鉄(はがね)に一輪のすみれの花を添えて」という言葉を受け継ぎ、芯の強さと優しさを兼ね備えた女性を育成します。
自分の興味関心をとことん追究する「探究」を通して、自分の将来を拓く力を養う同校。
校長の田村直宏先生に「探究」が描く未来についてお話を伺いました。

お話

トキワ松学園中学校高等学校 校長 田村 直宏先生強さと優しさを兼ね備え
明日の社会をリードする

トキワ松学園中学校高等学校
校長 田村 直宏先生

トキワ松学園中学校高等学校は、学校創設者の三角錫子先生が著書『涙と汗の記』に記した文章からとった「鋼鉄(はがね)に一輪のすみれを添えて」という言葉を建学の精神に、明日の社会をリードする女性教育を追究しています。
鋼鉄とは『強さ』、一輪のすみれとは『優しさ』と言い換えることができますが、時代やシチュエーションによってその『強さ』と『優しさ』は柔軟に姿を変えます。
今の時代、『強さ』は国際社会で活躍できるグローバルな知識と教養、『優しさ』はコミュニケーション力と位置づけました。

興味のあることにトコトン! 私たちは「探究女子」

トキワ松学園中学校高等学校

(トキワ松学園中学校高等学校)

開校に当たっては、「自由に楽しく学び、子どもたちがそれぞれ持って生まれた天分を伸ばしてあげたい」という三角先生の明確な教育理念がありました。
その後も本校の風土として受け継がれてきた「関心があることを自由に学ぶ、追究するという姿勢」は、本校の生徒を端的に表す「探究女子」という言葉や、現在の「探究」の授業として今も色濃く残っています。

「探究」とは日常のさまざまな問題に目を向け、原因を考え、調べ、解決方法も模索すること。それを生涯にわたって繰り返し、成長し続ける人が「探究女子」です。
中学では本格的な探究活動につながる土台づくりのために、文化祭にてクラス単位でテーマを決めて探究に取り組んだり、商品開発の手法やAIの活用方法を学んだりします。また、主要5科目の授業のなかでもさまざまな方法で日常の疑問や課題に挑戦していきます。
そして高校では、「正解のない問いに取り組む」カリキュラムである「探究」の授業のなかで、自分だけの課題を設定し、解決を目指します。

高校1年生は、まずチームでの探究に取り組みます。全国から6000を超えるチームが参加する、企業探究についての成果を発表する「クエストカップ」というコンテストがあるのですが、本校では、学年全員がチームを組んでこれにエントリーします。2024年度はトキワ松から3チームが全国大会に出場し、1チームが企業賞を受賞しました。
高校2年生になると「人文科学」「社会科学」「自然科学」「美術デザイン」と細分化されたゼミ形式の授業で、今度はチームでなく個人で課題を設定し、さらに探究を掘り下げていきます。

トキワ松学園中学校高等学校 図書室に併設するラーニングコモンズで行われる探究ゼミの一幕

図書室に併設するラーニングコモンズで行われる探究ゼミの一幕。時に1人で黙々と、時に先生や友達と意見交換しながら、課題に向き合っています。(トキワ松学園中学校高等学校)

トキワ松学園中学校高等学校 美術デザインゼミの授業の様子

美術デザインゼミの授業の様子。横浜美術大学を併設校にもつ同校は、美術系の授業が充実しています。ファインアートもあれば、デジタルでのグラフィックデザインなどに取り組む生徒も。(トキワ松学園中学校高等学校)

トキワ松学園中学校高等学校の探究活動例

探究で行われた「犬用の義足の研究」と「雑草から作る繊維」についての研究発表。校内のいたるところに生徒たちの研究成果が貼り出されています。(トキワ松学園中学校高等学校)

トキワ松学園中学校高等学校 生徒がデザインしたお菓子のパッケージは、実際に販売されています

このお菓子のパッケージも生徒の作品で、実際に販売されています。こうした企業コラボレーションも積極的に行われています。(トキワ松学園中学校高等学校)

探究を通じて自分にしかできないことを見つける

「探究」の授業は6年間続きます。 生徒たちには社会を作っていく人になってほしいです。何もかも、全てができる人は多くはないですが、「私はこれができる」という強みを持った人間には誰しもがなれる可能性があります。そうして、日本のジェンダーギャップをなくすような世界的な活躍をしてくれる人材がでてきてほしいと願っています。

高校に進むタイミングで、「文理探究コース」と「美術デザインコース」に分かれます。学内には4つの美術室があり、そのうちの1つは3Dプリンターなどを備えたビジョナリールームとして今年4月にリニューアルしました。併設校に横浜美術大学があることもあり、購買部と地下1階の廊下は大学ギャラリーも兼ねています。「美術デザインゼミ」ではライブ2Dモデリングやゲーム制作などに取り組むなど、アートに限らず商用デザインまで幅広い分野での学びを実現しています。コースが分かれているからこそ、それぞれの特性、感性が影響し合って、より深い学びが引き出せることも、本校の強みです。

授業のほか、年間行事も充実しており、スポーツ祭典(体育祭)、トキワ祭(文化祭)、サマースクール(中学3年)などさまざまなイベントがあります。高校2年の修学旅行の行き先はマレーシアです。本校はグローバルな力を養う授業も充実しているので、身につけた力を現地で発揮してほしいですね。

トキワ松学園中学校高等学校

横浜美術大学のグラウンドを使用した一大イベント「スポーツ祭典」。扇を手にして舞う、高校3年生の集団演技「すみれ」は2025年で23回目となる伝統種目です。(トキワ松学園中学校高等学校)

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