「PORT(港)」をコンセプトに2016年に完成した、明るく開放的な校舎が印象的な文教大学付属中学校・高等学校。木のぬくもりも感じられる温かな雰囲気です。今回は、そんな学校が大切にしていることや取り組みなど、ビタミンママが校長先生にお話を伺いました。
「人間愛」こそ人類普遍の真理
思いやりの精神を大切に
建学の精神は、「人間愛」です。すべての人を尊重して、温かくやさしく思いやる。そこには、家族愛、隣人愛、友情、男女の愛、郷土や国への愛、地球環境への愛、生命への愛などすべてが含まれます。どんなに時代や世の中が変わり、AIが進化しても、これこそ人類普遍の真理であり、文教が大切にし続けているもののひとつです。
周辺地域の方から、「夕方の商店街で、お年寄りが疲れて動けなくなっている様子を見て、2名の男子高校生が自宅まで買ったものを運んでくれた」「聴覚に障害のあるお子さんが、乗り換えがわからなくて困っていたら、女子生徒が筆談で対応し、最寄りの駅まで連れて行ってあげていた」など、感謝のメッセージが学校に届くこともあるとか。「まさに、『人間愛』を実践してくれていると頼もしく思います。こうしたエピソードからも分かる通り、本校の生徒たちは思いやりがあり、保護者や教員の言うことを素直に聞くことができる子が多いです。そして、それだけではなく、自分で判断し、仲間と協力して課題に挑戦し、解決に向けて努力できる人になってほしい」と銅谷校長。
未来をたくましく生き抜くために
グローバルな視点と探究心も育む
そのために2022年度から新たにスタートさせた教育活動が、「グローバルコンピテンスプログラム」と「クリエイティブチャレンジ」です。「グローバルコンピテンスプログラム」では、グローバル社会で活躍することができる人材育成を目指して、ネイティブ講師によるオールイングリッシュの授業を行います。単なる英語学習ではなく、コミュニケーション能力、世界とつながる行動力、オープンかつ主体的・創造的な考え方、異文化理解などを体験的に学ぶのが特長です。
「クリエイティブチャレンジ」は、学年横断的に大きなテーマを設定し、それを仲間と一緒に主体的に調べてまとめる探究活動です。身のまわりで解決したいこと、学校や社会に役立てたいことなどを、教科の枠を超えて調べ、成果をまとめます。たとえ失敗し、思った結果にならなかったとしても、途中経過のすべてが学びになります。これらの活動を既存の教育活動にプラスすることによって、世界規模で社会に貢献できる人材を育みます。
ビタミンママ編集部の注目ポイント
文教大学付属中学校・高等学校はここがすごい!
まるで校内塾!? Bステ、アサガクで学習をサポート
「文教ステーション(通称Bステ)」は、学校独自の自立学習支援システムです。一人一人が集中できるよう個別に仕切られた机が並ぶ教室もあります。
専任のチューターが常駐しており、いつでも質問できるとあって、毎日のように通う生徒も少なくありません。中学生は19時半、高校生は20時まで使用可能で、土曜日や長期休み期間も利用できます。
また、週に3回、朝の授業開始前には、「アサガク」と呼ばれる小テストが行われます。生徒たちは日々コツコツと勉強する姿勢を身につけます。分からないことがあれば、教員室の先生のもとへ向かう生徒も多数。廊下には面談スペースがあり、フレキシブルにプチ授業を展開してくれる先生も。こうした数々の取り組みによって、授業の予習・復習はもちろん、基礎から発展学習まで、全力でサポートしてくれます。
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