2025 先生に聞く。日本女子大学附属中学校・高等学校が目指すこと

日本女子大学附属中学校・高等学校では、創立者である成瀬仁蔵の言葉「自学自動」を教育の原点とし、約9万坪の緑豊かな敷地内で附属校ならではのゆとりある6年間を過ごします。

教育方針や学校ならではの取り組みなど、注目のポイントについて校長の野中友規子先生にお話を伺いました。

お話

日本女子大学附属中学校・高等学校 校長 野中 友規子 先生緑あふれる学習環境と体験型の学び
本物に触れ、豊かな感性を育みます

日本女子大学附属中学校・高等学校
校長 野中 友規子 先生

信念の確立と他者との協力がより大きな成長へ

日本女子大学附属中学校・高等学校

(日本女子大学附属中学校・高等学校)

本校の教育方針は、「自学自動」です。創立者の成瀬仁蔵が唱えたこの言葉は、「自ら考え、自ら学び、自ら行動する」という精神を表したもので、創立から124年経った現在も、教育の根幹として大切に受け継がれています。
さらに、成瀬が晩年に残した3つの言葉に、「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」があります。本校ではこれを「三綱領」と呼び、生徒たちの生きる指針となり、一生涯を支える言葉として大切にしています。
「信念徹底」とは、自分が何を望みどうありたいのか、それを追求し続けて自己の信念を確立するということ。
「自発創生」とは、自らがやりたいことに気がついた後、それをどう探し求め、手に入れて行くのか。そのためには独自の考えを他者や社会に向けて発信していくことが必要で、結果として賛同者や協力者が集まり、実際に形にしていくことができるようになります。「共同奉仕」とは、自らが得たものを自分だけにとどめるのではなく、他者と力を合わせることで、より大きなことを成し遂げられる人間へと成長する。そうした思いが込められています。

本校の生徒には、三綱領を胸に秘め、自分の意志と決断力で生き抜いていける女性になってほしいと思っています。

心と記憶に残る授業
何気ない日々の気づきも大切

生徒たちには、本校が大切にする精神や理念を、実際の授業や日々の学校生活を通して肌で感じてほしいと考えています。そのためには、実体験を重視した教育や本物に触れる学びが大切です。知識だけではなく、そこに感動や喜びがプラスされることで、心と記憶に残る経験になります。

たとえば、中学3年で1年間かけて行う「年間研究」は、自分が興味のあるテーマを自由に決めて、論文作成、発表を行います。理科の実験は、年間40回以上。科学者の足跡をたどる視点で、偉人の実験を再現するつもりで行っています。また、電力検針票の読み方や天気予報図の読解など、生活に根差した学びも行っています。
日本女子大学との連携も年々強化しており、電子顕微鏡を使用した物理の実験(希望制)、大学の教員による講義(高校から)など、より高度な学びの機会も用意しています。授業以外にも生徒による自治活動をはじめ、国内外での豊富な校外学習、OGと語らうキャリア教育、音楽や芸術に触れる鑑賞会など、体験型の取り組みがたくさんあります。

そして、学びの環境も本校の魅力だと自負しています。「森の中の学校」とも呼ばれるほど、四季折々に表情を変える豊かな自然に囲まれており、その中で生徒たちの感性が磨かれていくのを感じます。放課後のクラブ活動のとき、校舎屋上でダンスの練習をしていた生徒が「先生、虹が出ています!」と教えてくれたことがあります。
「木漏れ日がキラキラと光っていて感動しました」という生徒もいました。何気ないことのようですが、日々のこうした体験から喜びを見出せるのが大切だと信じています。

本校で過ごす6年間が、それぞれの生涯の学びにつながるきっかけをたくさん得られる時間になるように、私たちはこれからも生徒たちの心を動かすような機会を提供し続けていきます。

日本女子大学附属中学校・高等学校の「年間研究」の授業

中学3年生の「年間研究」の授業。あるグループの中間発表が、「SAKU_lab(さくラボ)」と呼ばれる教室で行われていました。以前コンピューター室だった教室を改修し、壁一面のスクリーンと5台のプロジェクターを設置。机や椅子も自由に動かせるものを設置し、アクティブラーニングに最適な環境です。(日本女子大学附属中学校・高等学校)

日本女子大学附属中学校・高等学校の年間で40回以上行われる理科の実験

年間で40回以上行われる理科の実験では、科学者の足跡をたどる視点で偉人の実験を再現する取り組みを行うこともあります。(日本女子大学附属中学校・高等学校)

日本女子大学目白キャンパスにて大学の先生による講義

大学との連携を強化。中学3年生の「目白で学ぶ一日」は、日本女子大学目白キャンパスにて大学の先生による講義を受講します。(日本女子大学附属中学校・高等学校)

日本女子大学附属中学校・高等学校の音響設備を備えた1800人規模の大ホール

学校内に本格的な音響設備を備えた1800人規模の大ホールがあり、プロの演奏家を招いての音楽鑑賞会が開催されることも。ホールはさまざまな式典、講演会、十月祭(文化祭)にも使用されます。(日本女子大学附属中学校・高等学校)

日本女子大学附属中学校・高等学校の広大な敷地

広大な敷地で、「森の中の学校」と呼ばれることもあるほど。四季折々に表情を変える豊かな自然に囲まれ、その中で生徒たちの感性が磨かれていきます。(日本女子大学附属中学校・高等学校)

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