2025年に、成城の地に移転してから100周年を迎えた成城学園。
瀟洒な街並とともに〝成城″を象徴する緑豊かなキャンパスに、幼稚園から大学院までを擁し、質の高い教育を推進してきました。
中学校高等学校では「自学自習」「自治自律」を学びの軸とし、真の教養と生きる力を兼ね備えた人材を育成しています。
個性を重視した数多くの体験型のプログラムや探究活動など、成城学園らしさを大切にした取り組みについて、校長の中村雅浩先生にお話をうかがいました。
心も体も大きく成長する伝統のプログラム

(成城学園中学校高等学校)

槍ヶ岳、白馬岳、唐松岳の3つのコースから選択する山の学校。標高3000メートルを超える槍ヶ岳は、他より1日多い4泊5日の日程で挑みます。(成城学園中学校高等学校)
成城学園中学校高等学校は、「自学自習」と「自治自律」を学びの軸に、体験型のプログラムを大切にしています。
中学1年、中学2年で行う「海の学校」と「山の学校」は、自然の厳しさや命の尊さを学び、最後までやり遂げる力を育むことを目的に、70年以上続いている伝統行事です。
中学1年で行う3泊4日の「海の学校」は、千葉の海で2キロの持続泳やライフセービング実習を行い、入学後初めての宿泊行事で、生徒たちの絆がぐっと深まります。
中学2年の「山の学校」は、体力に応じた3つのコースから選択し、北アルプスの本格的な登山に挑みます。厳しい道中を経て、仲間とともに山頂で得られる達成感は何物にも代えられません。悪天候のため、登頂直前で引き返す事態に悔しい思いをすることもありますが、その場合でも、自然の厳しさを知り、思い通りにならないこともあると身をもって体験することとなり、大きな成長につながります。
仲間と助けあって困難を乗り越えた誇らしさを胸に、学園に戻ってくる生徒たちは、一回りも二回りも成長し、毎年その姿を楽しみにしています。
中学校の英語学習の集大成
オーストラリア短期留学
2022年度3月から中3に向けたオーストラリアのクイーンズランド州短期留学(2週間)が再開されました。コロナ禍明けの2022年度は59名、2023年度は96名、そして2024年度は中学3年生約240名中、111名の生徒が参加しました。年々希望者が増えており、生徒たちの海外への興味や関心が高まっていることを実感しています。
滞在中はホームステイをしながら現地校に通い、帰国後の報告会では、「英語力をもっと磨きたい」、「長期留学にもチャレンジしたい」という声が多く聞かれます。

オーストラリア短期留学は、クイーンズランドの文化を調べたり、現地で実施するインタビューを作成したりする事前学習を経て臨みます。(成城学園中学校高等学校)
自ら考え行動する力はぐくむ
研修旅行がスタート
9月に行う中学3年全員参加の研修旅行(2泊3日)は、これまでの語学体験を見直し、もっと成城学園ならではの深い学びにつながることを…と考え、2025年度から日本の大学に在籍する留学生とともに街巡りを行う企画をスタートします。
今年度は6~7名のグループで、福島の街を外国人の学生に案内して廻ります。事前に地域のことを下調べし、日程を組み、英語でコミュニケーションをとりながら、街並みを見て、外国の人たちはどんな感想をもつのか、自分たちの感じ方とどんな点が異なるのか、それはなぜなのか、などをまとめて発表する予定で、真の国際理解や多角的・国際的な視野を育むことを目的としています。
培ってきた力を駆使して挑む
ゼミナール
体験重視の様々な学びを経て、高2では「ゼミナール」という探究学習に挑みます。成城大学をはじめ、大学生・大学院生のメンターがサポートしてくれ、週に2時間、1年かけて自分の興味のあるテーマに対して探究を深めます。2月には、代表8名による最終発表会が行われました。
実に興味深いテーマばかりで、着眼点もさることながら、多様なアンケートや聞き取り調査を行うなど、踏み込んだ情報収集による独自の視点や、堂々としたプレゼンテーションのようすに驚くとともに、主体的に取り組む力が身に付いていることを実感する機会となりました。

001教室と呼ばれる講堂で行われたゼミナール発表会。「日本の伝統文化を後世に残していくためには」「自己肯定感に影響する要因は何か」「記憶と感覚のつながりは?」など、多彩なプレゼンテーションに、聴講した生徒たちからも次々に質問が寄せられました。(成城学園中学校高等学校)
この先、困難に直面することもあるかもしれませんが、中高時代の体験重視の教育が、長い人生の糧となってくれることを願ってやみません。
※校名をクリック(タップ)すると詳細ページに飛びます
