新型コロナウイルスの影響で短い夏休みになり、小学校と学習塾のWスクールに連日の猛暑と、今年の中学受験生にとって厳しい夏が続いています。夏には新型コロナウイルスの威力が弱くなると一部の報道で言われていたにもかかわらず、全国的に感染者は増加傾向です。
2021年度中学受験では、首都圏にある桜蔭中学校・女子学院・雙葉中学校までも2020年度までの窓口による出願方法から、インターネット出願に変更となります。伝統校においても入試の変更が起きるなんて、新型コロナウイルスによる影響の大きさを痛感しますね。
このように2021年度中学受験生は従来とは異なり、何事にも柔軟に対応する力を求められるような気がします。でも、変わらないこともあります。それは「秋から受験本番までの過ごし方」です。
中学受験生活で1番勉強時間が多くなる小6の夏休みを終え、中学受験に必要な知識すべての学びが終わり、多くの子供たちはいよいよ志望校の過去問を着手できるようになります。普段の塾の宿題や復習に加えて過去問演習の時間が必要になるわけですが、これからの毎日はどのように過ごせばいいのでしょう?
■秋から受験本番までの過ごし方
そこで本日は次男が実際に過ごした、去年秋から受験直前期までのスケジュールについてお話しますので、参考にしてください。
表からはわかりにくいかもしれませんが、毎日勉強オンリーというわけではなく、平日は30分から45分くらい、休日は1時間くらいゲームなどの自由な時間も作りました。また、日曜日のテスト後のランチ(外食)は子どもの話をゆっくり聞ける時間になり、次男の気分転換だけではなく私にとっても子どもの気持ちを理解する大切な時間でした。
合計の勉強時間については、同じクラスの塾友で12時前に就寝する子はほとんどいなかったようなので難関校を狙う子ども達の中では少ない方だったと思います。
■次男の家庭学習で気をつけた点
- 理科&社会の暗記科目は、出来る限り授業中に知識を習得する
- 復習はその日の授業で間違えた問題と宿題のピンポイント学習
- 過去問Aは第一志望校(またはそれに準ずる学校)、過去問Bは併願校とし、過去問Aの解き直しにかける時間を多く取る
- ママ塾は1番苦手な科目の国語を重点的に
- 塾のテストの振り返りを一緒にすることで苦手分野を親も知っておく
- 余った時間は本人が苦手意識のある科目や分野の補強に充てる
秋から過去問演習が始まると一気に勉強時間が足りなくなりました。今までのようにすべてを万遍なく復習してしまうと時間が圧倒的に足りません。そこで理科&社会の暗記科目は授業中で完結してもらい、国語や算数の間違えた問題は当日中にサッと復習をさせました。
過去問について、併願校は第一志望校ほど難問が出ないので間違いが少なく、解き直しに時間がかからないことから、塾のない日の2本目に実施させました。第一志望校の過去問はいくら時間がかかっても丁寧に解き直しをしていたので、過去問Aだけで終わる日もよくありました。
ママ塾は小6になってから成績が上がるまでに時間が必要な国語を、塾の特別講座を時々お休みして家庭学習の時間に充てたり、小学校の代休の日に一緒に勉強したり。また、塾のテストの振り返りを一緒にすることで、苦手な分野の理解度を私が把握して塾の先生にフォローをお願いしたり、復習する問題を指示したり出来て良かったと思います。
そして子ども自身でしっかり勉強を取り組んでいた場合に大切なのは、余った時間に本人が苦手だと、不安だと感じる範囲の基本に戻って復習させることだと思いました。
「凸凹の土台にしっかりした家は建てられない」と塾の先生も例えておっしゃったのですが、不確かな知識から正解は導けないんですよね。
そしてその小さな知識の欠けが、受験本番の1問、1点に繋がることを次男は身をもって不合格から経験しました。子供たちの受験を経験した親として時間の使い方と、丁寧に積み上げる勉強の必要性を改めて皆さんにお伝えしたいと思います。
■今回のお勧めの問題集
お勧めポイント
この問題集は先輩ママにお勧めされてママ塾の際に使用しました。よく出題される素材文だったり、テーマだったりと良問が揃っていたと思います。文章のボリュームも難易度も国語が苦手な男子にはちょうどよく、身に着けたいポイントも抑えやすかったです。
ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。