2020年9月10日に東京都でも、新型コロナウイルスの感染対策として飲食店やカラオケ店に要請していた時短営業が15日で終了することになったり、全国的にイベントの開催も19日からクラシックコンサートや映画、歌舞伎などで満席が認められるようになったり。このまま新型コロナウイルスの勢いが落ち着いて早く収束してほしいですね。
【実録】コロナ禍で新学期始まりました!中高一貫校生達の今 その1はこちら
子ども達は短かった夏休みも終わり、ほとんどの小中高校で新学期が始まって2週間が過ぎました。2学期と言えば多くの私立中学校で文化祭が開催される時期、そうです、文化祭の秋!そこで「今年の文化祭はどうなるの?」「コロナ禍の中学校生活は?」と実際に足を運べる機会が激減している今年の受験生の皆さんの参考になるようなお話をしたいと思います。
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■私立中高一貫校の文化祭について
例年、春と秋には多くの学校で学校説明会と同時に、文化祭や体育祭などのイベントが開催されますが、コロナ禍で春のイベントの多くは中止や延期になってしまいました。実は「秋の文化祭はどうなるのかしら?」と私立中高一貫校に通う子どもを持つ親の私もずっと気になっていました。
受験生の皆さんは志望校選びのためにも、そしてお子さんのモチベーションアップのためにも、文化祭などの公開行事を利用して学校見学に行きたいですよね。
そこで私がママ友に聞いたこの秋の文化祭の予定をまとめたのが下のグラフです。
中高一貫校生を持つママ10人に学校について聞きました
10校の概要としては
・神奈川・東京の中高一貫校(結構人気のところばかりです!)
文化祭開催に対する傾向としては
- 延期しても開催される
- 学校によっては、文化祭の様子をオンラインで一般公開
- 在校生と保護者のみ見学可能
- 在校生のみ見学可能
- 人数制限をして一般公開
など、対応は様々なようなので、志望校や興味のある学校のwebサイトなどで確認してみてください。
生徒達にとって文化祭はコロナ禍だから仕方ないとしても、年に1度の文化祭に受験生や保護者、友人や地域の人たちに来校してもらえないのを残念に感じているようです。
それでも「来校してもらえなくても学校を知ってほしい」とオンライン公開に向けて、放課後遅くまで生徒達が一生懸命に企画をしていると聞きました。
「一般公開がなくてもオンラインで楽しんでもらえるものを考えよう」と先輩にアドバイスを貰いながら、オモシロ動画を作るために練習をしているという話もありました。このようにオンラインで文化祭を公開する学校は、初オンライン文化祭をどう盛り上げるかいろいろ考えているようです。
■2学期の学校生活は?
夏休み前までは学校によって
- 分散登校
- 短縮授業
- 通常通りの授業
など、学校によって違いがあったようです。
そして2学期はというと、上記でヒアリングした10校については、すべて通常通りの授業に戻り、部活も始まっていました。
部活動
- 夏休み前までは少人数のグループに分けて実施
- 夏休み前までは運動部はミーティングのみ
- 2学期から本格的に実施
- 2学期から回数を減らして実施
- 2学期から短縮して実施
多くの生徒達が1番楽しみにしている部活は、夏休み前と違って2学期からほぼ通常通りに戻りつつあるようです。運動部では全体練習が始まったり、練習試合も行われるようになったり。先輩と後輩が一緒に活動できるようになって楽しさも倍増だそうです。
学食
- 通常通り
- メニューを限定して販売
- お弁当という形で販売
- 事前予約をして販売(学食&お弁当)
生徒達のもう1つの楽しみ、それは学食です。こちらも2学期から再開した学校が多かったのですが、対応は学校によってそれぞれ違いがありました。学食が再開してくれると生徒達が喜ぶのはもちろん、母としてもとても助かるので、どのような形でも継続してほしいです。
■コロナ禍だからママが気になること
「コロナ禍だからちょっと気になるの」という、私立中高一貫校に通っている子どもがいるママたちの声です。
- 教科書だけでもリュックがパンパンなのに、タブレットも入れたらすごい重さに驚きました。
- タブレットに慣れていないため、授業中打つのに必死で内容が頭に入っていないみたいです。
- アルコール消毒液があまり置いていないみたいです。
- 学校でマスク着用のルールがあるのに、マスクをしない生徒がクラスにいるそうです。
- 新型コロナの影響で休校だった時の範囲が理解出来ているのか心配です。
- コロナ休校でだらけてしまった習慣がいまだに抜けません。
ママの気になるポイントは2つ、「新型コロナ感染への不安」と「学習面への心配」です。
新しい学び方として、普通になりつつあるオンライン授業やタブレットを使用した学習。早い対応だった学校では5月からタブレットを導入していたと聞きました。また、タブレットは操作能力に個人差があるので、操作に慣れるのに必死なあまり、学習がおろそかになってしまうこともあるようです。
まだまだ新型コロナの影響が色濃く残る学校生活ですが、子どもの高い順応性を信じて時代のニーズに合わせられる人間に成長する機会だと前向きに考えていきたいですね。
ライターはな
高2の長男ナツオと中1の次男フユトの二児の母。ナツオは偏差値30台からスタートし、二人三脚で頑張った甲斐あって、偏差値60越えの志望校に合格。次男フユトも、兄に追いつき追い越せで頑張り、無事合格をいただきました。個性が真逆の兄弟による2度の受験を伴走したママライターです。