ニックネーム はな
高1の長男ナツオと小6の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも自然と中受の道へ。いよいよフユトも中学受験生、残り少ない親子二人三脚を頑張ります。
あと受験本番まで2カ月を切りました。毎週こちらで中学受験ブログを書いていると、1週間という時間の流れがあっという間に感じられます。「この1週間で何が出来たかしら?」とノータッチのフユトの家庭学習に、把握していないからこそ余計に不安が募ります。お子様の家庭学習は順調ですか?今日ははな家兄弟の小6そして小5秋冬の家庭学習についてお話したいと思います。
【目次】
- 5年生の家庭学習について
- 6年生の家庭学習について
- はなの今日のワンポイント
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1.5年生の家庭学習について
小学5年生の秋は家庭学習が本当に大変だと思います。理科と社会の暗記量が一気に増えるだけではなく、算数が抽象的な範囲になるので、得意不得意の差が出てくる時期になるからです。この時期だからこそ丁寧に学んで欲しいけれど、抽象的な事を理解するのに時間がかかるお子さんもいらっしゃいます。
兄ナツオもこの秋の算数にはかなり苦しみました。何故ならナツオはこのタイミングで基礎クラスから応用クラスへクラスアップしていたからです。テストが急に応用の難しい問題に切り替わり、授業のペースも早くなったのでしょう。一時期得意だった算数でも応用コースのレベルに苦しんで、慣れるまでに時間がかかった記憶があります。正直なところ、新6年生の2月のスタートまでに何とか追いついたという印象です。
弟フユトは元々応用コースだったのでそのような問題はありませんでした。しかし、抽象的な範囲でも面倒くさがりのフユトは、どうしても今までに習った具体的な解き方に無理矢理変えて理解をしようとしていました。この荒技を止めて新しく習った抽象的な解き方に慣れるまで時間がかかりました。フユトも兄のように「 新6年生のスタート時までに理解していれば…」と焦らずゆっくり学ばせました。
5年生の秋は日能研では算数がとにかく大切な時期です。でも焦って詰め込まないで欲しいと思います。確実に基本を理解して、応用は解けなくても基礎を確実に習得して下さい。授業の復習をメインに無理をしないで欲しいと思います。
お子さんも急に増えた勉強で息切れする事もあると思うので、上手に気分転換をしながら楽しく学んで欲しいですね。勉強が好きではないお子さんなら親子一緒に学んでみると、1人では出来ない思考の幅が広がるのでお勧めです。問題を競争して解くのもいいですし、お互い目標を作って同じ机の上でそれぞれ異なる勉強に励んでもいいですよね。
子供は何でも一緒にしてもらえると頑張れるので、リズムに乗るまでは一緒に勉強してみてください。そして理想は6年生のGW頃に独り立ちできること…フユトは夏休みで遅かったですし、兄ナツオに至っては最後まで一緒に学んだのでそれでも何とかなるのかもしれませんが、自立した学習が中学入学後に求められるので先に確立しておくに越したことはないと思います。
どのようなペースで子離れをするかは各親子関係によって異なるので、お子さんの様子を見ながら少しずつ子供自身に勉強を任せていけるといいですね。無理せず焦らずその子に合った学習スタイルを整えて行って欲しいと思います。
2.6年生の家庭学習について
兄ナツオと弟フユトの2人の家庭学習の比較です。まず兄ナツオは9〜11月は過去問と、日能研のテキストの復習、そして担当の先生が個人個人の志望校に合わせた算数プリントの宿題を出してくださっていたのでその勉強をしていました。
国語の漢字や語彙の宿題プリントも出ていたので、宿題と過去問演習に時間がかかり、理科と社会はメモチェという日能研で必須の基本がまとめてある問題集を繰り返しして知識の欠けを補いました。
弟フユトは過去問、ひたすら過去問と気が向くと漢字と語彙…テキストの復習はなし、メモチェもサラッとしかしていません。(だから知識不足…)フユトは問題を考える事が兄より好きなようで過去問の解き直しにすごく時間がかかります。苦手な社会の直しはそれだけで1日が終わってしまう事も…。
これから受験まで時間が限られているので、 過去問をしっかりやりながら弱点補強が出来ることが理想ですね。フユトがもう少し効率よく勉強するといいのですが、マイペースにまだ楽しみながら勉強しているのでどうしたらいいのか思案中の母です。
残された時間が少ないから反抗されながらもフユトの 家庭学習に踏み込むべきか、このままフユトの 家庭学習を見守るか…反抗期に片足が入ってしまったフユトが提案を受け入れてくれるか、フユトのペースを尊重するか…どうしたらいいのでしょう、悩みは尽きません。
直近での全国模試でワースト記録を出してしまったフユトをそのままにしていいとは到底思えず、しかし解決するにはフユト自身の問題なので関与しても変わらないかもしれないのです。きっと受験当日までこのまま不安な状態は変わらないと思います。皆さんもそう感じていらっしゃる事でしょう。
この時期の親が出来る事は 子供にとって何が必要で、何が不要か見極めること。中学受験は選択の連続なので「これでいいの?」と不安や心配がつきものです。それでも選択した答えを信じて進んでいくしかありません。第一志望校の偏差値に遠すぎる位置にいるフユトでも最後まで諦めずに前を向いて歩いて行きたいと思います。
受験生の皆さん、あと約60日を一緒に頑張っていきましょう!!
3.はなの今日のワンポイント
今日のブログでのポイント、抽象的な問題に必要な力( 抽象的思考力)についてお話したいと思います。抽象的思考力とは、 実際に形がなく見えないものを想像していく力であり、具体的なものをグループに分けてラベリングする力とも言えます。
小学校高学年になると算数において割合や比などの抽象的な問題を解く機会が増えます。例えば、「AさんとBさんの歩幅の比は2:3で、Aさんが500m歩くときBさんは?」という場合、BさんはAさんの1.5倍であることを頭の中でイメージしてから問題を解きだします。これは実際にないものを想像しながら解く力です。
ほかにも大人には時速500キロと言えば車の速さとして間違っている答えだと想像がつきますが、子供は実際の車の速さの想像がつかないのでその間違えに気付きません。しかし抽象的思考力がつくと 実際に経験しなくても想像できる幅が広がるので上記のような間違いが防げるようになります。
また、「りんご・メロン・いちご」と具体的な名詞を挙げれば「果物」という概念でまとめられますよね。それにはいくつかの具体から共通する事柄を類推する力が必要となります。この類推する力を持てるようになると、 1つの知識から別の事象の共通点を考え、未知の問題の解答を推測できるようになるのです。
中学受験において抽象的な解法を学びだすのは、算数の具体的な基礎知識を一通り履修が終わる小学5年生夏以降になります。例えばつるかめ算や平均算、食塩水、などは面積図で全て解けるようになり、 1つの解法でどの問題が解けるか知識の整理(ラベリング)が出来るようになると抽象的思考力が育ってくると思います。
小学5年生から算数が大変になって得意・不得意が出てくる原因の抽象的思考力を伸ばせるかどうかが重要なのです。
アメブロでも受験に限らず日々のたわいないことを呟いています。はなと弟フユトの迷いながらの受験模様も良かったらご覧くださいね。今日のブログではフユト受験談(続)を書いています。