授業もゼミも面白い。 だから学びの姿勢と学力・人間力が育ちます

教育理念「知耕実学」には、実学で「知」を耕し、深めてほしいという願いが込められています。
東京農業大学との連携により、実習や実験を行う毎日は、学びの面白さを実感するものばかり。2017年からの「一中一高ゼミ」に加え、2020年からは難関大学対策「Tゼミ」も始まりました。

 校長 東京農業大学第一高等学校中等部 私立中高一貫校 共学校 東京都世田谷区 桜新町駅
▲「 一中一高ゼミ」の多くは放課後に行われます。1 回限りのものや全3 回のような短期的なものまでさまざまで、複数の受講も可能です|東京農業大学第一高等学校中等部|東京都世田谷区

「一中一高ゼミ」JAXAとの連携ゼミも開講

「一中一高ゼミ」は2017年度から始まった自由参加型の学びの場です。生徒の積極的な姿勢、知識・教養を高めるとともに、先生も学び続けることがモットー。先生の視点や専門性を生かし、教科書を離れ、少人数のゼミ形式で行います。生徒は約80の講座の中から、興味があるものを選択します。

内容は「将棋入門」「フィールドワークの達人になろう」など、趣味や目線を広げるものから、通常授業の発展、専門的な研究までさまざまです。

「英文学を『味わう』」というゼミは、映画や漫画に出てくる印象的な食事のシーンにクローズアップします。英語科と家庭科の教員が講座を担当し、比較的読みやすい英文学作品を取り上げ、その場面を読み込み、その時の情景や登場人物の心情などを想像し、みんなで議論します。

その後、登場する食べ物を作り、最後には登場人物の気持ちになりきって「味わう」という講座です。読み込んだ後に実際に食べて再現するため、より深く染み込みます。

また「数学を目で見てみよう」という講座は「折り紙」を使って図形の規則性をはかったり、「糸」で曼荼羅を作りそこに潜む数列を美しいデザインとともに体感したり、「塩」を使って重力が生み出す幾何学的デザインを観察したり。

中学では算数から数学に変わりさまざまな方程式などの規則性を学んでいくため、その有用性や実用性が見えづらくなりますが、身近なもの、特に「デザイン」の中に潜む数学の世界を体感することで現実味を感じられます。

さらにJAXA(宇宙航空研究開発機構)との教育連携による新しい講座も始まりました。第一回目は、「宇宙ってそもそも何?」「地上から何キロからが宇宙?」などの根本的な問いを突き付けられ、改めて「宇宙」というものを考える機会となりました。この講座は月2回、半年かけてグループで探究的な学習を行っていきます。

校長 東京農業大学第一高等学校中等部 私立中高一貫校 共学校 東京都世田谷区 桜新町駅
▲隣接する東京農業大学。大学の施設を使い、教授の指導を受けて実習を行うこともあります。|東京農業大学第一高等学校中等部|東京都世田谷区

そして「Tゼミ」で難関大学対策と、未来に向かいます

農大一中・一高は、併設校である東京農大への推薦制度もありますが、卒業生の多くは受験をして他大に進学しているのが現状です。

「Tゼミ」は難関大学受験の対策講座ですが、「一中一高ゼミ」で培った学びへの姿勢や考え方のしっかりとした土壌の上で行うからこそ、成果が上がるという考えです。特に大学入試2次試験の論文や面接では生徒の地頭が試されますから、この2つのゼミで育てた力で志望校合格を目指します。

そして最も大切なのは、大学でさらに学びを深め、社会人になったとき、学びや仕事を楽しみながら、社会に貢献できる人になる努力を続けること。これが「一中一高ゼミ」と「Tゼミ」を行う理由です。

お話を伺ったのは

校長 東京農業大学第一高等学校中等部 私立中高一貫校 共学校 東京都世田谷区 桜新町駅

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